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航海日記その17〜あいさつは大切〜

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。

前回はこちら。


イギリスでお買い物をするとき、ほとんどのスーパーやコンビニでは必ずセルフレジが置いてありました。
さらにお支払いはコンタクトレスのカード払いが主流。

セルフレジが早くて楽なので、設置されている場所ではそちらばかり使ってはいましたが、もちろんそんなお店だけではありません。

有人レジしかないところもありますし、カフェなどではバリスタの方に直接注文します。

そのときに、日本と違う点を見つけました。

日本であれば店員さんに「いらっしゃいませ」などと言われてそのまま商品を渡したり注文したりするのが普通です。

でも、あちらでは「いらっしゃいませ」つまりは「Welcome」などと店員さんは言いません。基本的に「Hello」や「Hi」と挨拶されます。挨拶されたら返さなければ失礼ですので、同じように「Hello」「Hi」と返します。
そのあと、商品を渡したり注文したりするわけです。

日本では注文する場合は別として、レジで店員さんと一言も話さず会計する人も少なくありません。

でも、イギリスではほとんどの人が挨拶から始まり、終わったら「Thank you」と声をかけて出ていきます。店員さんも同じく「Thank you」や「Have a good day(良い一日を)」と返してくれます。

最初は少し慣れなかったものの、過ごすうちにとても心地よく感じました。

店員さんからニコッとされながら「Hello」と言われるとこちらも自然に笑顔で「Hello」と言ってしまいますし、コーヒーを渡されながら「Have a good day!」と言ってもらえると単純に気分が良くなります。

ちなみに、あちらのスーパーやコンビニには一人は警備員がいて入り口に立っていたり店内を巡回しています。家の近くのコンビニにいたのは強そうでムスッとした黒人のおじさんでした。

いつも「怖そうな人だな~」と思いながら横を通って入店していたのですが、ある日気分が良かったのでいつもの怖さは忘れて店から出るときに「Thank you」と声をかけました。
すると、いつもの不機嫌そうな表情が一変!ニコッと笑いながら「Thank you」と返してくれたのを見てさらにその日の気分は良くなりました。

(後から考えると、警備員のおじさんは怖くなくちゃ意味がないですね。最初愛想がない人だな~と思ってしまって、おじちゃんすみません!)

たった一言のあいさつで、こんなに気分が変わるなんて・・・!
日本でもあいさつは大切だとは思ってはいたけれど、イギリスで過ごした経験からやはり大切なことだと再認識しました。

「いらっしゃいませ」と迎えられると、お客”様”となって立場が上になった気分になりますが、「Hello」と言われて「Hello」と返すと、対等な関係になるんですよね。だから、あちらが電話しながら接客されてもそれほど気になりませんでした。日本だったらたぶん嫌な気分になることでしょう。


そんな経験をしたもので、帰国してからしばらくはレジで店員さんに商品を渡すとき「Hello」、と言うのではなく何故か日本語に変換されて「こんにちは」とつい言ってしまっていました。
でも、「こんにちは」だと何か違和感なんですよね。そのぶん終わったときの「ありがとうございます」を以前よりしっかり伝えるようになりました。

以上、あいさつは大切だとイギリスへの留学を通して再認識したお話でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




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