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【脱初級を目指す方向け】囲碁は効率を求めるゲーム

囲碁ってどんなゲームだと思いますか?

「囲碁=陣地取りゲーム」で間違いはないのですが、強くなるためには囲碁というゲームの本質を意識する必要があると個人的には思っています。

今回は初級者(二桁級)で伸び悩んでいる方向けに、自分が思う囲碁の本質について綴ってみました。

1.囲碁は効率を求めるゲーム

結論から行くと、囲碁とは「効率を求めるゲーム」だと思っています。

囲碁は交互に進めていくゲームです。手番が平等に訪れるルールの中で有利に事を進めるためには、相手よりも効率の良いことをするしかありません。

例えば、下は同じ7手ずつ打った図。

効率1

黒は一つずつ石をつなげて、確実な8目の陣地をつくりました。

対する白は、石同士や碁盤の端との距離を適度に離しながら、左辺と下辺を大きく囲っています。欲張りなようですが、囲いの石の距離の取り方をうまく調整しているので、黒が入っても二眼つくれる感じはしません。つまり、ほぼ陣地と言っていいでしょう。

そう考えれば、どちらが良いかは言うまでもありません。

囲碁を覚えたばかりの方は、まずルールを守って対局ができることが一番です。しかしそこを抜けたら、戦略を考えられるようになるためにも、囲碁の本質を意識する必要があります。

2.効率の良い手とは

それでは効率を求めるとは、具体的にどういうことなのか。大きく分けると二つあります。

一つは働きの良い手を打つことです。

先ほど出た例の白の着手はこの一種。相手が入ってきにくい距離を保ちながら、大きく囲うという効果の高い手です。対する黒は一手につき2目程度を囲うような感じで、効果が高いとは到底言えません。

もう一つは、一石二鳥以上の手を目指すことです。一手で複数の効果がある(目的を達成できる)手を打てれば、それだけ相手よりも有利に進められます(無論、相手も同じことを考えるので、一方的に上手くいってばかりにはなりませんが……。笑)。

例えば「攻め」は、相手を追いながら(逃がしながら)別の場所に自分の利益を得る、一石二鳥の要素を備えた戦術です。

3.まずは意識から

前述のような効率の良い手を打てるかどうかには、当然ながら技術面も絡んでくるので、意識をすればすぐ打てるとは限りません。

ただし意識をすることで、碁盤や手の見え方が変わってくると思います。これは日々の対局の中だけでなく、棋譜並べや理論書を読んで勉強する場合にも言えます。単に陣地取りゲームだと思っていると、効率を求める分野に関する理解が進みにくいと思います。

もしも躓いているなと感じている場合は、まずは囲碁がどういうゲームなのか自分の中の認識を確認してみると、そこから脱出するきっかけになるかもしれません。

4.まとめ

・ 囲碁は効率を求めるゲーム

・「働きの良い手」と「一石二鳥以上の手」は効率が良い

・ 実践できるかよりも、まずは意識改革から始める



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