10月11日19時開演 銀座ヤマハホール 長富彩ピアノリサイタルへの想い
この度 10月11日19時より 銀座ヤマハホールにて
長富彩ピアノリサイタル ーイスラメイー オールロシアンプログラムを開催します。
このリサイタルの内容を考えている時に
"私の音楽人生はどこから始まっただろう"
と ふと思い浮かべた瞬間があって。
母の胎内にいる時から声楽科の父の沢山のコレクションの様々なジャンルの音楽を聴かせてもらっていました。(聴かせてもらうというか、父の趣味のお付き合いというのが近いでしょうか笑)
それこそ クラシックのシンフォニーや、ジャズ、 ラテン…どれも今の私の愛する音楽ですが、
とりわけ小さな頃からロシアの作曲家のシンフォニー等が私の心を掴んで離しませんでした。
エフゲニー・キーシンの演奏とレッスン風景、生活が映されたビデオは何度観たことでしょう。
ロシアの雪積もる樅の木並木の中で流れるキーシンの音。ラフマニノフ、チャイコフスキー。
ロシア語は分からないけれど その言葉の音から感じる冷たいような寂しいような世界。
ロシア音楽には、世界には胸をえぐられてばかりです。
その えぐるような世界線は
私の人生と、そしてピアノとの歩みと常に隣にありました。
音高の入試ではプロコフィエフのソナタ7番を弾きました。
大失恋をした高校時代、その辛すぎる時間にはラフマニノフのソナタ2番がそばにありました。
ふとした瞬間よく考えます。
"""
私は辛い想いをしてる時にラフマニノフを弾いて溢れる想いをぶつけていたのか。"""
"""胸えぐる音世界と共に歩んできたから その想いに近い経験をしようとしているのか。"""
ニワトリが先か 卵が先か じゃないですけど。
それくらい本能が求めて、私にとって密接だったのがロシアの作曲家です。
ただ、よく考えてみると演奏してきたのは
ラフマニノフかチャイコフスキーの小品やコンチェルトばかり。
今回2010年のデビューから10数年の時を経て
新たな気持ちで自分の音楽のルーツであるロシア音楽に取り組みたいという想いと、
ラフマニノフという場所から離れて挑戦をし、新たな世界と向き合いたい
二つの想いが重なり合って生まれたプログラムです。
結果的に自分でも驚くような超絶技巧、壮大な世界を表現することになります。
沢山の覚悟のもと 挑みます。
これからコンサートへの想いやプログラムについてまた投稿していきたいと思います。
ぜひこの素晴らしいプログラムを皆様と会場で共に楽しむことが出来ましたら幸せです。
チケットぴあはこちらhttps://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2420884
eプラスはこちら