乳腺炎でぶっ倒れる
2021/05/07
旦那氏が職場復帰して一週間も経っていないというのに…。
『乳腺炎でぶっ倒れるの巻』である。
事の始まりは、こっちゃんの体重の増えと吐き戻しの多さから
「10分ずつあげていた母乳は5分ずつにしましょう」
と助産師さんから指導が入った事だと思う。
日々「乳が残ってる感」は感じていた。
■兆候1日目
左胸がかすかに痛い。
↓
正直、胸が多少痛いのは日常なので全く気にしていなかった。
なので旦那氏が休日なのを良いことに、疲労回復に近所の鍼灸マッサージに行ってきた。
家から徒歩1分のオアシスである。
隠れ家的な場所にあり、近所だから長尺のコースを受けても次の授乳に間に合うのがありがたい。
体中に、鍼を打ち、お灸を据えて、ゴリゴリとほぐしてもらった上に、シールの置鍼して帰ってきた。
完全に余談だけど、うつ伏せになると穴から下が見えるベッド、ここでは目線の先の床にポプリが置いてある。
…が、霊感のある友人が、
「マッサージに行くと、穴の下で誰かと目が合い続けるのが嫌だ」
と、言っていたのを思い出して、おしゃれなポプリを見ながらも「霊感がなくて良かったなー」と思ってしまう。
■兆候2日目
全身が筋肉痛のように痛い。
↓
前日に鍼灸マッサージに行った反射だと思って放置。
それにしてもキツイ。
体ごと雑巾絞りされてるかのようだ。
反射にしてもひどい。
私は育児で人生最高潮に疲労しているのだろうか??それともキツめに鍼を打ったから??
なんだか楽になるために行ったのに本末転倒だな…。
…とか思ってたら、寝返りをうったタイミングで胸に鋭角的な痛みが走る。
さすがの私も「これはちょっとやばい??」と思った。
だけど様子を見ることにした。
何度も言うけど、そもそも日常的にそこそこ痛いから危機的な痛みなのかどうか分からないのだ。
■兆候3日目
どの痛みも昨日よりひどくて、引く気配がない。
↓
「コロナのせいで熱が出たら乳腺炎でも病院が見てくれない」
…という悲劇をSNS上のママ友が呟いていたので、これ以上痛くなったり熱が出る前にと、助産院に連絡。
(目立った症状もないのに頼って良いんだろうか?)
…と思いつつ電話しているので、
「おおげさかもしれないんですけど、ちょっと痛くて…。
ちょっとって言っても結構痛いんですけど…。
乳腺炎になってるのかな~と思って。
あ、熱は無いです!熱が出る前にと思ってですね…、
あ、あのアレです。
コロナで熱があると見てくれないって場合もあるって聞いて…」
と電話でしどろもどろ言い訳しながら乳マッサージの予約をする。
そしたら案外、邪険にされることなく「今日来ます?」とのことなのでベビーカーを押して助産院へGo。
助産院に着いた頃には結構な痛みになっていて、来て正解だと思った。
「やっぱり私ってば準備が良いわ~。」
とか思いながらマッサージを受けてほっとして帰路につく。
……が。
しかし。
だがしかし。
だがしかしそれでもだ。
地獄の始まりはここからだった。
助産院からの帰り道。
ベビーカーを押しながら、ただならぬ切迫感。
実はこの日、ベビーカーでお出かけしたのは初めてである。
ただでさえ慣れないベビーカーでのお出かけ。
ベビーカーを押すと、世の中がバリアフリーでない事を体感できるというけど、本当にそうだ。
いちいち舗装の凸凹に車輪を取られてしまう。
しどろもどろでこっちゃんにベルトをつけて、新生児仕様にしてあるベビーカーをヨタヨタ進めていた。
だけど完全にそんな理由ではないフラフラ加減でフラフラする。
それに寒い。
初夏だというのにむちゃくちゃ寒い。
足元から全身に悪寒が走っていて、ベビーカーを押しながらどんどん足がもつれていく。
反射だと思っていた全身の筋肉痛は、関節にも広がってきた。
こうなって初めて、昨日からの全身の痛みが乳腺炎由来なのではないかと思い当たる。
もたもたしていたら行き倒れてしまいそうだ。
一心不乱に帰宅して速攻で熱を測る。
39.7度
めまいがした(心理的に)
部屋が寒いので暖房をつけようとしたけど、温度計を見たら26度ある。
嘘だろ…。今絶対寒いのに…!!
あぁ。。
乳腺炎の予防で助産院に行ったのに…。。。
39.7度て。
ほとんど40度やん!!(心が大号泣)
あまりの熱で思わず「うへへへっ…」と謎の笑いが出る。
とにかく18時にこっちゃんを安全にお風呂に入れたら、あとは旦那氏に任せよう。
産院から退院するときに余っていた鎮痛剤を飲んで一回寝る。
………はっ!!
…と、起きたら39.2度。
よっしゃ~!!下がったぁ~~!!
とにかくこっちゃんをお風呂に入れなければならん!!
と、フラフラながらもてきぱきお風呂の準備をして、
「ぬぉおおお~~~!!!」
と、気合で風呂に入れた。
(この9度以上でふらふらなのに「風呂に入れる」という判断が、熱で頭が働いていない証拠なんだけど。
今思うと、熱いタオルで拭くとか、旦那氏の帰りを待つとか、色々代替策があるだろうとツッコミたい。)
そこから先は、二日間に渡り抗生剤と鎮痛剤と葛根湯を飲みながら37.8度~40度の間を行きつ戻りつしながら、授乳マシーン。
乳腺炎の治療はとにかく休んでとにかく授乳。
この2つ、相反している気がするんだけどどうなのよ?
腕には力が入らなくて危ないので、旦那氏にこっちゃんを持ってきてもらって、授乳が終わったら旦那氏がこっちゃんを引き取る。ゲップも旦那氏におまかせ。
乳を差し出すだけの乳牛状態。
もちろん全ての家事は旦那氏に丸投げである。
きっちりまる2日間でやっと7度台前半まで熱が落ち着いてきた。
壁伝いによろよろトイレに向かいながら、乳腺炎は開腹手術3日目くらいの辛さだと、正確に思い知った。
ピークの日に旦那氏が休みで本当に助かった。
実は妊娠中、職場で「母乳が出なかったら…」と心配していたら、同僚達から口々に
「多分むっちゃ出るから、出ない心配よりも乳腺炎の心配をした方が良いよ~www」
と言われていた。
なんか「すごく母乳出そうだよね~www」というイメージだけの話だったけど…。
みんなの言う通りだった…。
とりあえずもう、絶対に、二度と、乳腺炎になりたくないので、これからは
「むやみに触らない」
「やばくなったら薬飲む」
「とにかく触らない」
を徹底します。