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ピアノの発表会について思うこと

今回、中3の娘リリーの最後のピアノの発表会で思った事を書きます。

アサヒスーパードライ並に辛口です

10年間で6回の発表会を見てきて、幼稚園児で弾いた20秒程の曲「ちょうちょ」から、最後の大トリ10分を超えるショパンのバラードまで、ずっと見続けてきた「ピアノの発表会」について、できるだけ客観的な視点で書きたいと思います。
令和のピアノの発表会ってなんぞや?
と思う人に読んで貰えたら幸いです。

◇ 教室選びは発表会を見て決めよう

娘が通うピアノ教室は、所謂近所の「個人でやってるピアノ教室」で、娘が幼稚園の年長さんから始めたので、かれこれ10年通い続けました。初めての発表会が入って数ヶ月後、娘は上記に書いた通り「ちょうちょ」を弾きましたが、そこで他の生徒さん達全員の曲を聴いた時に、

このピアノ教室にしてよかった

と思いました。
音大を目指さない子が通うピアノ教室にしては、生徒さん達のレベルが高かったのです。小学校高学年でショパンのワルツ、中学生でエチュード、高校生の子も何人かいました。正直、ここまでのレベルになるとピアノも楽しくなるだろうなと思いました。
「娘もここまで出来るかな?」
その時はまだわかりませんでした。


◇ ピアノは発表会の度に上手になる

うちの娘もずっとピアノが好きだった訳ではありません。
正直、3年程続けてもあまり上達しないのを見て「もうやめたら?」と私は何度も言いました。娘も「今度の発表会で辞めるわ」と言っていて、そんな辞める決意をした時に先生から発表会で提案された曲が、

ドビュッシー「アラベスク」

誰もが1度は耳にしたことはある、とても有名な曲です。

小4の時点でブルグミュラー程度の曲しか弾けなかった娘にとって、この曲は難易度が高く、半年以上かけて練習しました。

そして満を持して発表会に挑んだ所、若干テンポは遅かったけど目立ったミスは無く、よくぞ弾き切ったという感じでした。
「お疲れ様。頑張ったね」と言ったら、
「お母さん、私本当に頑張ったよ。あー発表会楽しかったー。もう少しピアノ続けてもいい?もっともっと色んな曲が弾いてみたい」

ピアノの一つの山を越えた瞬間だと思いました。
恐らく先生にはこの山が見えていて、あえて娘に難しい曲を選んで弾かせたのだと思いました。

それから娘はピアノに前向きになり、小6でショパン、中1でブラームスを弾ける程になりました。


◇ お母さんの役割

10年間で6回の発表会を見てきて、

親にやらされてるな

と思う子達を多数見てきました。
だいたいそういう子は、次の発表会では姿を見せません。続けていても、普段から練習に身が入らないのか、発表会でもつっかえつっかえ間違えまくりで、なかなか聴いていても辛いものがあります。(辛口ですみません)

お母さんが昔ピアノを習っていたので子どもにも習わせたかったとか、子どもにピアノを習わせるのが親のステイタスとか、「本人がやりたいと言っていて別に無理やりやらせている訳ではありません!」みたいな。そんなお母さんのエゴのようなものが見えてしまうのが発表会という所なんです。

辛口超えて毒舌ですみません汗

私は一切、娘のピアノには口を挟みませんでしたが、1つだけ約束をしました。

「続けるのなら毎日必ず練習すること。それが嫌なら辞めること」

練習をしないでレッスンを受けるのは、先生に対しても失礼にあたるし、何よりもお金の無駄です。
その約束を娘はずっと守っていて、遊びでも部活でも何があっても、たとえ10分でも20分でも短い時間でも、必ず毎日ピアノに向き合うことを続けました。

子供にピアノを続けさせたい場合は、お母さんは一切しゃしゃり出ず、先生に全てをお任せするスタンスを取った方が良さそうです。

◇ 連弾は子供が主役です

令和の発表会では、1部にクラシック曲、2部ではジャズや歌謡曲を弾くのが主流で、「親子で連弾」というのをオススメされます。
かつて私も2度連弾をしましたが、娘のレベルが上がると自ずと連弾のレベルも上がるので、老眼が酷いのもあって3度目はやめておきました。

「親子de連弾」ここでもまたお母さんがしゃしゃり出てきます。

ここから先は、かつて「親子de連弾」をした母と娘の会話をお楽しみください。(かなり辛口入ってますw)

「連弾の時にしゃしゃってるお母さんいたよね」
「いたねー。2組は確実にいたね」
「なんかさ、伴奏なのにやたら音がデカいんだよね」
「そう、低音は響くから音は小さめにしないといけないのにね」
「しかもテンポもどんどん速くなっちゃって」
「そうそう、もう音はデカいしテンポは速いし聴いてられないよね」
「主役は子どもなのになんなのアレ?」
「アハハ仕方ないよ。昔取った杵柄でさ、張り切ってノリに乗っちゃうんだよ」
「マジであれは聴いてられなかったわー」
「そうだね。そして最後の一礼の時のね」
お母さんのドヤ顔!
「もう発表会の風物詩だよね。お母さんのドヤ顔までを含めたその全てが発表会なんだよね」
「なるほどねー。お母さんいい事言うよね」
「そうよ!何年見てきたと思ってんのよ!」
「自分の子以外もしっかり見てるもんね」
「当り前よもったいない」


これ以上書くと止まらなくなるので、この辺にしておきますねw
(素晴らしい連弾を弾く親子もいましたのであしからず…)

長々と偉そうに失礼しました。
10年に渡るピアノの発表会がとても楽しかったので書かせて頂きました。

娘はひとまずピアノはこれにて終了…となるはずでしたが、

「まだまだ「幻想即興曲」とか「月光」とか弾いてみたいし、毎日のピアノの癖はなかなか取れそうに無いから、もう少し続けてもいいかな?」

ま、まだ続けるの?

娘にとってのピアノは「ストレス解消」や「息抜き」となっているようで、受験勉強の合間に練習するのも悪くないと思い、今しばらく見守り続けたいと思います。


辞めると思って毒吐きすぎちゃったよ汗







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