【中級編】整地のコツ
整地のしかたはわかる。でも数えやすい陣地に整えられない……。
今回はそんな方向けの整地のコツを綴ります。
整地のしかた(石の動かし方)がわからない、自信がないという方は「初級編」を、逆にこのステップは簡単そうという方は「上級編」をご覧ください。
1.数えやすい陣地とは
数えやすい陣地とは、簡単にいえば足し算がしやすい数字になっている陣地です。
囲碁では最終的に互いに整地した各所の陣地の合計を出し、それを伝え合って勝敗を確認します。
計算がしやすい陣地になっていれば確認作業がスムーズになり、トラブルも起こりにくくなるのです。
無論、整地の目的上、自分だけが計算しやすい陣地は好ましくありません。双方にとって計算しやすい陣地であることが重要です。
2.よく使われる整地の型を覚えよう
整地は慣れがモノをいう部分も多いですが、よく使われる型を覚えておくと、スムーズに形を整えやすくなります。
使いやすいのは5の段の掛け算になる陣地。
1の位が0か5にしかならないので計算がしやすく、小さい陣地でもつくりやすいのがポイントです。
実際に図を見てみるとこんな感じ。(図は10目単位シリーズ)
大きめの陣地であれば、10の段の形がわかりやすいです。
19路盤の場合は、図の矢印のような辺の星や天元が碁盤の端から数えて10番目のところにあるので、整地のときに活用すると数える手間が省けます。
5の段、10の段は視覚的にもわかりやすいほか、掛け算を習っていない小さいお子さんも計算しやすいです。
他にもよく使われるのは、端数分を石を埋めることで調整し、数えやすくするタイプ。
以下のような型が該当します。
左から「4×3-2=10」「7×3-1=20」「8×4-2=30」「7×6-2=40」です。
よく使われるのはこの4つですが、あまり大きな地の場合は下のようなものも時々出てきます。
こちらは左から「7×8-6=50」「8×8-4=60」です。
なお端数分の石を埋める際は、真ん中に置くとわかりやすく、ぱっと見もカッコイイです。
無論、陣地がすべてキリの良い数字になる碁はそんなに多くありません。
端数が出たときは、なるべく一ヶ所にまとめるようにすると計算がしやすくなります。
3.計算方法のコツ
ここまで整地のしかたのコツを説明してきましたが、セットで押さえておきたいのが陣地の足し算の順番。
個人的にはキリの良い数字の陣地(10目単位)をすべて計算してから、最後に端数の陣地を足すのがオススメです。
例えば整地した陣地が、それぞれ20目、7目、10目、30目だったとします。この場合は20目、10目、30目を先に足し算してから、最後に7目の陣地を足すと、計算がスムーズです。
端数関係なく、目についた陣地から数える方もいらっしゃいますが、計算ミスをしてしまわないか、見ていてちょっとハラハラしてしまいます(笑)
おそらく数え忘れ防止だと思うのですが、私のように暗算に苦手意識のある方にはオススメできません。
ちなみに私は数え忘れ防止のため、陣地に手を触れながら数えるようにしています。
4.まとめ
お読みいただきありがとうございます!もしもお役に立てたら、スキやシェアをしていただけると更に喜びます!