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オンラインレッスンのメリットと壁

3月からはじめてのオンラインレッスン状態でやってきた感想を一度がっつりまとめてみたいなぁと思っていたので、今日はそれを書きたいと思います。

一応、先に書いておくと、やたら長いです(笑)

1.オンラインレッスンのメリット

・ 棋譜などの記録が残せる
・ コストがかからない
・ 場所を選ばない
・ 多少の体調不良などに左右されない
・ レッスン時間の幅が広がる

オンラインは記録面と効率面の優秀さが半端ないですね。

棋譜が残るというのは、他に代えがたいメリット。リアルでも相応の人件を割いて記録をつけたり、本人が覚えておくことで同じことはできるけど、現実的ではないです。

棋譜以外にも講義などをレコーディングすれば配布ができるし、自分の反省にも使える。Zoomなんかは機材要らずだし、この辺りはリアルは勝てないでしょうね。

色んな意味でコストがかからないのも大きい利点。場所や設備もそうですが、地味に教材資料などの印刷代も不要。印刷代がかからないから、添削とかは正直オンラインのほうが豪華です(笑)

場所や時間といった生活環境に左右されにくいというのも良いですね。
リアルだと場所やライフスタイル的にレッスンが受けられない方も、ネットなら受講できます。逆にこちらも地域の枠を超えて仕事が可能。
これもリアルは敵わないなぁ。

あとご時世的に良いのは、多少の体調不良なら仕事ができる点ですね。
今はコロナ対策で少しでも体調が悪い場合は、生徒も講師も休むことになっていますが、オンラインなら自分が大丈夫であればやれます。

2.オンラインでは壁があると感じた点

・ パソコン等のスペックやスキルに左右される
・ コミュニケーションに限界がある
・ 石をサッと動かせない
・ 集中力が続きにくい

一番はパソコン関係ですね。使用しているパソコンや使用者のスキルにかなり左右されると感じました。
スキルのほうは説明を工夫したり、生徒さん自身が慣れることで何とかなることもあるんですけどね。
機器のスペックばっかりは、生徒さんご自身で何とかしていただくしかないので難しいです。「買ってください」って強制できる代物ではないですからね(苦笑)

それと画面越しではうまくいかないものも当然あります。

一つはコミュニケーション。
1対1ならビデオ通話でリアルにかなり近づけますが、複数人いるときが問題。平等に声が聞こえる代わりに(機器のスペック問題は除外)、対面では可能な距離と声量による声の調整ができない。
教室とかだと、他の対局の検討とか秒読みの音がうるさかったりね。あと声が似ている人がいたりすると、誰がしゃべったのかわからないというのもありました(笑)

状況の把握とか反応を見たりするのもリアルと比べるとやりづらいかなぁ。リアルなら見渡すだけでできることが、画面越しではできない。画面上のトラブルなんかは、直接何が起きているかを簡単に見られないから、それも大変でした。
これはオンラインの記録面やコスト面と同じく、リアルが絶対優位な部分だと思います。

それと盤面をいじるのは、やっぱりリアルのほうがいいです(笑)
リアルなら盤面をジャラーっと崩してサッと並び替えることができるけど、オンラインって手間がかかるじゃないですか。
対局中に指摘しながら打つタイプの指導碁も、オンラインは正直やりにくいです。いちいち打ち直し申請とかをやらなきゃいけないので、これもオンラインの壁ですね。

集中力云々は、人に見えない部分が多いせいか、長時間に亘るとだらけます。
全身が人目に触れているってわりと大事なのかなって今回思いました(笑)

3.まとめと結論

・ 効率的なのはオンライン
・ コミュニケーション面ではリアルには敵わない
・ オンラインはスペックとスキルで格差が出る

リアルとの比較をしてみて、効率面ではオンラインが圧勝だなと思いました。環境に左右されないし、コストもかからない。サービスの幅はかなり広がると思います。

効率的と言う意味では、たぶん受講する側も同じ。通う時間はかからないし、スマホを活用すればPDFの資料は外でも見られます。

一方で円滑なコミュニケーションや雰囲気作りは、リアルのほうが断然やりやすいですね。
ネット慣れしている人は、リアルにかなり近いところまで持っていけるでしょうけど、それでも場所の共有ができないというのは大きな隔たりだと思います。

スペックやスキルで格差が生まれてしまうのも、リアルではあまりない悩みです。

オンラインレッスンを始めた頃は、けっこう便利さばかりに目が行っていたのですが、冷静に比較をしてみるとリアルも捨てがたいなぁと思いました。

というただの自己満足な感想文でした。
ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、ありがとうございました!

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AYAMI@囲碁講師
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