青森の煮干しラーメン
青森市で生まれ、青森市で育った私の個人的なセレクション。
いずれも甲乙つけがたいので、あえて順位はつけない。
くどうラーメン
一昨年8年ぶりに青森にもどって、いの一番に食べに行ったラーメン屋。
なにせ子供の頃から食べているから変わらぬ味にほっとしたのを覚えている。あっさりすっきりの煮干しスープにちぢれ麺、チャーシューは柔らかすぎず堅すぎずという感じ。
まるかいラーメン
ねぶたの時はここで腹ごしらえした。青森の煮干しラーメンの元祖ともいえる店。うどんのように太い麺、醤油と煮干しだしの絶妙な配分がいい。飲み始めは苦みを感じるかもしれないが、ラーメンを食べているうちに苦みがうまみに変わる。
支那そば いしおか
煮干しだしラーメンの良さは苦みがうまみに変わること、私はそう思っている。ここはそれを思い出させてくれたお店であり、今年一番行ったお店。
出し屋 五丈軒
ここも結構行ったお店。コシがしっかりあるちぢれ麺が好き。イトーヨーカドーに買い物に行ったときや、ヴィクトリアゴルフで試打したあとに寄ることが多い。
ひらこ屋 㐂ぼし
青森のラーメンといってすぐに「ひらこ屋」が浮かぶと思う。そのお店からのれん分けされたお店。濃い煮干しラーメンもあるが、わたしはあっさりかバラそばしか食べない。
このほかにも、11月に惜しまれながら閉店した店がある。「はちもり」だ。
かつて中央町にあった頃、昼休みにチャリ飛ばして食べに行ったお店だった。かわいがってくださった上司が「うまいラーメン屋があるからみんなで食べに行こう」と、私ほか数名の女子と一緒に行ったのがここだった。
その後代替わりとともに問屋町へ移転。新店オープンの際は夫氏と何度か行った。そして昨年、久しぶりにチャリ飛ばして行ってみた。懐かしい味だった。が、店は亡くなってしまった。
お店がなくなると「もっと行けばよかった」という声が方々から出る。私自身も「はちもり」がなくなったと知ったとき深い後悔を覚えたものだった。
夫氏の転勤にあわせあちこち行く身としては、今食べないといつ食べられなくなるかわからんという感情が先に立ち、買い物とラーメンはセットになっている。
青森はラーメン屋が多い。カレー味噌牛乳が有名だが、それとセットであっさり煮干し・焼き干しラーメンも堪能してほしいと思っているし、私のように青森を離れる人間にとって、懐かしい味が残っているということは、その店の味を愛する人間のひとりとして純粋に嬉しいこと。
秋田や仙台に住んでいたとき「はちもりの焼き干しラーメン食いたい」「まるかいのぶっといラーメン食べたい」「くどうのすっきり焼き干しラーメンが食べたい」などなど思ったものだった。だから私は2024年も買い物とラーメンはセットにしようと思う。だって私が行くことでちょっとでもお店が続くのなら、って思っているからだ。だから通えるうちは通うと決めているが最近大盛りがきつくなった……。年だろうか……(とおいめ