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英語を話せない時期は二度訪れる。

みなさま、こんにちは☆今日は本業の英語について。今は英会話講師として英語できる風にお仕事をさせてもらっていますが、実は過去に英語を話せない時期が二度も訪れました。今日はそんな時期を思い出しながらつらつらと書いてみようと思います。今、英語を習得したいと頑張っておられる方々のヒントになれば幸いです。


一度目に訪れた、英語を話せない時期

私が英語に出会ったのは小学生の時。英会話スクールに通っていました。過去記事に詳しく書いてますので興味のある方は、こちらをご覧ください。

今日、お話ししたい「英語を話せない時期」に関しては、全て私がロンドン在住中に起こった出来事。日本での体験ではありません。

私がロンドンに単身で渡ったのは、2014年から2016年の丸2年間。今から7年ほど前のお話。(もうそんなに時が経ったんだ!)

ロンドンに渡った頃は、全く英語が分かりませんでした。紛れもなくこれが、一度目の英語を話せない時期です。ロンドンに渡る前は、海外旅行が好きだったため年に一度は旅行していました。また、英会話教室にも直前まで通っていました。直前に受けたTOEICは550点とそこまで悪くない。(大手企業の中間管理職になるために、TOEIC550~600点の基準を設けているところが多いです。)しかし、全く英語が分からなかったんです。何て言ったって、イギリス英語でしたから!私たち日本人が学んでいる英語はアメリカ英語を採用しているところが多いです。なので、発音が全く違い、単語も違い、本当に何を言っているか分からなかった

ですが、この一度目の誰にでも訪れる英語を話せない時期は全く問題ありません。だって、英語力を上げればいいだけですから。簡単です。といっても難しいです。単語覚えたり、文法を学んだり、嫌ですよね。私も嫌でした。でもこの「イヤ」な気持ちを乗り越えればめっちゃ簡単です。やること決まってますからね。私の場合は、お仕事をする機会を得ることができたので、とにかくそこで使えそうなフレーズを丸覚えしました。デザイナーズブランドのブティックで働いていたので、「試着しますか?」「プレゼント包装しますか?」などなど、予想されるフレーズをネット検索して丸暗記です。

このステップを繰り返しているうちに、だんだんと話せるようになってくるんです。ここまでくると、英語力は渡英直後に比べるとだいぶ上がっていた気がします。


恐怖の二度目の英語を話せない時期

前述した一度目の英語を話せない時期は、気合と努力だけで乗り越えられました。決して楽々ではありませんでしたが、まぁやることは決まっていたのでひたすらやるのみ、でした。日本の学校での英語の授業を思い出し、ひたすら英語力アップに向けて頑張るのみ。対処法は分かっています。

ですが、恐怖の二度目!!これは本当に恐怖でしかなかった。英語力はあるんですよ、相手が何を言ってるかも分かるんですよ。でも、全く英語を話せなかったんです。

最初にこのことに気が付いたのは、語学学校での出来事。渡英して一か月程経ったある日。単身で渡ってしまったので、友達ができないことに気が付きました。これから2年間も孤独に暮らすのは無理すぎると思って、語学学校に行くことに。もちろん、英語力に自信もなかったので。そんな学校生活で起こった出来事です。

ある日、授業終わりに学内のカフェでお茶をしようとなりました。メンバーは、私以外にコロンビア人、ベネズエラ人、ギリシャ人、フランス人。お茶をする前に、バイト先に連絡をしようと思い携帯電話で1通のメールを打ち始めた私。そう、この何気ない行動が悲劇を生むことになります。メールを打っている私に向かって、フランス人のおじいちゃんが「なんで皆で話をしようとしているのに携帯電話を使うんだ」と。先に言っておきますが、これ、ケンカではないのでご安心を。ただ、この一言を言われた私は驚きました。「えっ、理由?特にないけど。連絡入れたかっただけ」。これ以上の理由はありません。それほどまでに、何も考えずに無意識にしていた行動でした。

そして、このフランス人のおじいちゃんが私に放った一言をきっかけに、「誰かといる時に携帯電話を使用するのは良いか悪いか」についての議論が始まったのです。もう一度言いますが、ケンカではありませんのでご安心を。(当時の映像を見せられないのが残念ですが、みんな笑顔です)。正直、当時の私からすると、「What do you think of this?」って聞かれても、めっちゃ行動を責められている気がして、「I'm sorry.」の一言しか出てきませんでした。そして、「I'm sorry.」と言い放ってしょんぼりする私を見て、みんなが焦って「No, no no no!!」と。「怒ってるんじゃないよ、どう思うか聞いてるんだよ」と。もう頭の中、真っ白でしたね。「帰りたい」としか思わなかった。だって、意見なんて一つもないんだもん。ただただ頭の中に浮かぶのは、「I don't know.」だった。そんなの生きてて一度も考えたこともなかったし、考えようともしてこなかった

みんながディスカッションしている内容は、ほぼほぼ分かるんです。語学学校に通っている当時は、まだまだ一度目の英語を話せない時期の途中ではあったけど、語学学校に通っている生徒たちとの出来事なので、みんなもカタコト。高度な英語を使っている人は一人もいなかった。それでも、私一人だけ話せなかったんです。これが二度目の英語を話せない時期の始まりでした。

