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最近気になり始めた「純碁」

最近「純碁」が気になります。

純碁とは王銘琬九段が考案した「囲碁をより簡単にした囲碁」。囲碁入門の手法の一つですが、一つのゲームとしても確立しているようです。

石を置く場所や囲めば取れること、着手禁止、コウなど基本的なルールは囲碁と同じなのですが、勝ち負けの決め方が違います。

陣地取りゲーム

これは普通の囲碁。同じ色の石で囲った空き地の数で勝敗を競います。この場合は黒地が9×4=36目、白地が9×3=27目で、黒の9目勝ちです。

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こちらが純碁。なんと盤面に置かれた石の数で勝敗を決めます。ただし基本ルールは囲碁と同じなので、石が取られないように着手禁止点を2つ残しておく必要があるのがポイント。この場合は黒が9×5-2=43個、白が9×4-2=34個で、黒が9個差で勝ちです。

ちなみにこの二つの図は同じ流れで作っていますが、比較の通り、勝敗は差も含めて同じになっていて、結果の観点では普通の囲碁の導入に使っても問題ないことがわかります。

ただし気になるのは、自陣に石を入れていくルール。通常の囲碁では負けにいく行為なので、普通の囲碁の導入として使うには不安な要素です。

実際ポン抜きゲームも、先にやると石取り癖が抜けないという話がありますからね。(普通に教えても子どもは石を取りに行くのに。笑)

しかし改めて考えてみると、純碁は理に適ってそう。

入門者が無駄に敵陣に入りまくったり、自分の陣地に埋めて自滅して取られるのは、眼(着手禁止点)が二つないと石は取られるという概念がないから。それを最初からルールに組み込んでいるので、後から教える手間が省けます。

陣地取りゲームの概念は、後で石の部分を空き地にすり替えるだけ。それに上の図を作って思ったんですが、碁盤が大きくなったら自陣に埋めていくのがけっこう面倒なので、すんなり受け入れてもらえそう(笑)。

というかお教えするときに「簡易版囲碁」などと強調しておけばいいですかね。自分が入門教室でポン抜きゲームをやるときも、石を取ったり逃げたりする練習するゲームと伝えるようにしています。

ということでやってみたいんだけど、このご時世なのでイベントを企画しにくいのが悲しい……。本当なら春なんて入門系イベントを企画する絶好のシーズンなんですけどね。

まぁコロナが落ち着いたら、考えてみようかなと思います。

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AYAMI@囲碁講師
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