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だれもがクリックしてしまう話題

割引あり

私の仕事の一つはニュース配信や編成です。記者が書いた記事を読んで見出し(タイトル)をつけ、ユーザーの目に触れるところに置く仕事です。わかりやすい事例を挙げれば、Yahoo!ニュースのようなポータルサイトにニュースを選んで載せている感じです(ヤフトピのスタッフではありません)。

どの記事をどんなユーザーがクリックしたのかもつぶさに分かる時代です。同じような内容のニュースであっても時期によって読まれたり読まれなかったりするのですが、CTR(クリック率)の高い見出しに大まかな傾向はあります。

・驚き、発見がある
・生々しい情景描写
・意外性のある発言
・人々の関心に沿ったもの

どうしてもネガティブな話題が多くなるのはご想像の通りです。しかし、ポジティブな内容であっても上記の条件に合う見出しが作れれば高いCTRが望めます。

例えば、人と人の心の交流を取り上げたものです。心が通じ合った時、通じ合った心が何かに結実した時など。ただし「必ず感動」「全米が涙」みたいなサブタイトルはつけない方がいいでしょう。むしろ数字や地名など、具体性を押し出した方がかえって効果が出ます。

政治や経済、文化などで意見が分かれても、人とのつながりを求めるのは人類共通のようです。コンテンツ作り、タイトル作りなどに参考になれば幸いです。

#要約チャレンジ 5/29

今回も毎日新聞「余録」から。1ページに収まっているので読みやすいのです。

・タイトルをつける(20字以内)※半角数字は0.5字で換算
・要約する(140字以内)

できましたらXで投稿していただくか、DMでお送りください。先着1人の無料添削をさせていただきます。タイトルは140字に入れなくてOKです。タイトル投稿にハッシュタグ「#要約チャレンジ」をつけてくださると見つけやすくなります。

送り先アカウント:https://twitter.com/Ayan_unicla

5/27の添削

骨子は以下の通りです。

  • 奈良市の西畑保さん(88)は子どもの頃、学校で教師や級友に貧乏をからかわれ、学校をあきらめた

  • 自分の名前さえ書けないことを隠したまま見合い結婚する。ばれて離婚を覚悟した時、妻皎子(きょうこ)さんは「何で言うてくれへんかったん。うちら夫婦やんか」と救ってくれた

  • 64歳で夜間中学に入って字を学び、7年後に感謝の思いを便箋7枚に書き上げる。「35年目のラブレター」として映画化される

  • 5月23日はラブレターの日。普段口にできない感謝や愛をしたためてみては。

これこそ「だれもがクリックしてしまう話題」の類です。タイトル作りにやりがいがありますね。

まずChatGPTの要約を見てみましょう。

タイトル:念願のラブレター

奈良市の西畑保さん(88)は、読み書きができず苦労してきましたが、妻に感謝を伝えるため64歳で夜間中学に通い始めました。7年かけて書いた手紙は「35年目のラブレター」として映画化されます。妻の死後、その手紙をひつぎに納めました。(114字)

ChatGPT-4o

「どこの誰なのか簡単に紹介を」と指摘したせいか(笑)、登場人物を簡潔に説明していて良いですね。

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719字
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