[レポ]7/9 Developer Online Meetup #4 クラウドネイティブの屋台骨!ストレージの深イイ話
2020年7月9日、第4回目の社内オンラインミートアップを開催しました!
だんだんオンラインの運営にも慣れてきて、今回も約50名の方々にご参加いただきました。そして今回はちょっとディープなトピックを扱ってみました。
テーマは「クラウドネイティブの屋台骨!ストレージの深イイ話」
クラウドネイティブな開発環境を支えるオブジェクトストレージの仕組みと使うべきOSSを紹介しました。
1) All FlashなHWで作ったCeph Object Storageの性能をパブリッククラウドで比較してみた - 佐々木健太郎さん
弊社インフラのストレージサービスの開発者の佐々木さんが、Cephで作ったオブジェクトストレージの性能の凄さを自ら語ってくれました。残念ながらエンジニアではない私には理解できない境地のとてもレベルの高いお話でしたが、どうやらそのまま普通に使うのではなく、色々チューニングしていく(細かい設定をしていく)と、Cephの性能が一気にあがるみたい。(ざっくりすぎてごめんなさい…。)
どれくらいのパフォーマンスになるのかを、パブリッククラウドと比較実験したデータを見せながら解説してくれました。圧倒的に高いスループットとレーテンシー。社外に自慢したくなるプレゼンテーションでした。
2) クラウドネイティブなストレージを体験しよう : Rook の紹介 - 長谷川誠さん
今回もサイバーエージェントの長谷川誠さんにご登壇いただき、Cephをより使いやすくしてくれるOSS、Rookの紹介をしていただきました。長谷川さんはどのトピックを振っても色々話を広げられて、本当にすごい。OSSはひととおり使ってみてて、どれがベストかを判断することを常にしているようです。そんな長谷川さんがストレージの構築をスムーズにするOSSとしてイチオシなのが、今回ご紹介いただいたRookでした。「ストレージクラスターも作って捨ててができる時代になってきた」とのことでした。
3) 僕らのObject Storage使い方紹介 - 柳本浩一さん
続いて現場のストレージの移行のお話。KubernetesクラスタはAKS(Azure Kubernetes Service)、データベースははオンプレミスクラウド上のMySQL。ExpressRouteでメタデータを送る。
やってみたらここが大変だった、ここが思っていたのと違った、というリアルな体験を赤裸々に語ってくれました。参加者には一番響いたお話だった気がします。共感の声や実際の苦労話がチャット上に飛び交いました。
質疑応答&懇親会
懇親会は、参加者の方々の質問をチャットでひろいながら、パネルディスカッション形式に進めています。質問も回答もプレゼン以上にディープな内容で、毎回盛り上がっております。議事録より、今回の質疑応答の内容を少しだけご紹介をします。
Q. データを別のクラウドに移行するのって実際どう?
A. 相当エネルギーが必要。ストレージを使ってるサービスは、マイグレーションめっちゃ疲れる。気をつけることいっぱい。パブリッククラウドだとストレージ感を一気に結べる機能があるものもあるが、データの破損とかも発生しやすいのでかなり気を使う。
Q. 画像を管理するアプリを管理しているのですが、NFSに画像を保存していて、画像はGUIで登録したり、バッチで複数一気に登録することもあります。クラウドのオブジェクトストレージ は複数のデータを一括で登録することはできるのでしょうか?
A. 一括はできません。1つ1つです。オブジェクトストレージにはフォルダー構造がないので、メタデータなどで別管理が必要です。また今のObject storageにはTier(e.g. アーカイブなど)はないです。
グラレコ
今回もグラレコ部の松井さんにグラレコしていただきました。一枚で全体の内容が垣間見えますので、是非じっくりとご覧ください。
過去の記事
おかげさまで今回で4回目の実施となりました。今までのレポートについてもリンクを掲載させて頂きますので、ご一読いただければ嬉しいです。