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STILLシリーズを終えて

仲良しこよしなんかする必要はないし、皆ライバルでしかない。
ここは戦いの場だから、大将の言葉にある様に『生き抜いて』行かなきゃならない。このプロレスで。

自分が選んだ仕事。
仕事だけど、仕事だと言い切るにはあまりにも曖昧で、犠牲が多い。

皆等しく体を痛め、身体を預け、削りあう。
心身ともに大きな影響を受けるし、日々を一つに向けてやり続けなくてはならない。
だけれど、同じ痛みや辛さを知る者同士が讃え合い、昂め合うことも出来る。

衝動なんだと思う。
駆け寄って肩を抱いたり、握手をする様は同志を想って心から出るものだと思う。

『俺たち生きてるよな、このプロレスで』

そうみんなが自信を持ってくれる場所でありたい。

シリーズに龍魂杯、NEXT、UN、大阪と
2023〜2024年にかけていろんなことに挑戦した。
いろんな人に迷惑もかけた。

だけど、プロレスでやらなきゃいけないことがある、プロレスでしか伝えることが出来ないモノが確かにある。

辛くてキツい。
だけど、やり続けたら、きっと今のスタンと大将みたいに笑って話せる日が来る。

そんな風にふと思った。

腹いっぱい生き抜く選手たちが今、この瞬間を伝えることで、大将が歩んだ道が見える。

誰かが作った轍を踏みしめていく。
踏み潰すのではなく踏みしめて生き抜いていく。

辛くてキツい。
一生変わらない。

だけど、ほんの一瞬、シリーズのラストに、こんな風に皆んなが笑顔で無事に終われる日を噛み締めたっていいって思う。

ここまで来たから見れる唯一の光景を大切にしたい。

この姿をまた、来年も!と強く願うから明日があるのだと思う。

皆んなからいつも、パワーをもらうばかりです。


2024.3.16 ©天龍プロジェクト

応援をくださったファンの皆様に心から感謝申し上げます。

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