私がママさんバレーをまだ辞めない理由
10年前に私をママさんバレーに誘ってくれたFちゃんが、2年間の休部を経て、今年いっぱいで辞める事になった。ずっと引き止めていたのだけど、もう戻るつもりは無いとの事。
「チームの皆に言う前に、アヤPには言いたかったから」
わざわざありがとう。
「わかった。もうこれ以上は引き止めないよ」
と言うと、
「あんなに大好きだったチームなのに、もう私が大好きだったチームじゃなくなってしまった」
10年前、Fちゃんがキャプテンをつとめていた当時のチームに、初心者でも楽しく出来るからと言われて、運動不足解消になるならという軽い気持ちで入部した。その頃は和気藹々と楽しく、練習の終わりには必ず円人でボール回しをして、毎回試合には勝てなかったけど、皆がいつも笑顔でいた。
私はFちゃんに、
「人の流れは時の流れによって変わってしまうもの。その流れがあまりにも強すぎて、私達は抗えなかったね」
と言うと、
「私は流れに飲み込まれて溺れてしまったよ」
と返すFちゃんに、
「私は今、流れに直接影響を受けない、深海を泳いでいるといった所かな」
2人してポエマーかよwww
ウケるwww
Fちゃんもポエマーな所があるから、私が丁寧にトスを上げたら、Fちゃん綺麗にアタックしてきたよw
そう考えると、こんな会話のキャッチボールが出来るのもバレーのおかげなのかな。なんだかFちゃんとバレー出来なくなるの寂しくなってきたな…
なんて、しんみりしちゃったけど、ぶっちゃけこのFちゃんはこの前一緒に高尾山に登ったT部の副部長なんだよね。(副部長だからFってw)
「涼しくなったらまた高尾山登ろうよ。バレーが無くても私達にはT部があるからね!」
と言うことで、バレーを辞めるFちゃんとは今後も変わらないお付き合いを続けていくつもりです。
*
そんな私もなんだかんだで10年もママさんバレーを続けている。
今時「ママさんバレー」という呼び名もどうかと思うけど、そこには歴史とか規約とか色んなものが含まれてるから、やはり「ママさんバレー」じゃないといけないみたい。(正式には違う名称です)
そんなママさんバレーですが、10年の間に私も、何度も何度も何度も辞めたいと思いました。それは、まあ一言で言ったら
上達しないんです涙
もうね、これは仕方がないんですよ。体育3の人間がどう頑張ったって、体育5の人には叶わないんですよ。運動神経ってそういうものでしょ。皆が皆、オリンピック選手にはなれないのと同じ。(同じじゃねーよw)
これ以上書くと愚痴のオンパレードになってしまうので、ではなぜ私が未だにバレーを辞めてないのかを説明しますね。
それは・・・
元実業団の人がいるから
うちのチームでは無いのですが、こんな西東京の地域のママさんバレーにもいるんですよ。元実業団でバレーをやっていたような人が。
お名前は申し上げられませんが、いやー、見てるだけで凄いです。
その人はアタッカーなのですが、「え?ここに打つの?」って所に打ってきます。「え?そのコースに決められるの?」って所に打ってきます。
見てるだけで痺れます
これがプロでやってた人のバレーか…と思うと、本当に凄いです。
その人がいるチームとは、普段から練習試合をするのですが、私もその人のアタックをまともに受ける時があるんですよ。(ブロックの上を行ってるから思いっきり来る)
キターーーーーーっ
って感じで、ビビって弾いたり、空振りしたり(空振りってなんだよw)してしまうんですけど、たまにまともに返せたりすると嬉しいんです。「と、取れた・・・」みたいな。
アタック以外にサーブも凄くて、ファーストサーブを綺麗にレシーブ出来ると嬉しいんです。「と、取れた・・・」みたいな。そうなると、自信にも繋がるんです。「大丈夫、自分はできる」って。
その時に思ったんです。
これは幸せなのかもしれない
元実業団の人のアタックを受けられるなんて、貴重な体験かもしれない。そう思ったら、
まだ辞められない
まだ辞めるには早すぎる。
こんな体力と暇が有り余ってる私に、今バレーを取り上げるのは早すぎる。もう少し、この「貴重で幸せな体験」を十分堪能してから辞めてもいいのではないかと思った。
これまでは、毎回毎回練習から帰るたびに、500ミリのアサヒスーパードライを飲みながら、家族に「もう辞める、もう辞める」と愚痴っていたのが、「今日も取れたー♪」に変わるのだから不思議なものよ。
辞めるのはいつでも出来る
チームの人からは「下手だからさっさと辞めてほしい」と思われてるかもしれないけど…
辞めるかボケが!
時間が経てば人の流れは変わるけど、自分の中の何かも変わる。
だから私はまだ、ママさんバレーを辞めるつもりはない。