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始まらなかった恋 あとがき 「タイムスリップ」
前回の話はコチラ↓
今回私は30年前にタイムスリップして書いてましたが、マジでしんどかったです。
オバスンが高校生にタイムスリップするから疲れるのか、いやそういうことなのかわかんないけど、当時の気持ちってこんなんだったんだなと、過去と現実がごっちゃになって、なんだかわかんないけどめちゃくちゃ落ちました。
落ちるというか、最早トランス状態で、18歳の自分にタイムスリップして、記事を書きながら泣いていた。アホかwww
どんだけ悪趣味なんだよ。
過去にタイムスリップして、悲しみを募らせて、己を落としまくって、現実では寝不足になって食欲無くなって、ってバカなの?
でもコレって不思議な現象で「ちょっとした現実逃避」にはなるのよね。簡単にお手軽に、過去に戻って自分を奈落の底に突き落とすとか、お花畑から一気に地獄に落とすとか、そんなんで現実から逃避出来るんだもん。
って何度も言うけどアホかwwww
それにしても携帯電話って便利よね。私もこの時期のすぐ後に携帯電話を持ったのだけど、便利になったと思いました。
今の中高年は、通信の仕様が目まぐるしく変わった時代を経験しているから、たとえば固定電話みたいに冒頭が「礼儀正しく」なっちゃったり、ついついメールの癖で「長文」になってしまったり、老化故の可愛さ演出の為に「絵文字多用」になったり、すぐに既読にするのはカッコ悪いとか思ったり、なんか面倒くさい概念に囚われてばかりですよね。それもこれも、通信技術が変遷していった時代を一つ一つ経験しているからだと思ってます。だから若者の皆さん、そこはお許し下さいねw
思えば、18歳の時に久我くんと出会って、恋が成就していくんじゃないかという期待感を、周りの友人達と一喜一憂して、一つ一つ進んでいくその過程が楽しくて楽しくて仕方がなかったけど、悲しいことに久我くんが亡くなった後は、なかなか好きな人って出来なかったなー。
なんでだろう?
何人かと付き合いはしたけど、久我くんの時みたいな、あんな瑞々しいやり取りはその後もずっと無かったと思う。
それは、過去を美化しているのか、亡くなってしまったのを美化しているのか、そんなのはわからないけど、私の18歳の時のあの気持ちは、やはり18歳だったからなのかなと思う。
今回最後の方にも書いたけど、無理やり忘れようとして、悲しさを一切表に出さずに日々過ごしてしまうと、どこか変な歪が生じてしまったのかもしれない。
久我くんが亡くなってからの私は、まるでタガが外れたかのようにバカみたいに遊びまくって、それこそ貞操観念ぶっ壊れて、誰とでもやるような女になったけど(今は違いますよw)、何をしても空虚で、誰としても私の心には大きな穴が空いていたような気がする。そんなんだから、後にマルチに騙されて人生の挫折を味わったりしたんだと思う。
まぁ、それは今思えばなんだけどね。
*
今回久我くんの事を書いたのは実は2回目で、たぶん15年振りくらいに書いたのかな。その時は最後の6の部分がどうしても書けなくて、そのまま死んだままにして終わらせちゃったんだよね。なんか感情が入ってダメだった。
だから今回は完結させるために、1、2を書いた次に6をさっさと書いてしまったんです。
3と5は凄く苦戦した。4のヅラ飲みに関してはいつもの記事に似てるからスラスラ書けた。書いてて超楽しかったしw
苦戦した3と5の「電話」は、当時の楽しかったやりとりを思い出しちゃってダメだったわ。特に5は泣きながら書くほどキツかった。
実は最初、久我くんとのやり取りは私のお得意の盛りとフェイクを用いて、盛大に盛り上げてしまおうと思ったの。それで、盛り上げて盛り上げて脳内お花畑にして、一気に奈落の底に落としてやろうと、そんな風に書いたら面白いかと思ったんですよ。(我ながら悪趣味w)
だけどやっぱり書いてても「これは久我くんのイメージに合わない」「こんな言葉は後に続かない」と思ったので、結局盛りとフェイクを課すのはやめて、実際のやり取りを忠実に書いたのです。それで、自分で書いた文章を改めて読み返してみると、
やっぱり久我くんは私に気があったのではないか
そんな気がしてならなくなったのです。今更ながら図々しいけど、ほぼほぼ原文のままのやり取りをしたのは事実だから、そうだったんじゃないかと思ったわけ。まぁ、それでもやっぱり「決めの言葉」が無かったから、私は自信が持てなくて、あの時も葬儀場に居られなくなって、悲しむ事からも逃げてしまったのだけど。
こんな事なら四の五の言ってないで、さっさと一発決めてればよかったんですよ。それこそ押しかけ女房みたいに、一人暮らしの部屋に乗り込んで、さり気なく隣に座って、どさくさに紛れて手を握って、酔ったフリしてしなだれかかって、そのまま自分から押し倒しちゃえば良かったんですよ。(S美の合コン必勝法w)
そうしていれば、こんな消化不良みたいな、全然ウンコ出ないみたいな、下痢による最後の1滴が出なくてずっとお腹痛いみたいな(例えが全部きたねーよw)、そんな思いをしなくて済んだのかなと。
なんだかいつもの調子に戻ってきたので、ようやく過去の沼から抜け出せそうですwww
いやー、今回は自分から過去の沼に飛び込んでみたけど意外と深くてやべー沼だったわ。やっぱりいくら暇だからって、人が亡くなる話を不謹慎にネタにするべきじゃないわね。とんでもなくハマっちゃったわ。
でもまぁきっと久我くんの事だから、今頃はもうしっかり生まれ変わってて、私そっくりなロングヘアーの子と付き合ってると思うわ。うん、きっとそうだと思う。
だってほら私、都合のいい時だけスピリチュアルだからwww
そんな感じで、今ではすっかり図々しくて厚かましい「立派なオバスン」になっちゃったけど、私にだってこんな可愛らしい女の子の時代もあったんですよって話です。
最近やたらと物忘れも激しいから、忘れてしまうその前に、どうしても誰かに聞いて貰いたくて書いた話です。
すんません
まぁ、この話は一言で言えば、
寸止めによる寸止め中の寸止めの話
なんですよね
あらヤダ、不謹慎にも程があるかしら汗
アヤもういい加減にしとけよこのヅラ女!
と、生まれ変わった久我くんからクレームが来そうなのでこの辺で失礼しますね。
って、やっぱり呼び捨てかよwww
*この度は私のタイムスリップにおつきあい下さりありがとうございます。
本当にお疲れ様でした。
次回からはまた「立派なオバスン」が戻ってまいりますので、引き続き宜しくお願いしますね♪