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ねんねトレーニング、頑張り中

※今日は育児界隈の地雷テーマ、「ネントレ」について長々書くよ。

現在こっちゃんは人生80日。

深夜間の授乳が1回になり私も大分眠れるようになった。
夜の授乳が減るだけで精神的にも体力的にもだいぶ楽。
今日は巷で流行りのネントレを本気で実践してみた今のところの感想とレビュー。
始めに言っとくと、ネントレをお勧めする記事ではないよ。
「本気でやってみた私はこうだったよ」ってお話です。
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色々な方式のある「ねんねトレーニング」通称ネントレ。

ジーナ式・ファーバー式・フェイドアウト式などなど…
色々あるけど、私がやっているのは↓

南アフリカ式。

3年前、Facebookでフォローしていた方がこの本を紹介していて「へぇ~、赤ちゃんは好きな時に寝て起きる生き物だと思ってたわー。」と、読んでみたのがきっかけ。

実は妊娠前から出産育児エッセイを始め、胎児治療研究・お産の歴史・幼児食レシピ集などなど…。
多岐ジャンルの育児本を読み漁っていた。
人生でいつかは子供を産みたかったから予習が楽しかったのだ。
結婚したい独身の女がペアグラスを買うようなもんだと思う。
(因みに私はペアグラスこそ買ってなかったけど、食器はホームパーティーが余裕で出来る数を揃えていた。お陰で今も器には苦労していない。あっはっはー。)

まぁ育児に限った話ではなくても、マニュアル本というものは、当事者が読むと切羽詰まってしまう。
掃除をしなくちゃいけないと分かっていながらしたくない時に読む「あなたの人生を変える掃除術」は萎える。(→架空の書籍です)
マニュアル本は、当事者じゃない時に読んで、いざという時に「そう言えば…」と頭に降臨させるのが良い。
家庭科の教科書とか最たるもので、あれらの知識が役に立つのは一人暮らしを始めてからだ。

脇道にそれたけど、そんな感じで3年前に読んだこの本を思い出した私は、生後3週間からやる気まんまんでネントレを開始した。

南アフリカ式のネントレはスケジュール制。
毎日毎日、毎時間毎時間、来る日も来る日も、
時間になったら起こして→授乳して→遊んで→寝かせる。
ひたすらこれだけ。

だけど最初の1ヶ月、これだけで地獄のように消耗した。

まず、授乳含めて1時間起こしておくというのが難しい。
体力が無くて乳を飲みながらでも眠る新生児。
まだ無表情で何が楽しいかも分からないから「1時間は遊んで起こしておきましょう」とか言われても「え?遊…ぶ…??」と、途方にくれる。
眠りゆく新生児に「起きて~。起きるんだよ~。」と語りかけながら、闇雲に頑張るしかない。
そして往々にしてそうであるように、寝て欲しい時には覚醒している。

「なんで泣いてるんだろう…」
「もしかしたらお腹がすいてるのかも…」
「ちゃんと母乳出てるのかな…」
「今からでもミルク足そうかな…」
「…でも何ミリ作ろう…。」
「お腹いっぱいになりすぎても泣くもんな…」
「眠くて限界突破してるのかも…」
「あーもー何してもだめだ…」
「なんで寝ないんだろう…」
「私がちゃんと抱っこできてないんだろうか…」
「げっぷ出させるのが下手だからお腹が痛いのかも…」
「寝らん…」
「寝てくれ…」

…と、暗中模索な毎日を過ごした。

それに加えて普通、育児の初期段階で推奨されているのは最低3時間毎の授乳なのに、この教本は2.5時間毎に授乳をするスケジュールが組まれている。
眠る赤子を起こしながらの授乳で30分、それから30分くらい無理やり起こして、寝かしつけに30分とか1時間かかったら、もう自分の休む時間など殆ど無い。
やっと眠った時には次の授乳まであと30分とかザラだった。
授乳時間前に起きてしまう時だってある。
激烈な乳頭痛と、手術後の腹のひっつれと、謎の頭痛で、ノイローゼ3歩手前の頃に2.5時間サイクルはカナリしんどかった。

