警視庁第二機動捜査隊乃木坂分駐所season3 第六話
AM8:30~警視庁乃木坂警察署二機捜乃木坂分駐~
井上:おはよう~
若月:おはよう
○○樋口寺田:おはようございます
若月:そういえば、聞いた?
○○:何をですか?
若月:一昨日、葛飾管内で起きた殺人事件の現場にアノニマスのマスクが置いてあったらしいよ
○○:アノニマスですか...
寺田:何かありそうだね...
○○:その事件の犯人って捕まりました?
若月:あれ?絢音ちゃんから聞いてない?
○○:お互い、家では事件の話はしないんですよね...
若月:そうなのね。確か犯人は自殺したはずだよ?
○○:自殺ですか...
若月:うん
○○:ちょっとデータベース見てみます
カタカタカチッ
井上:特におかしなところは無さそうだね...
○○:そうですね...
若月:じゃあ、引継ぎするよ~
○○寺田樋口:はい
井上:は~い
若月:昨日は特に何も起きてないね。そういうことだから気を付けて行ってらっしゃい
○○寺田樋口井上:行ってきます
AM9:00~警視庁乃木坂警察署駐車場~
○○無線:機捜246から二機捜。乃木坂、赤坂、重点密行
井上無線:機捜247、同件
二機捜無線:二機捜了解
AM10:45~乃木坂駅前交番~
山下:今日、いい天気ですね~
飛鳥:そんなことより報告書溜まってるよ?
山下:はい...
山崎:生駒さん、報告書書き終わりました
生駒:は~い。ここ置いておいて
飛鳥:少しは○○君を見習いなさいよ…
山下:は~い
高山無線:警視庁から各局。第四方面。乃木坂管内。乃木坂3丁目交差点で交通事故が発生したと110番入電中。近い局は向かわれたい。110番整理番号232。担当高山
生駒:梅ちゃん行こうか
梅澤:はい
生駒無線:駅前生駒より乃木坂。指令232。PM2名で対応します。どうぞ
乃木坂無線:乃木坂了解
生駒:じゃあ、行ってくるから
山下:お気をつけて
~数分後~
男1:すみません
山崎:はい。どうされ...え?
飛鳥:どうし...え?
男1:奥に行け!
山崎飛鳥:・・・
男1:行け!
バンッ(銃声)
山崎飛鳥:はい...
山下:何の騒ぎですか!?
男1:おい。奥に行け!
山下:はい...
~乃木坂駅前~
通行人1:おい...なんだよあれ...
通行人2:ひゃ、110番して!
通行人1:わ、わかった
~警視庁通信指令室受理台~
ピロピロピロ
北野電話:はい、110番警視庁です。事件ですか?事故ですか?
通行人1電話:大変です!乃木坂駅前交番に銃を持った男が!
北野電話:銃を持った男が乃木坂駅前交番に居るんですね?
通行人1電話:そうです!
北野電話:銃を持った男が居るのは交番の外ですか?中ですか?
通行人1電話:中です!
北野電話:わかりました。警察官を向けます
~警視庁通信指令室指令台~
高山:え~と、事案内容は拳銃を持った男が乃木坂駅前交番の中にいるね...え!?
佐藤:拳銃を持った男か!?
北野:そうみたいです…
高山:とりあえず乃木坂駅前PBを呼び出してみます
佐藤:頼む
高山無線:警視庁から乃木坂駅前PB
生駒無線:こちら乃木坂駅前PB生駒です。どうぞ
高山無線:現在、乃木坂駅前PBに居りますでしょうか?どうぞ
生駒無線:現在、乃木坂3丁目交差点で発生した指令232に対応中。どうぞ
高山無線:警視庁了解。駅前PBのPMは全員居りますでしょうか?どうぞ
生駒無線:いえ。指令232に対応中のPMが私含め2名です。どうぞ
高山無線:警視庁了解。駅前PBにPMは居りますでしょうか?どうぞ
生駒無線:現在3名のPMが居るはずですが...どうぞ
高山無線:至急、駅前PBに連絡を取ってください。どうぞ
生駒無線:乃木坂駅前PB生駒、了解
生駒無線:乃木坂駅前PB生駒から警視庁。PBと連絡が取れません。どうぞ
高山無線:警視庁了解
高山無線:警視庁から...
~乃木坂1丁目~
○○:アノニマスかぁ...
寺田:何かありそうだね...
高山無線:警視庁から各局。第四方面。乃木坂管内。乃木坂駅前PBに銃の様なものを持った男が中にいると110番入電中。また乃木坂駅前PBと連絡が付かない。近い局にあっては防弾装備着装の上向かわれたい。110番整理番号167。担当高山
○○:銃を持った男!?
寺田:一旦、そこに止めて防弾装備着装しよう
○○:ああ。とりあえず無線入れておく
○○無線:機捜246、乃木坂1丁目から現場
井上無線:機捜247、乃木坂9丁目より同件
○○:あ、もし立てこもりだったら面倒なことになるからサイレン鳴らさないで向かって
寺田:了解
~乃木坂駅前~
○○無線:機捜246、整理番号167。現着。これより着手。どうぞ
井上無線:機捜247、同件
高山無線:警視庁了解
○○:どうします?
寺田:そういわれても...
バンッ!(銃声)
男1:近づいてくるんじゃねぇ!
○○:あれって...
寺田:アノニマスのマスクをつけてる...
井上:とりあえず、応援要請!
樋口:わかりました!
○○:これ、近づくと中の飛鳥さん達が危なくなるな...
井上:とりあえず、規制して応援来るまで待機だね...
○○:そうですね...あ、??先生呼んでおくか...
~30分後~
ウーーーーウーーーーウーーーー
○○:機動隊も来ましたね…
井上:そのうちSITとSATも来るだろうね…
絢音:○○!
