第140回 自分自身で価格をつけるときのポイントは?
このnoteはVoicyで配信中のつれづれあやにーをテキストで書き起こした「読めるつれづれあやにー」です。
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【初心者におすすめ!価格の決め方】
今回は、Twitterでコメント頂いた
「金額をどう決めればいいか分からない」
「相手に申し訳ないと思って安くしてしまう」
というご相談に対して、『金額の決め方』をテーマにお話しして行きたいと思います。
まずは自分の価格の決め方についてお話ししたいなと思います。
お金を受け取ることに抵抗がある人って結構いて、固定給で決まったお給料がもらえる方は特に、副業やビジネスに挑戦するときの金額設定って悩まれると思います。
根本的に金額っていうのは当事者が思う金額をつければよくて、
それ対して高いと思うか安いと思うかはクライアントの人によって違うものなので、高過ぎて申し訳ないかなっていう罪悪感は持たなくていいと思います。
そして最終的に「コストパフォーマンスがいい」と顧客に思ってもらえるような結果を出していけることを目指すといいかなと思います。
金額っていうのは基本的にマーケットの中のニーズがどういうものかを捉えれば分かってきますが、最初はなんとなくしか分からないから、今日はシンプルに金額を考えるときの方法をいくつかシェアしたいと思います。
・『売り上げ』対『金額』で決める
まず1つ目は、売り上げ対金額で決めていくという方法です。
達成したい売り上げを稼働日数だったり客単価で割るというやり方で、以前から言ってる1万円を稼ぐ話でいうと、
客単価1人1000円を10人に売って稼ぐのか、それとも1人2500円を4人で稼ぐのかっていうのを考えてみます。
客単価を変えるとメニュー設定も変わるので、どういう顧客を呼ぶべきなのかというところにも関連してきます。
私がネイルサロンを始めた時は、ビジネスの知識がゼロだったので、とにかく必要な金額から考えて金額を設定していました。
テナントの家賃や材料の仕入れ代、人件費などネイルサロンを経営するための最低ラインと、
将来的に店舗を増やしたりするための貯金や担保を作りたいと思っていたので、そういうのを考えて価格を決めました。
売り上げたい金額を必要経費込みで計算して、それを軸に客単価や客数を想定して価格を決めていくといいんじゃないでしょうか。
・自分を時給で考えてみる
2つ目は、まず自分を時給で考えて見てから、全体の金額を算出する方法です。
例えば自分の時給を6千円と設定してみます。
それから、
・準備にかかる時間
・実際の開催時間
・フォローアップする時間
こういった必要な時間を割り出して、時給×時間でギャランティを決めるとスムーズに金額を提案できるようになると思います。
私は個人で行う仕事を時給で考えることが多くて、時給という基準があるからこそ「○○円が最低時給なのでこれ以下では受けられません」と言えるようになるので、オススメの方法だと思います。
ほとんどの人は基本的に本番だけの稼働時間で予算を出しがちなんですが、仕事を成功させるには本番以外の準備・フォローアップの時間も考慮に入れないといけないです。
・競合他社を分析して決める
金額の設定に見当もつかないなら、競合他社を見て分析するっていうのも方法のひとつだと思います。
他社の顧客が自分のサービスに流れてくる可能性もあるので、同業種の他社の人たちはどういう金額でどのくらいのサービスをやってるのかを分析して、
より多くのターゲットが払ってくれそうな金額を設定すると勝ち残っていけるのではないかと思います。
・全力を出し切ることが仕事を成功させる
以前テレビか何かで、「稼げるコンサルってどういうコンサルなのか?」という話があったんですが、高い金額の請求書をさらっと出せる人が稼げるコンサルらしいです。
請求書を渡したら、それに見合う仕事をしなければ仕事がなくなっていくから、仕事に貪欲になって結果を出せるコンサルが成功するといった話だったんですよ。
そこで私が思うのは、大切なのは金額じゃなくどうしたら自分が全力を出し切ることができるかというところです。
自分が設定した金額に申し訳ない気持ちがあったら、それは100%の力を出しきれていないということだと自分を振り返るきっかけにもなりますので、設定した金額に責任を持って仕事をするような心構えも重要なのではないでしょうか。
【安売りや無料はなぜいけないのか?】
次に、価格を安くしたり無料にするのがなぜいけないのかについてお話ししたいと思います。
・一度設定した値段を上げるのは難しい
価格は一度つけてしまうと値上げするのはとても難しいです。
例えば、ラーメン屋がずっと500円で販売してて、急に600円になった途端、お客さんって急に不信感を持つようになるんですね。
たった100円、たった20%値上げしただけにも関わらず、「今まで前の価格で経営できていたのに、なぜ急に値上げするんだ?」って納得されず、理解を得られないんですよね。
だからこそ、最初の価格設定の段階で安く見積もってはいけないと思うんですよ。
後々値上げして信頼を失うというリスクを回避するためにも、最初の価格設定は重要です。
・宣伝になるなら無料も一つの手
『無料』に関してもそうで、顧客は「これは無料の価値しかない」って思ってしまうんですよね。
無料だから仕方ない、とは思ってもらえないので無料にする必要はないと思います。
ただ、割引だとか無料にしてもいい場合がひとつだけあって、それは宣伝・広告をしたい場合です。
以前、ある居酒屋の「フォロワー割」がTwitterで流行ったんだけど、これはお店のことをツイートすればフォロワーの数だけ割引されるという仕組みでした。
このように、お店の名前や情報が口コミで広がるといった宣伝効果が期待できる場合は、割引や無料にする価値はあると思います。
・顧客視点に立つことで顧客に愛される
根本的な話になりますが、何かの価格設定を考える時に、自分だったらこの金額を払うかどうか、この金額で100%満足してもらえるかどうか、みたいに顧客視点で金額を考えることは大切です。
顧客に愛されるサービスやお店になるためには、顧客視点がとても大切だと思います。
さらに言えば「この金額で満足度はどのくらいだったか?」というのを顧客に聞いてみるといいんじゃないかなと思います。
今の金額で満足度が100%ならば、さらにプラスαの付加価値をつけて1割くらい値上げしてみることは可能だと思いますし、満足度が低いなら何が改善すべき点なのかを考える機会にもなります。
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今日も最後まで聞いてくださった皆さんありがとうございました。
136回目で「1ヶ月で1万円稼ぐ方法」という話をしてから、いろんな方から「初めて商品が売れました!」とか「こういうことに挑戦し始めました!」といったコメントを頂いて、とても嬉しく思っています。
お金を稼ぐことって汚いことではなく、自分の人生を豊かにすることだと思うので、これから少しずつでも『自分でお金を作ること』がトレンド化していくといいなと思っています。
それではまた次回お会いいたしましょう。
ごきげんよう!
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図解:カイト@新潟AI学院さん