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眠りはご褒美


7月のある日、訳もなく眠れない夜が訪れました。


身体は疲れてるはずなのに、頭がなかなか眠ってくれないんです。

頭を空っぽにするよう努めても、寝返りを何度も打ってみても眠気がやってくることはありません。

仕事中はあんなに眠くなるのに、不思議なものです。

寝るのはいっそあきらめて起きて何かしようかと考えましたが、そんな元気もなく。

ただベッドの上で何時間もゴロゴロしているだけでした。

そして結局、「今ごろ!?」と言いたくなる明け方近くになってから眠気がやってきて一睡くらいはすることができました。


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今年に入って体調を崩すまで、あまり寝つきの悪さに困ったことはありませんでした。


睡眠不足になることは多かったのですが、寝る時間がもったいないと思い、望んで起きていたのでいわば自業自得でした。


寝ようと思えば寝れたし、起きていようと思えば起きていることができました。


"寝たいけど寝れない"という状況をあまり経験したことがありませんでした。


今振り返ると、なんと有り難くて幸せなことだったのでしょうか。



体調不良が続くようになってから、眠れない夜が増えてきました。


それから眠れる方法をネットや本などで調べるようになり、そのなかである言葉が目につきました。


眠りはご褒美だ、という言葉です。


毎日仕事や家事など何かしら使われている私たちの頭と身体。

その両方に「今日も頑張ったね。ゆっくり休んでね。」とご褒美として休息を与えるのが睡眠なんだとか。


だから、1日頑張った自分へのご褒美として毎日の睡眠もしっかりとりましょう、と書いてありました。


睡眠は必要なものであるとは認識していましたが、ご褒美をあげるという感覚はありませんでした。


たしかに休むといっても、スマホや動画を見ていたら心は満足しても頭は休めていません。(もちろんそれも大切な時間です。でも見すぎはダメですね。)


それを目にしてからは、もっと自分を労らないと!と思うようになりました。


しっかりと睡眠をとることは自分から自分へあげることができるご褒美のひとつ。


ちなみに最近は通院している病院でもらった漢方薬が身体に合ったのか、飲みはじめてからはちゃんと眠れるようになりました。


少しでも多くご褒美をあげることができるように、これからも努力していきたいです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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綾野花南(あやのはな)
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