その後も悲劇は次々と起こります。語学学校の授業で取り上げられる話題たち。「車いすの人がバスの乗車をスムーズにするにはどうしたらいい?」「ヌーディストについてどう思う?」などなど。でもみんな、めっちゃペラペラと自分の意見を話すんですよ。リビア人のクラスメイトに関しては、半分アラビア語だったけど。それでもスラスラと意見が出てくるんですよね。


二度目の英語を話せない時期の乗り越え方

さすがにこのままではやばいと思い、何でみんなのように英語が話せないかを真剣に考えました。そこでたどり着いたのが、「自分の意見がないんだ。」ということです。この答えに気が付くまでに、実はめっちゃ時間がかかりました。なんなら語学学校は卒業してしまっていた。もういい大人です。きっと、薄々分かっていたけれど、この現実を受け止めるのが辛すぎて、答えにたどり着くのに時間がかかってしまったのでしょう。しかも私は、昔からハッキリと意見を主張するタイプだと自他ともに自覚があったので、この現実を受け入れるのはめちゃくちゃ辛かったです。

しかし、そうもいっていられないので、気持ちを新たにどうしたらこの辛い時期を乗り越えられるかを考えました。もちろん、全く意見がないわけではありません。意見を意識していないことに気が付きました。なので、意見を掘り起こす訓練を始めたのです。やり方は簡単です。誰でもできます。

その簡単な方法とは、常に自分に「なぜ?」と問いかける。はい、めっちゃシンプルですのでぜひトライしてみてください。タダでできます。

例えば、映画を観たとします。その映画を観終わって、「良かったなぁ。」と思うとする。そこで必ず「なぜ良かったと思ったんだろ?」と質問を自分に投げかけます。最初は頭の中、「???」です。なんなら、「良かったもんは良いんや!」と叫びだしそうになってしまいます。でもその気持ちをグッとこらえて考えてみる。そうすうと、じんわりぼんやり浮かんでくるんです。「主役がイケメンやったから」「劇中の音楽がピッタリやったから」「ハッピーエンドやったから」などなど。正解はないです。自分の気持ちなので。誰にも分かりませんし、誰かにジャッジされるものでもありません。

この「なぜ?」疑問会を常に繰り返すんです。簡単です。もう一度言いますがタダです。ぜひやってください。

まずは日本語でオッケーです。日本語でも思い浮かばない言葉は、決して英語にはできません。ここポイントです。

私はとにかく「なぜ?」を考える訓練をしました。気分転換に歩いて職場に通っていたので、テムズ川沿いをてくてくと歩きながら。ふと「今日は気分が良いなぁ」と思ったら、すかさず「なぜ?」です。「この景色キレイだなぁ」と思ったら、またすかさず「なぜ?」です。メンタル弱めな時にトライしすぎると病みそうになるので、その一点だけご注意ください。


二度目の時期を乗り越えたら超ハッピー

この長く辛い、二度目の英語を話せない時期を乗り越えるとあとはめちゃくちゃハッピーな時期しかありません。二度あることは三度ある、ではありませんのでご安心を。

この二度目の時期を乗り越えて思うことですが、英会話をするのに英語力はさほどいりません。2020年より学習指導要領が改定されていますが、みなさんが中学校で習った英語レベルで大丈夫です。よく書店で「中学レベルで英会話」的な書籍を沢山見かけると思いますが、これはまさにそういうことです。英語レベルはそんなに必要ないんです。必要なのは、自分の意見です。

私がロンドンに在住していた時期は、2014年から2016年。たったの2年でしたが、いろいろなことが起こりました。2015年にパリでのテロを皮切りにイスラム国が話題になりました。2016年には、EU離脱を決める国民投票など。同じ年には台湾とアメリカの大統領選挙。「大人」として渡英していたので、話題は政治経済が多かったです。

しかし、この頃の私は二度目の英語を話せない時期を乗り越えていました。意見を聞かれることは全く怖くなくなっていました。少し前までは、みんなに意見を聞かれているにもかかわらず「I'm sorry.」と謝っていたのに。

きっと、あなたも英語が話せるようになります。ぜひみなさんの参考になれば嬉しいです☆


ジブンの『あり方』English

今までお話しした背景からできたのが、「ジブンの『あり方』English」というワークショップ。過去の私のように、英語力はなんとなくある気がするけどなぜか英語を話せない方にオススメです。ひたすら「なぜ?」を繰り返す訓練です。このワークショップに関しては、また別でnoteを書きたいと思います。下記、関連記事を載せておきますので興味のある方はご覧ください。

現在、オンラインで開催中!


リアル開催は大阪・四ツ橋で☆


一緒に「ジブンの『あり方』English」というワークショップを作っている、たけうちさんの記事。分かりやすく説明されています。なんなら、このワークショップの冒頭20分くらいが全て公開されてます。


「ジブンの『あり方』English」を受講してくださっているイラストレーター・にしはらあやこさんの体験記。参加者さんの気持ちが分かって面白い。彼女の成長を凄く感じます!そして急成長しすぎて、「ジブンの『あり方』English Part2」にステップアップです!


カナダ在住のクリオネさんの記事でもご紹介いただきました。意識していなかったけど、知らず知らずのうちに「クリティカルシンキング」要素が満載だったようです。

嬉しいことに、またご紹介いただいている!


それではまた!See you tomorrow!!

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