読み手に手間を強いる言葉
新聞社で働いていた時、社外の編集者や編集プロダクションのライターと一緒に仕事をしたことがありました。ウェブの編集界隈では非常に有名な方たちです。すでに新聞はオワコン的な位置付けだったので、初めて仕事をする際には「どんなすごい文章を書くのだろう?」と緊張した覚えがあります。
しかし実際に原稿を受け取ってみると、どうにも長たらしく感じてしまいました。「その」などの指示語が頻繁に登場するのです。なくても文脈上明らかなところに登場したり、何を指しているか不明だったりすることが多々ありました。
日本語の良い文章にはリズムがあると言われます。リズムとは、音読した時に違和感なく内容への理解が進む構成だと私は解釈しています。
「その」が出てくると「何を指しているんだっけ?」とすでに読んだ部分に戻って確かめる手間が生じ、理解の流れがいったんストップします。読み手に手間を強いているのです。
冒頭のライターさんたちとは相談の上、多くの指示語を削除しました。分かりやすい構成と語り口で非常に勉強になる文章でしたよ。
#要約チャレンジ 5/19
今回の題材は毎日新聞「余録」です。
・タイトルをつける(20字以内)※半角数字は0.5字で換算
・要約する(140字以内)
できましたらXで投稿していただくか、DMでお送りください。先着1人の無料添削をさせていただきます。タイトルは140字に入れなくてOKです。タイトル投稿にハッシュタグ「#要約チャレンジ」をつけてくださると見つけやすくなります。
送り先アカウント:https://twitter.com/Ayan_unicla
#要約チャレンジ 5/15
題材は沖縄タイムスのコラムでした。
骨子は以下の通りです。
2001年のNHK朝ドラ「ちゅらさん」が再放送されている。当時18歳だった漫画編集者、金城小百合さんがドラマを考察する
金城さんは沖縄生まれで本州育ちの転勤族。沖縄は大好きだが、思春期にはそのせいで周囲との距離と感じ嫌気がさし、ドラマも楽しめなかった
大好きだが反発も感じたドラマへの思いは沖縄への思いそのものだという
しかし再放送の今回は号泣しながら見た。沖縄も進化している。沖縄が抱える複雑さや痛みはこれからの日本にとって大事な要素になると期待を寄せる
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