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航海日記その11〜再び訪れたグリニッジが良い所すぎた〜


12年前にイギリスに来たとき、グリニッジには来たことは何となく覚えているのですが、記憶のなかにはそんなに思い出として残っていませんでした。

あのときイギリスには1ヶ月間の大学の団体研修みたいなもので訪れました。

少しでも旅費をおさえるために、宿泊地はあえてロンドンを避けオックスフォードやバースなど。

そのなかでも2日間だけロンドンを訪れる機会があり、たしかグリニッジもそのときのスケジュールに入っていました。


そのときに仲の良かった友人と一緒にどうしても本場のミュージカルを観てみたくて団体のスケジュールから外れて個人行動をしてもいいか、渡航前にイギリス人の引率の先生に聞くと、

「良い計画だね!問題ないよ。行く前に言ってくれれば大丈夫」

そんな答えが返ってきたので、安心して友だちとミュージカルのチケットを予約し、その日を待ちました。

ミュージカルを観に行く日が、おそらくグリニッジに行った日でした。

うろ覚えなのは、その日がミュージカルに行くことで頭がいっぱいだったからだと思います。

お昼の公演だったので、余裕をみてそろそろ出ないといけない時間になったとき、先生に声をかけると、

「そういえばそんなこと言ってたね。ここからだと地下鉄で行けると思うよ。戻ってくるときは連絡してね。」

どうやら見事に忘れ去られていたようです。

このときは地図アプリもそれほど普及していなかったので、人に道を尋ねながら向かったのも今となっては良い思い出です。

ちなみにミュージカルはとても素晴らしかったです。



と、12年前の思い出話が長くなりましたが、今回もグリニッジを訪れました。

ロンドン郊外にあるので行く方法がいくつかあり、最初はテムズ川をボートで渡っていく予定でした。

しかし、当日はあいにくの雨で風も強い。

体調のことを考え、少しでも早く着く電車で行くことにしました。

ロンドンの大きな駅はまるで空港のようです。


人多いなぁ


電車は日本でいうと特急のような車両。

座席も6〜7人掛けの横長なものではなく、2〜3人掛けが通路をはさんで並んでいるかんじでした。

何両編成などのアナウンスや表示はないため、電車が予想したところに停まらなかったら小走りで電車を追いかけなければいけないのが印象的でしたね。

電車の旅は静かで快適です。


20分ほどでグリニッジに着きました。

観光地なのに人がいないのは雨だから?

電車のグリニッジ駅は、日本の田舎のほうの駅と同じような無人駅。


駅周辺も閑静な住宅街というかんじでした。

駅前もあまり人がいない


そこから10分ほど歩いてグリニッジの公園へ。

ここは結構人がいて安心


広くて落ち着いた雰囲気。


雨さえ降っていなければもっと楽しめたけれど、これこそイギリスの空模様なのでしょう。


せっかくなので有名なグリニッジ天文台に行ってみようと向かってみると、とにかく坂!!


ゆるい坂道18分。
急な坂道6分。


そんな究極ともいえる選択を迫られ、急な坂道を行くことにしました。


それだけの坂ということは高いところにあるということ。

このつぶやきと共に載せた写真がこの坂の途中で撮った写真です。

雨は降っているし坂を登るのは大変だけれど、振り返ると美しい景色。

辿り着いた先に見える景色を楽しみに歩みを進めました。

ようやく丘の上に着くと、美しい景色が待っていてくれました。


写真では美しさが1割も伝わらない気がする
曇り空でも綺麗だった


次は晴れの日に絶対来たいです。

広い公園を歩くだけでも楽しい。
グリニッジ天文台は入るのにお金がかかりますが、他にも入場料無料の施設がいくつかありました。

そのひとつがクイーンズハウス。


晴れ間が差してきた

グリニッジは港町でもあるので、海軍系の美術品がたくさん展示されていました。

マリンの雰囲気は好きなのでワクワクしながら見て回りました。

彼は何なのかよく分からない


ここから出るとすっかり雨は上がっていて太陽が顔を出していました。

雨上がりの景色はより一層美しかったです。

ポストカードになりそうな景色


歩いたり美術館や博物館を見て回ったりして約半日。

2回目のグリニッジを十分に楽しんだあと、帰りは行きとは違う駅から帰ると、近くにはグリニッジマーケットという何とも素敵な雰囲気の場所がありました。

もう外が暗かったので必ずまた来ることを心に誓って、その日はグリニッジを後にしました。


雨だったせいなのか観光地の割に人が混雑しているわけでもなく、景色もよく、見て回れる施設もいくつかあってグリニッジは本当に良い所でした。

もしロンドンに住んでいたら頻繁に訪れたいなぁ。


再びグリニッジに降り立てる日を今から楽しみにしていようと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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綾野花南(あやのはな)
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