理解ある親って何ですか

子どものワガママを全部受け入れる親ですか?

友達親子みたいな親ですか?

「親の笑顔が子どもは一番」と言って好き勝手な事をする親ですか?

常に子どもに気を遣い媚び諂う親ですか?

先回りして危険を回避する親ですか?

「子どもがやりたいって言ってるんですよ~」と言ってお受験や習い事を無理やりやらせる親ですか?

常に子どもより前をしゃしゃり出る親ですか?

「子どものため」
「心配だから」

この言葉を枕詞に付けておけば、親は何をしても許されますか?

理解ある親って何ですか?

以前、私に向かってこんな事を言ってきた人がいた。

「自分が好きで子どもを産んだくせに、親のエゴで子どもを作ったくせに、偉そうに子育てを語るな」(長年の友人からの言葉)

こんな事を面と向かって言う人って何なんでしょうね。心の中で思ったとしても、口に出すのはどうかと思うんですよ。
病んでるんだな、可哀想だな、生き辛いのかな、と思ってずっと耐えてたんですけど、正直よっぽど酷い言葉で言い返してやろうと思いましたよ。まあ言わないけど。

でもね、この人がこんな事を言ったのは一時期Xとかで「子持ち様」と子育て中の人を揶揄して、女性の子無しと子有りの分断を煽った結果だと思うんですよ。
「子持様から被る不利益を声高に叫んでいいんだ」みたいな。
「子持ち様から直接不利益を被ってないけど、なんかムカつくから罵っていいんだ」みたいな。
そんな風潮に煽られての発言だったのかと。

だから私は自分自身で納得するようにしました。自分がこんな風に言われてしまうのは時代のせいだと、渋々受け入れる事にしたんです。(かなりの我慢を強いられましたけど)

なんでこんな事を急に思い出したかと言うと、最近私は娘とうまく行ってないじゃないですか。なんだかこじれてるじゃないですか。それで私は考えたのです。

あー、私は理解ある親気分でいたんだと。
理解ある親を気取って、偉そうに子育てを語っていたと気付きました。
随分とゴーマニズムだったとわかりました。
蓋をあけてみればなんて事はない、私はダサい親だったんですよ。

そう思ったら楽になりました。
今はあまり何も考えずに、娘とは静かな関係で時間をかけることにしました。前のように朝から二人でご飯を食べながら、あーでもないこーでもない、とよく喋る母娘ではないけど、また少しずつ会話をするようにもなりました。ご心配おかけしました。大丈夫です。

以前、ある方のnoteを読んで「子どもにはしっかりご飯を食べさせること」が基本だと気づきました。この基本さえやっておけば、余計な事をしなくても、子どもはしっかり育つものだと感じました。

そして今回はそれに+して、「子どもを信じること」が必要だと教えて頂きました。

どうしても、自分の子どもだからこうなってしまうんじゃないかとか、自分に似て流されてしまうんじゃないかと思いがちだけど、子どもは自分じゃないし、自分の所有物でもないし、自分のストーリーの主役でもない。子どもは子どもの人生のストーリーの主役だし、私は私のストーリーの主役だ。

だから私は、もう少し子どもを信用することにした。人間というのは案外どうにでもなるのは、自分が身をもって証明してるではないか。

だから私はアタフタしないでどっしりと構えることにした。私はもう48歳で見た目は立派なオバスンで、どっしり構えた所でなんの違和感も無いのだから。

とりあえず、しっかりご飯を作って温かく迎えいればいい。そうだそうだ!


ピロリン♪

娘からのLINEの通知だった。

「夜ご飯いりません」

ハァ
ハァ
ハァ

せめて18時前に言えよ。
おせーよ、もうこっちは作ってんだよ。
息子はしっかり17時前には連絡くれてるよ。や、ヤバい、い、イライラが、またイライラが、更年期特有のイライラが、お、収まらない、、、

「了解です!
出来れば夕飯の有無は18時前には連絡下さい」

「ごめんなさい(うさぎの泣いてる絵文字)」

「ドンマイ(ネコのスタンプ)」


更年期と思春期のぶつかり稽古は、まだまだ始まったばかりかもしれません。
どうかこれからも温かく見守って頂けたら幸いです。



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