いじめられっ子の僕にできた姉は推し!?22
~乃木坂46合同会社レッスン室~~
美玲:坂道メンバー全員参加の会議って何だろうね?
久美:わからない...
橋本:報告書は進んだ?
中元:今書いてる途中
橋本:今野さんから会議中も書いてていいって許可貰ったから
中元:わかった
○○:僕たちも終わらせないと...
橋本:そうだね...
菅井:あれって、乃木坂さんのマネージャーさんだよね?
山崎:そうですね。他にも合同会社の社員さんがほとんど集まってますね...
重役1:面倒なことになったな...
重役2:そうだな...
○○:・・・
カタカタカタカチッ
絢音:○○...怒ってますね...
真夏:見たことないくらい怒ってるね...
今野:すまん。遅くなった
橋本:いえ。大丈夫です
今野:そうか。では会議を始める。司会は○○く...いや、橋本が頼む
橋本:分かりました
重役1:おい。会議を始めるのになんでお前らはパソコンを使ってるんだ?
今野:私が許可した。今回の事故の報告書をすぐに出してもらう必要があるからな
重役1:・・・
橋本:始めてよろしいですか?
今野:ああ...
橋本:まず、会議の内容は今日の乃木坂のライブで起きた転落事故についてです
史帆:転落事故?
京子:どういうこと?
秋元:何が起きたんだ?
橋本:今判明してることは、アンコール中に4期生の掛橋紗耶香がファンにレスを送ってた時にステージの端に気づかず落下したと思われます。高さは2~3mで、いち早く気づいた○○君が現場に向かい状況の確認と止血をして○○君に言われて要請した救急車で病院に搬送されました
重役1:救急車って大げさすぎないか?
重役2:俺もそう思うな
○○:・・・
橋本:続けてよろしいですか?
今野:ああ...
橋本:掛橋の怪我の具合に関しては春樹君から
春樹:はい。掛橋の怪我は数か所の切り傷と打撲。それと一部骨折をしているとのことで、今はお母さまが着いています
今野:そうか...
秋元:事故の原因はなんだ?
橋本:まずは、掛橋の不注意。それと、落下地点の安全管理の二つです
秋元:保安部は何をしていた?
重役1:我々はメンバーに危ないので近づくなと言いました
○○:・・・
橋本:言っただけで柵とか置かなかったんですか?
重役2:予算が無いから置かなかった
橋本:柵一つで予算って...
重役1:こちら側はメンバーに忠告したんだ!後のことは知ったこっちゃない!
寺田:そんな言い方!
中元:待って!
寺田:なんで止めるんですか!?
中元:一回落ち着こ?
寺田:分かりました...
中元:ごめん...止めて...(ボソッ
寺田:いえ。でもなんで止めたんですか?(ボソッ
中元:目の前に誰よりも怒ってる人が居たからかな...(ボソッ
寺田:・・・
中元:蘭世ちゃんの上司に賭けてみない?(ボソッ
寺田:分かりました...(ボソッ
カタカタカチッ
○○:すみません。保安部のお二人に一つだけ良いですか?
重役1:なんだ?
○○:メンバーが死んでからじゃおせぇんだよ!
バンッ(机を叩く○○)
全員:!?
重役2:そ、そんなこと分かってる!
○○:分かってねぇだろうが!どの世界に自分がステージから落ちるかもしれないと思いながらライブをするアイドルが居るんだよ!
重役2:・・・
○○:元メンバーの三人に聞きますが、現役の時ライブ中にステージから落ちるかもしれないと思いながらライブしたことは何回ありますか?
橋本:一回もあるわけないでしょ?
寺田:私も一回もない
中元:私も...
○○:普通はそうです。メンバーが安心してライブを出来るようにするのが保安部の仕事だろうが!
重役1:だが、忠告は!
○○:だから何だよ?忠告ごときで安全になるのか?
重役1:・・・
○○:忠告ごときで安全になるんだったら警察も消防も要らねぇだろうが!
重役2:・・・
秋元:君たち二人に一つ聞いていいかね?
重役12:何でしょうか?
秋元:君たちは、メンバーのことを何だと思ってる?
重役12:それは...
秋元:早く言ってくれないか?
重役2:…金稼ぎの道具です
飛鳥:ッ!
重役2:こいつらはただの金稼ぎの道具ですよ?
秋元:そうか...
重役2:そもそも、あの高さじゃ死ぬことはないだろw現に今回も死んでないしなw
○○:じゃあ、お前もあそこから落ちてみるか?
重役2:は?
○○:は?じゃねぇだろうが!
重役2:・・・
○○:2~3mは最悪の場合、亡くなることだってあるんだよ!
重役2:・・・
○○:おい。黙ってんじゃねぇぞ
重役1:・・・
○○:今野さん。こいつらクビにしてもらえませんか?
重役2:は?
○○:うるせぇな...自分のことになったとたん喋ってんじゃねぇよ…
重役2:・・・
○○:こいつらがこれからもこの会社に居ることで何か利益を生むんですか?僕はそうは思えません
重役2:ならお前が辞めればいいだろ!
今野:他の者はどう思う?
橋本:その二人と○○君なら天秤にかける必要もないですね
重役2:ほら!やめるべきはお前だ!
橋本:何言ってるんですか?自惚れもその辺にしといたほうが良いですよ?
重役2:は?
橋本:メンバーのことを道具としか思ってないあなたと、メンバーのことを一人一人を大切にしてる○○くんならどっちが利益を生むか...それは間違いなく○○くんでしょう?
春樹:そもそも、今この部屋にあんたを守ろうとする奴なんかいねぇよ...
重役2:でも!
