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となりの男女 「月給30万円か、20万円の生活か」
現状引っ越し準備でばたばたしていて、集中した仕事をしたくてカフェで仕事をしている。
大好きな喫茶店ではよく面白い話が聞けるのでついつい仕事以外でも楽しんでしまっている。
この日のお隣さんは男性1名、女性2名。みんな40代〜50代くらいの主婦と謎の男性だ。一体これはなんの集まりなんだ...と思いながら
溜まっていたメールなどを返していた。
聞こえてくる話は8割が男性、残り2割が二人の女性で
男性は「人生のアドバイザー」的な立ち位置で
ツイッターでドヤ顔しながら語っているビジネス論、人生論のような話が飛び出してくる。
Twitterで流れてくるありがたい自分語りを聞かせていただいている気分になりながらふんわりと聞いていた。(ディズってないよ)
そんな中で女性が自分自身の給与の話をしていた。
もっと給与の高い仕事をしたいけど、なかなかうまくいかない、と。
みんながそう聞いたらどうアドバイスするだろう。
私は「なぜ給与が低いのか」を分析すると思う。
ニーズのない仕事をしていることもあれば、そもそもやりがい搾取されている可能性もある、入れる日程や時間が短いのであれば短時間で稼ぐ方法を見つける必要もある。
そこでその偉い先生がおっしゃった一言。
「今の給与の生活をしないから不幸になっているんだよ」
おおおおおお、私にはない新たな見方で目から鱗が落ちた。
「今の人はみんな30万円30万円と思って、30万円の給料がもらえないか?と考えるから給料が少ないと苦しくなる。
でも20万円なら20万円の生活をすればいいだけだから、節約するところは節約すれば幸せになるんだから
みんな自分で自分を不幸にしている」と。
私には全然ないアドバイスで、本当に驚いた。
上を見ればきりがないのは事実であろう。
私は割と単純思考なので「足りない分は稼ぐしかねえ!なんとかしてお金を!!がんばろ!」というタイプなので
欲しいものが手に入らないことが本当に嫌で、その力がない自分が許せずに「なんとしてでも手に入れるまで執着する」という生き方をしてきたと思う。
幸せはお金ではない、でもお金がないと手に入れられない世界もある。
20万円の生活をするのも悪くない。
30万円の給料を得る仕事をするのも悪くない。
でも私は今まで多分「稼いだほうが絶対いいよ!」と言っていた気がする。
自分が幸せになれるために、仕事をする。
どちらでもその人が選んでいるのであれば幸せだと思うし
もしそこで辛さや苦しさを感じるなら、諦めずに自分の思う道を進む勇気も大切だ。
自分を満足させる方法というのは人によって色々なんだなと改めて思った。
とはいえ、正直節約って限度があるので(出て行く経費はそうそう減らないし)
かなり厳しいと思う私。
低いほうに合わせることが安定につながるか?といえばそうではない。
この話を聞いているエリアは正直裕福な人が住むエリアではなく、工場勤務を始めとした非正規雇用者が多いエリアでもある。
そう思うと、正直私的には若いうちにある程度給与や待遇が保証されたところに転職活動し、1万円でも2万円でも高い会社に転職をしたほうが絶対に良い気もする。
みんな節約するというのは簡単なことだと思いがちだけど
正直生活が貧しくなるというのは苦しさを増し自尊心を失う。
今が苦しいという人に節約をさらに促すのは、そうした「自尊心」の意味でもいささか心配が残るアドバイスだなと感じる。
その後別の話で男性は「目標を持つ大切さ」を語っていた。
年収は違うんだ....とそっと突っ込んだけど、そんな私の心の声はアメリカンコーヒーに溶けていった。
その時の女性は「そうですよね〜〜やっぱり20万の生活ができればいいんですよね〜」っていいながら私がお店にいた1時間の間にタバコを半箱分吸っていた。
........確かに節約って大事かもしれません。
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