ペットの家族の介護と最期について考える
私には大切なヒト以外の家族がいて、その一員のチロルが17歳と半年で老衰が進んでおり
現在24時間家族総出で介護に当たっています。人間でいえば90歳近い年齢なので、人間の寿命で考えても長生きしている、そんなトイプードルです。
今回は動物たちと暮らしている人、これから一緒に暮らしたいと考えている人に向けて私が今思っていることを残していこうと思います。
毎日通院&24時間要介護という環境になった
日々年老いていく姿は見ていたものの、チロルの場合はどんどん食が細くなり、動かなくなったのが通院の始まりでした。
食事をとることができないので、点滴での栄養補充と流動食による人の手による給餌が必要に。
信頼できる獣医師の先生の指導のもと、毎日メディカルチェックを受け、相談もしながら介護しています。
昼夜逆転しており、深夜に苦しかったり喉が渇くと鳴くようになり、そこから深夜であっても抱っこしたり寄り添ったりする必要が出てきました。
チロルは実家にいるのですが、家族は仕事に出ていることも多いため日中は私と祖母が、夜は私の両親がというローテーションで介護しています。
夜中3時からずっと抱き上げ寝かしつけたり、2時間おきに水を飲ませたり
体の向きを変えたり。容態の悪化も可能性としてあるので本当に目が離せず、常に誰かがつくように。
今ではほとんど歩くことが出来なくなってしまったため、体を動かしたり、トイレに行けないのでオムツを取り替えたり。そんな介護を24時間体制でやっています。
延命の考え方
チロルは17歳という年齢になり、体も小さく、老衰が進んでいることで体重も軽くなってしまっていて獣医師の先生たちとも相談し
詳細な検査や治療はしない、ということを決めました。
手術や入院はこの年齢になるとリスクが高いことや、出来るだけ家族みんなが揃っている環境で最期まで過ごさせてあげたい、という気持ちからでした。
信頼できる獣医師の先生方がいつも見てくださっていて、毎日ご飯を食べたチロルに「不屈の精神だね〜」と声をかけてくれたり(笑)
家族が望むことを最優先してくださり、今できることをアドバイスしていただいています。おかげで流動食のフードを食べ、水も飲むようになり。
この延命の考え方も人それぞれで「どこまで治療や検査をするのか」は飼い主が決めるしかありません。
また当然お金の問題ではないのですが毎日点滴に通っていて、日に5000円ほどかかっています。いつまで点滴に通うかはわかりませんが1ヶ月通うとなれば15万円ほど。そうしたお金面でも治療はどうするか?は元気なうちから考えておくと良いなと思います。
チロルは確実に点滴を打ってもらうと楽になるようなので、それだけは最期まで続けてあげたいと思っています。
虹の橋を渡るまで、私たち飼い主ができること
今日、獣医師からは老衰が進んでいるのであと1週間ほどである、と告げられました。正直このnoteを書きながらボロボロ泣いているのですが
それでも小さな体で17年一生懸命に生きたチロルは私の大切な家族です。
私や家族ができることは、再度まで愛情を注ぎ「生まれ変わったら、またここのお家がいいなあ〜」と思ってくれるような
そんな温かい最期にすることなのだと今は自分に言い聞かせています。
奇跡が起きて元気になってくれたら嬉しい。
でも今は穏やかな気持ちで過ごしてほしい、そんな気持ちです。
動物を家族に迎えると、自分よりも先に虹の橋を渡ることがほとんどです。
そして動物は飼い始めよりも、最期が何度体験しても大変だなと感じています。
動物たちも高齢化が進んでおり、この「要介護」は人ごとではなく、多くの動物たちとその家族にやってきます。
動物は死んだら悲しいよ!という人もいますが、私は今のこの時期が何より悲しくて辛く感じています。人も同じかもしれません。
何も出来ないもどかしさは何とも言えません。
いつかくる最期をどう迎えてあげたいか?
いつかくる最期の日までに何をしたいか?
このnoteがそんなことを考えるきっかけになればと思っています。
毎日毎日が大切な時間だから。