今野:そうだな。君たち二人は明日から来なくていいよ
重役2:今野さん!
今野:なんだ?
重役2:そもそもこいつは利益を生んでるんですか?
秋元:生んでるじゃないか?
重役2:どこがですか?
秋元:君たちがよく調べもせず合格させ炎上した中西と岡本にチャンスを与え二人はそれに答えた。十分利益になっているだろう?
重役2:・・・
秋元:そもそも、君たちは○○君が何回も言ってるのに事の重大さに気づいていないんじゃないかな?
重役2:事の重大さ?
秋元:下手をしたら君たちは人殺しだったということだよ?
重役12:・・・
秋元:わかったなら出ていきなさい
重役1:・・・
重役2:落ちたのが鈴木だったらよかったのにな
○○:てめぇ!
(重役2を殴ろうとする○○)
橋本春樹:○○君!
絢音:○○!
中元:それはダメ!
藤野:落ち着け!
○○:さっきから何言ってんのか分かってんのか!
中元:落ち着いて!
寺田:○○君!
○○:離してください!
絢音:絶対に離さない!
○○:何でですか!
絢音:○○を犯罪者にはしたくないから!
○○:でも!
絢音:○○!大丈夫だから!
○○:ごめん...
絢音:大丈夫だよ?ありがとう○○...
重役2:お前ら全員そろってクソだなw
パンッ
(重役2を叩く真夏)
真夏:・・・
全員:!?
○○:真夏さん...
重役2:てめぇ!俺を叩きやがって!
(真夏を殴ろうとする重役2)
○○:オリャ!
重役2:うわぁ!
(○○に押さえつけられる重役2)
重役2:てめぇ!何してるかわかってんのか?
○○:僕はメンバーに危害を加えようとした人を確保しただけですけど...今野さん。問題あります?
今野:いや?それが警備部の仕事だろ?
○○:そうです
重役2:クソが...
○○:クソはてめぇだろうが...早く出てけ!
重役2:こんなところこっちから願い下げだ!行くぞ!
重役1:ああ...
(部屋を出ていく重役12)
○○:クソっ!
バリンッ!
(鏡を殴って割る○○)
絢音:○○。落ち着こ?
○○:はい...
真夏:ななみんごめん...
橋本:なんで?
真夏:○○くんが我慢したのに私が我慢できなかった...
○○:真夏さん
真夏:○○くん...
○○:メンバーのことを悪く言われたんです。キャプテンとして正しいことをしたと思います
真夏:○○くん...ありがとう...
○○:いえ...
今野:会議を再開するぞ
全員:はい
今野:まず、保安部は人が居なくなったがどうする?
○○:警備部で引き受けます
今野:そうか。よろしく頼む
○○:はい
今野:次に掛橋だが...
橋本:数か月、活動休止にして休ませた方がいいと思います
秋元:そうだな。そうしてくれ
橋本:分かりました
今野:会議は以上だ。未成年のメンバーは直ちに帰宅してくれ
秋元:○○くん
○○:はい
秋元:鏡の修理代は僕が出しておく
○○:すみません...
秋元:いや。構わないよ。これからも頼むよ
○○:はい
(部屋を出ていく今野と秋元)
橋本:報告書は?
中元:書き終わったからコピーしてから提出するね
橋本:了解。○○君は?
○○:書き終わりました
橋本:了解。後は私だけか...
○○:春樹さんと卓也
藤野春樹:は~い
○○:そのまま帰ってもらっていいんでメンバーを寮まで送ってもらっていいですか?
藤野春樹:了解
絢音:○○
○○:あ、絢音ちゃん...
絢音:まだ掛かりそう?
○○:そうだね...明日もあるから先に帰って寝てていいよ?
絢音:わかった...
~乃木坂46合同会社オフィス~
○○:奈々未さん。報告書です
橋本:は~い。置いておいて~
○○:わかりました
中元:私も置いておくね~
橋本:は~い
寺田:レッスン室の片付け終わったのでお先に失礼します
橋本:は~い。気を付けて~
中元:じゃあ、私も帰ろうかな~
橋本:○○くんは?
○○:明日のライブの保安計画書を書いてるので、まだ先になりそうです
橋本:そっか...
中元:じゃあ、お先に~
橋本:気を付けてね~
○○:お気を付けて~
~1時間後~
カタカタカチッ
橋本:よし。報告書終わり~
○○:・・・
橋本:○○君はまだ終わらないの?
○○:もう少し掛かりそうです...
橋本:そう...早めに終わらせなよ?
○○:わかりました
橋本:じゃあ、お先に~
○○:は~い。お気を付けて
~30分後~
カタカタカチッ
○○:よし。終わった~。帰りますか...
~寮○○・絢音宅玄関~
○○:ただいま~
~寮○○・絢音宅寝室~
○○:まぁ、寝てるよね...
絢音:まりゅまりゅ~...
○○:可愛いなぁ...
~寮1階自動販売機前~
○○:あ...
真夏:あ、○○くん
○○:真夏さんどうしたんですか?
真夏:喉乾いたんだけど飲み物切らしちゃってて...
○○:そうだったんですね~
真夏:○○くんは?
○○:ココアが飲みたくて
真夏:そっか。じゃあ、奢ってあげるよ
○○:いやいや大丈夫ですよ?
真夏:いいのいいの!
○○:でも...
真夏:さっきのお礼だよ
○○:じゃあ、ありがたくいただきます
真夏:は~い。ココアだよね?
○○:はい
真夏:はい。どうぞ
○○:すみません。ありがとうございます
真夏:じゃあ、おやすみ
○○:おやすみなさい
~寮○○・絢音宅寝室~
○○:僕も寝るか...
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