○○:お疲れ
秋元:どんな状況?
○○:マル被は確認できただけで1名でマル被の武器はピストル。あとマル被はアノニマスのマスクを付けてます
絢音:アノニマス...
樋口:とりあえず付近1キロ圏内を立ち入り禁止にしました
秋元:了解
堀:どうしますか?
生田:どうするって言われてもねぇ...
秋元:どうすることもできないからね...
賀喜:美月さん...
??:通してよ~
PM1:ダメです!ここは立ち入り禁止です!
??:○○君!
○○:あ、その人は大丈夫です!
PM1:ですが...
○○:この方は警視庁心理職の中元先生です
PM1:え?失礼しました!
中元:大丈夫ですよ
○○:じゃあ、行きましょう
絢音:あれ?中元先生?
中元:あ、絢音ちゃんも居る~
絢音:どうして中元先生が?
○○:僕が呼んだ
井上:どうして?
○○:犯人に交渉するときが来たら、中元先生なら心理的に人物像が分かるかなぁと思いまして
井上:なるほど
ウーーーーーーーーーー
○○:SIT来たなぁ…
??:特殊犯捜査係の田村真佑です
○○:ご苦労様
田村:状況は?
○○:説明お願いします
樋口:今わかってる状況は...
寺田:なんか○○の機嫌悪くなった?
絢音:○○はSITやSATが嫌いだからね~
寺田:○○らしいね~
田村:この状況なら突入して制圧ですかね...
SIT管理官:そうだな...
○○:おい。田村待て
田村:なんですか?
○○:制圧には反対だ
田村:そういわれても…私たちがしなくてもSATが制圧しますよ?
○○:確保じゃダメなのか?
田村:制圧じゃなきゃ中の警察官だけじゃなく私たちまで危険になります!
○○:それでもマル被の命を奪うのは間違ってるだろ!
田村:なら、○○さんの大切な人が...絢音さんが中にいてもマル被の命も助けるんですか?
絢音:・・・
○○:田村…正義と犯罪は紙一重なんだよ…
田村:・・・
○○:マル被の命を奪った時点でそれは正義じゃない。犯罪だ
田村:・・・
○○:田村。警察官の拳銃は自分や周りの命を助けるためのものだ。決して人の命を奪うための物じゃないんだよ
田村:じゃあ、どうするんですか?
○○:マル被の確保を目的とした突入をする
田村:それは私たちが危険になります!
○○:ああ。だから装備貸せ。僕たちが突入する
田村:え!?訓練もしてないのに危険すぎます!
○○:確かに訓練はしてない。だが、駅前交番に入ったことない人間と駅前交番で勤務してた人間。どっちが建物の構造を把握してると思う?
田村:それは...
○○:絢音と小百合さんと賀喜ちゃんと僕が突入します
賀喜:わかりました!
絢音井上:了解!
井上:どうやって突入する?
○○:とりあえず中の確認をしたいんで防犯カメラ映像って見れませんか?
生駒:多分だけどデータベースから見れると思うよ
カタカタカチッ
梅澤:出しました
○○:この位置なら賀喜ちゃんが陽動をして、そのうちに絢音が裏からフラッシュバンを投げて、小百合さんと僕が上から降下して窓を突き破って突入。確保って感じですかね...
SIT管理官:そんな危険なこと許可できるわけないだろ!
新内:私が許可します
SIT管理官:ですが刑事部長!こんな危険なこと!
新内:危険なのはSITも変わらないでしょう?
SIT管理官:・・・
新内:その代わり、誰も死者を出さないこと。いいですね?
○○絢音井上賀喜:はい!
新内:指揮は私がします
~数分後~
新内無線:基地局より各班。状況を
賀喜無線:こちら工作斑。準備OKです
○○無線:こちら突入一斑。こちらもOKです
絢音無線:こちら突入二班。こちらも大丈夫です
新内無線:基地局了解
~乃木坂駅前交番屋根~
○○:まさか、救助訓練がこんなところで役立つとは...
井上:本当だね...
新内無線:今回の目的は人質はもちろんマル被も無事に確保すること。では、始めます。カウント。5。4。3。2。1。GO!
バンッ(賀喜の拳銃の発砲音)
男1:何だ!?
パンッ(フラッシュバンの破裂音)
バリンッ(ガラスが割れる音)
カチャ(銃を構える絢音)
絢音:警察だ!手をあげろ!
○○:オリャ!
男1:グハッ
(男1を殴る○○)
○○:確保!
井上:全員無事!?
飛鳥:大丈夫...
山崎:大丈夫です...
井上:良かった...
井上無線:突入一斑から基地局。マル害全員無事。またマル被を確保。以上
新内無線:基地局了解
~乃木坂駅前ロータリー~
刑事1:あとはこちらで
○○:お願いします
男1:クソッ!
刑事1:乗りなさい
生駒:みんな大丈夫!?
山下:大丈夫です
生駒:念のため病院に...
山崎:わかりました
飛鳥:梅~。肩揉んで?
梅澤:いいですよ!
田村:○○さんはなんであんな危険なこと...
絢音:それが○○なんだよ?
田村:絢音さん...
絢音:○○はどんな人でも助ける。たとえそれが犯罪者であっても
田村:・・・
絢音:私はそんな○○を好きになったんだよ…
田村:○○さんも絢音さんも変わりませんね…
絢音:人は簡単には変われないからね…
田村:絢音さん。合同捜査の時はよろしくお願いします。では失礼します
○○:田村と何話してたの?
絢音:○○は変わらないねって話しだよ
寺田:○○!若月さんが呼んでる!
○○:は~い
寺田:絢音も!
絢音:は~い。今行く!