縁
将来VMDの担当者として活躍したいと社員になった。
さぁ頑張ろうと思った矢先にお店閉店そして異動。
異動先は前にいた店舗だった。
なんだか縁がある。
一度目に働いた時は今でも覚えていて最悪だった。
ちょうどグループ内で買収したブランドがうまいかず
相次いで倒産。
そこで働いていた人たちはグループ内に異動か退職になり異動する人が多いけど合わずすぐ辞めてしまってたらしい。なのでまた来たんかという反応。
あの感じ、現在進行形のお店の雰囲気と似てる。
一言で言えば感じ悪い。なんか上から目線多いし聞いても教えてくれないし。あれ?ますます似ている。
異動したタイミングで上司が変わりがらりと変わる。
人が変われば方針も変わるので、色んな人が辞めて行った。突然飛ぶ人もでてきて一気に人手不足。
20代半ばだったので体力も気力も十分だったので朝から夜まで働いても大丈夫だった。若さってすごい。
異動したては何もできる事がなく、一つずつ仕事覚えながら出来ることを頑張った。
思えば新卒で入った会社もスーパーブラック企業だった。月間80時間のサービス残業が1年目からで毎日上司は来て見張りにくるし休みの日も仕事が終わらなければ出勤していた。おまけに定時で帰ると電話で1時間説教される。3人の社員と数人のアルバイトで仕事していて先輩社員とどうやったら楽になれるのか、逃げられるのかもう人生終えたいねとか深夜のファミレスで話していた。
会社の相談窓口にも勇気を出して電話したけど、報復が怖くて結局最後まで言えなかった。
本当に変な人だったし今まで出会ったことない人だった。
たまに同期と集まって話していたけど、他は全然違って楽しそうだった。今でいう配属ガチャだった。
接客は楽しかったし固定のお客様もつくようになって個人売り上げも結果は出ていた。
本当に逃げたかったけど石の上にも3年が当時常識だったし自分もそう信じていたので修行だと我慢した。
でもたぶんあの時のパワハラは今でも引きずっている。
ラッキーな事に次の年に異動が決まった。
やっと解放されたと思っていたけど
次の上司も残業体質でサビ残当たり前。
最初はうまく行っていたけど、1年後に近くの店舗の店長が休職退職してしまい代行でいくことになった。
その後から関係性が悪くなった。
歳も一つ上だった。昔から同世代と上手く付き合うのが苦手だった。
少しおっとりぼーっとしている性格で、スタートダッシュは遅いのではじめは人よりできないけどある地点まで頑張ると一気に伸びるタイプらしく周りはなぜか裏切られた気持ちになるらしい。出来なかったくせにと。
気は強いくせに顔色読んでしまい気がすこぶる強い自分と同程度の人によく虐められることが多かった。
小学生の時転校して色々苦労した。ガリ勉と言われて勉強やめてテストの点数が悪くなるとまた言われるし
長距離走が嫌いで、でも学校でやらなくちゃいけなくて足が遅いから人より早く来て走ってるとズルしてると言われ。
すごい過疎地で逃げ場がなくて何ならだいたい町の人と知り合いみたいな環境で辛かった。
なので田舎の自然がたくさんある環境は好きだけど、あの同調圧力満載な人間関係は苦手。
もともと小さい頃から大人数で何かやるっていうのがなぜか照れ臭くて得意じゃなかった。
幼稚園は園長室登校で、なかなか馴染めない様子を見て先生は心配で小学生に上がる頃に手紙をくれたらしい。
小さい頃からそんな感じだったので
案の定、次の店長からもパワハラ受けるようになる。
高熱39度出ても出勤させられたし、残業していた。
そしてついに勤務中突然ぎっくり腰になった。
あれは本当に辛かった。
心理性のぎっくり腰だねと言われた。
動けなかったので1週間休んだ。
少人数でお店を回すので休みがなかったとずっと嫌味言われていた。
2年目からは無視されるようになった。
それから閉店が決まり、上司が結婚妊娠し産休に。
閉店まで新しい上司が来たけど、こちらもやはり終わらないならサビ残でタイプだった。
ただ、この時に会社のコンプライアンス強化で抜き打ち監査でサビ残がバレる。
でも色々な事情で上から自発的に知らずにやった自分が悪いですと。。。いうことにしてくれと言われ結局有耶無耶になった。
会社がいよいよ無くなる前にも散々だった。
異動できると言われていたのに、呼び出され今まで店長にもなってないし仕事もできないから行くの諦めろみたいな面談を2時間✖️3セットあった。
当時どーしても異動先はもともと就活で行きたかった場所で機会を逃したくなくて、理由が納得できず労働法とか勉強してその面談に耐え異動した。
書いてて思うけど、倒産した当時も嬉しかったけどほんと無くなって良かったと思う。ろくな会社じゃない。
当時の自分よく頑張った。
アホみたいに耐えられたのは仕事じゃない周りの人に恵まれていたからだったと思う。
荷物を運んでくれたドライバーさんやよく行くコーヒーショップの店員さん。
ディベロッパーの方や警備のおじさん達。
いつも声かけて励ましてくれた。
いい人多かった。
閉店の日、顔馴染みの運送ドライバーの方に頑張ったご褒美だってお菓子やGODIVAを頂いてコーヒー屋さんの店長からドリンクプレゼント頂いたり。
ディベの責任者の方からも感謝されたり。
警備の人も最後まで優しかった。
そんな具合で、心機一転異動した。