心配し過ぎて職員室に乗り込んだ202412121850
昨夜のつぶやきにスキしてくれたTERUさん、パパスさんありがとうございます。詳細を書きますね。
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18時50分
娘がまだ学校から帰ってこない。
学校は家から3分の場所にある。部活は既に引退してるし、受験前だから放課後に居残ったとしても17時前には出てるはずだ。1時間程寄り道しておしゃべりしてくるとしても、18時には帰ってくるはずなのに帰ってこない。
18時半を過ぎた頃からソワソワし出した。遅い、どこをほっつき歩いてんだ。私の中で数日前の娘との会話が蘇る。
「彼氏が出来た。学区外の人」
その地域は昔から柄が悪くて有名な場所だ。偏見とかそんな事言ってられない。もしその地域に今の時間に行ってたら、何も無い、人通りも無い、真っ暗闇だ。何度か夜のバレーで通った事あるけど、治安が悪い事この上ない。偏見とか差別とか言ってられない。
彼氏誰だよ
私の頭の中はそれでいっぱいになり、彼氏を特定する為にその地域に住むママさんバレー仲間にLINEをした。
返信を待つ間は気が気じゃなくなり外で待つ事にした。一向に娘は現れない。見知ったオジサンが歩いてくると思ったら夫だった。
「リリーが学校から帰ってこない」
と言うと、
「学校行ってくりゃいいじゃん」
とあっさり言われた。
私はフリース上下にスカスカのダウンを着たままスマホ一つで学校に行った。
とりあえず彼氏特定はやめとこうと思い、LINEの送信取り消しをした。
職員室の扉を開けると見知った顔がいた。バスケ部顧問だ。私は「3年〇組の早乙女リリーの母です。娘が学校から帰ってきません」と言った。
まだ時計は19時前で、こんな時間に大騒ぎする母親はどんなだよ、と心の中で思いながらも、
「まだ大騒ぎする時間でも無いのにすみません。心配で心配で」
と口に出して言っていた。
3年生の担当教師が一気に立ち上がり、私の所に駆け寄ってきた。
バスケ部顧問の理科Tが、
「今日、早乙女は英語の補習出ましたか?」
教師同士で話してる。すると英語Tが
「お母さん、英語の〇〇です。リリーさん、今日は放課後の英語の補習に出ましたけど、すぐに終わってしまって、その後Nさんを待ってたみたいです」
すると今度はもう1人のバスケ部顧問の国語Tが、
「早乙女はいつも〇〇と帰るけど、今日は一緒じゃなかったみたいです」
私がアタフタしてると社会Tが、
「お母さん、暗いから心配ですよね」
すると、バスケ部顧問の理科Tが
「一緒に帰ったかもしれないNの自宅に電話してみます」
私はワナワナしながら頭を下げて、
「すみません。すみません。私が甘くて、寄り道はしてもいいと言ってるからこんな事になってしまって。ちょっと遅いだけでこんなに大騒ぎして。でも心配で心配で、いてもたっても入られなくて」
すると、電話をしてる理科Tが私に聞こえるように、
「はい。居ますか。一緒に勉強してましたか。わかりました。お母さんに伝えます」
Nさんの家に居たようだった。
Nさんのママとは確か9月に飲んだ。
連絡ぐらいくれよー
と思ったけど、私はその場で先生達に頭を下げた。
「ありがとうございます。大騒ぎしてすみませんでした。娘にもきちんと話します。私は心配するとカーッとなって学校に乗り込んでいく母親だということを、娘にちゃんと話します。ご迷惑おかけしました。すみませんでした。今後ともどうか娘の事を宜しくお願いします」
先生達は迅速だった。
たまたま3年生の先生達が残っていた事もあって、私と顔見知りのバスケ部顧問も2人いて、娘の行動をよく見てくれている事にも驚いた。生徒1人1人の事を普段から見てくれているのだと、私は改めてありがたいと思った。
そして自分がこんな過保護なモンペで恥ずかしいと思った。
私は学校からの帰り道、
やっぱり女の子の親って大変だと思った。まだ息子しかいなかった時に、男の子の何倍も手をかけないといけないと言われて、私には無理だと思った事を思い出した。けれどもお腹の子が女の子とわかった時に、それなら思いっきり可愛がろうと決めた。可愛い可愛いとしつこいくらい言ってやろうと決めた。自分に似ないように、お願いだから私みたいな女の子にならないように、可愛い可愛いと言ってあげようと思った。
だけどその分、こんなにも心配してしまうものだと知った。ちょっと帰りが遅くなった位でパニックになってしまう事を知った。
更年期なのだろうか
多分それもあるかもしれない
カーッとなってしまったのは更年期もあると思う
ただ、無事に帰ってきて良かった
「お母さんさ、更年期もあって心配すると学校まで行っちゃうんだよ。迷惑な親だと思うでしょ?恥ずかしいと思うでしょ?でもね、お母さんはこんなだと思って、これからは必ず連絡して。お願いだから連絡してください」
娘はただただ頷くばかりだった。
困った母親だと思ったのだろう。
なんだか疲れた夜だった。
しかし驚いたのが、私が学校に向けて家を出たのが18時50分で、帰ってきて時計を見たのが19時5分だったから、たった15分の出来事なのに凄く長いような気がした。心臓がずっとドキドキしてたから、長く感じたのかもしれない。
これが昨日の18時50分に起きたこと。
最後まで読んでくれてありがとうございます。