そして今だから書けるけど、私は赤ちゃんが可愛いと思ってなかった。
そして思おうと努力もしなかった。

「こっちゃん可愛いねー♪」

と、こっちゃんを可愛がってる旦那氏が別世界の生き物のようで、「私は意外に母性が薄かったんだなぁ」とボケーっとしてた。

今思うと「死なせてはならぬ…!!」という使命感で切羽詰まってる上に、日々の授乳でお腹いっぱいで、「可愛い」とか思ってる余裕が無かっただけなんだけど、

「まあ、湧き上がらないものはしょうがないや…。母性が薄い分は旦那氏に補填してもらって…。とにかく死なせないように頑張って育てよう…。愛も必要だけど、フィジカルを育てる力も必要だよね…!!」

と落ち込み半分、改めてネントレを頑張ろうとしたけど、スケジュールがしんどくて

「なぜ私はネントレなどしているのだろう。やらなくても子は育つのに…(泣)」
「本当にこれで3ヶ月後には夜通し寝るようになるのかな…(泣)」
「もうネントレ辞めようかな…(泣)」
「ネントレ辞めた方がこっちゃんだって幸せなんじゃないか…(泣)」
「…どこもかしこも痛ってーよ…(泣)」

と痛みとともに精神的にぐずぐずの日々。

兎角ネントレというものは、どの方式であろうと習慣づけが基本なので即効性が無い。
効果が実感できるまでには時間がかかる。

目に見える効果が現れる1ヶ月半まではなんとか踏ん張らないと、ネントレが合ってるのか合ってないのかすら分からない。
分からないまま辞めたら、今までの努力も水の泡。
人生3分の1くらいは眠って過ごすのだから、眠ることへの抵抗はなるべく早く取り去ってあげたい。
こっちゃんには、のび太くんのように快適に眠れる子になってほしいのだ…!!

「快適な生活習慣を付けさせてあげたい…!!」
の一念で、なんとかヨレヨレになりながらもネントレ第一段階「生後4週~7週で夜9時の授乳が必要なくなります」と言われている時期に差し掛かった。

「いつだ…!!?いつ9時台が無くなるんだ…!??」

と思いながら今か今かと待つ当時の心境を、Twitterで振り返る。


生後1ヶ月の4月13日、9時台の授乳が継続しており、無くなる時期が近いので起こすのをやめてこっちゃんのタイミングに任せ始めた。↓

その5日後の4月18日、9時台の授乳が無くなる気配は無く、本格的に心が折れてきた↓

そして4月20日↓

そして4月22日↓

感動の、待ちに待った第一段階完了…!!!

感動的なまでに教科書どおり…!!

効果が出始めたら、気持ちも身体も楽になって、何よりこっちゃんへの母性が湧いてきた。

「可愛い可愛い可愛いーーー!!!」

…が毎日更新される。

寝かしつけも楽になった。
前は、1時間半だって2時間だってバランスボールの上でバインバイン揺れていたけど、その内1時間の抱っこで眠るようになり、その抱っこの時間が短くなり、30分のトントンで眠るようになり、今は「オネンネだよー」と囁いて眺めてたら15分くらいで眠る。(勿論そうじゃない時もある)
夜泣きが始まったらどうなるか分からないけど、現段階ではnoteの記事を書く時間くらいは出来てしまっている。

快挙!!

ありがたいことに、ネントレは私とこっちゃんには万々歳の効果を発揮してくれている。
…と思う。

「思う」と書いた訳は、実は今まで書いてきた事象が全て、ネントレをしていなくても起こりうるからだ。
話をひっくり返すけど、ネントレをしなくても同じ月齢で夜の連続睡眠が7・8時間になってる子はいる。

ただ痛感した事は、ネントレが子供の性質以前に、母親の性質に合う必要があるということ。
私は性格的にスケジュール制のネントレが合ってたけれど、それでも産後の身体で頑張るのはキツかった。
もともとスケジュールに合わせるの苦手な人は絶対にやめておいた方が良い。
ネントレがしたかったら他の方法もある。

人は信じた分しか頑張れないし、性質に合う頑張りで一番成果が出るものだから、ネントレ始めたい人は、世の中のネントレ情報を一通りざ~っと調べることをおすすめする。
そして自分が一番しっくりくる方式を、やれる範囲で、気長な気持ちで始めたら良いと思う。
そして、辞めたくなったらライトに「やーめた!!」と言って辞めるのが良い

それはそれで、身をもって「人生間違ったと思ったら全速力で方向転換すればOK!」を赤子に教えるきっかけになると思う。

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