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園子温監督の『愛のむきだし』(2009)という映画を観た

 園子温監督の『愛のむきだし』(2009)という映画を観た。

 やけに長い映画だった。

 盗撮のプロが新興宗教に入った義理の妹を脱会させようとする内容だった。なぜ、盗撮のプロである必要があるのだろうかと思ったら、実話をもとにしているからなのだそうだ。

 この映画に登場する特別養護老人ホーム的な新興宗教0教団本部内部が、警察本部によく似ていた。

 警察本部は特別養護老人ホームに似ているという言い方もできるかもしれない。

 また、新興宗教0教団の研修風景は、以前見学したことのある兵庫県警察学校によく似ていた。

 この映画を見て、不安がよぎった。

 警察官がこの映画を見たらどうなるだろうか?

 と思ったのだ。

 題が「愛のむきだし」なので、愛をテーマにした映画なのだろうが、文芸の哲学的基礎を欠いている警察官には、愛はわからないはずだ。

リートン作:愛のむきだし

 必然的に警察官たちには、この映画のメッセージは伝わらず、この映画から愛を抜いた断片的な動物的な刺激しか伝わらないだろう。

 この映画の刺激的な映像だけを観て、

 盗撮したろ~

 パンツ盗ったろう~

 本部爆破したろ~

 などなど、観たままを実行する警察官が続出しそうで、恐ろしい。

 実際にそのような警察官の犯罪事例を挙げると、枚挙に暇がない。

 爆破については、交番爆破というのがあったくらいで、あとは失火が多いようだが…。

 『ひぐらしのなく頃に』を観て悪影響を受け、斧で首を斬る中学生より、

 『愛のむきだし』(2009)を観て悪影響を受け、盗撮する警察官の方が多そうである。

 2009年以降の警察官による盗撮等の犯罪に影響を及ぼしていないか調査すべきだろう。

 それから、この映画を観て思ったのだが、

 警察官の性犯罪防止のために、レンタルビデオ屋で、警察手帳の提示を求めるようにすべきではないだろうか。

 重度の洗脳(警察教養)を受けているヒトには、見せてはいけない映像というのがあってもよいはずだ。

 ネタばれになるといけないので、映画の内容(ストーリの流れ等)には直接触れないが、面白い場面があったので、紹介しておこう。

ラストシーンで

 ヨーコ(満島ひかり)が神奈川県警のパトカーに連行される際、パトカーを運転する警察官の首を絞める場面があった。

 ウィキペディアによると、満島ひかりは、平成20年秋の全国交通安全運動(2008年9月21日 - 30日、東京都・警視庁・区市町村)イメージキャラクターをしていたそうである。

 それが、翌2009年の『愛のむきだし』のラストシーンで、神奈川県警の警察官の首を絞めて、運転操作を誤らせるのだから、面白い。

 イメージキャラクターなんかいらないんじゃないだろうか?

 意図して全国交通安全運動のイメージキャラクター(前年だが…)のイメージを壊そうとしてやっていたら、それは、警察のイメージへの破壊活動を意味するので、警備公安警察の対象となる行為といえるだろう。

 ここで言う「意図して」とは、本人の意思とは関係なく「警察が意図していると思えば」という意味である。

 この映画の後に観た『川の底からこんにちは』(2010)の方が面白かった。佐和子(満島ひかり)たちが社歌を歌うシーンの鬼気迫る感じが良かった。アナーキスト系の臭いがする場面だ。この映画のスタッフ等制作関係者は警備公安警察の調査対象になっているのではないだろうか?

 自損事故や逮捕後言動や役柄(キャラクターなど含む)がコロリと変わる芸能人がいるが…

 警備公安警察の工作に気を付けた方が良いのではないだろうか…

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