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【作品】かぐや姫その後の物語/かぐや/宝物がそろう時

【かぐや姫〜その後の物語〜】
絵本作品
サイズ:A5
素材:CCP(服の廃材で作られた紙)

【宝物がそろう時】
【かぐや】
サイズ:60×30
素材:ねぶた山車、CCP(服の廃材で作られた紙)

東北三大祭りのひとつ、ねぶた祭。
灯を灯した巨大な灯籠(ねぶた山車)が町をねり歩きます。
1基あたり総額1,000~2,000万円もの費用がかかり、設計図から完成まで1年もかかる、青森が誇る芸術作品です。
その努力と苦労の結晶が
平安初期から現代まで、人々に感動を与え続けています。


◾︎ねぶた祭の廃材
ねぶた山車は、祭りが終わった翌日に壊されます。
一昔前までは竹の骨組みに和紙を貼って作られており、灯篭流しのように川や海に流して海上で火をつけて海に沈めていました。(ちなみに、山車のデザインに取り入れられている水が渦を巻いているような三巴紋様は今でも山車の火災予防のおまじないとして残っています)

現在は骨組みに針金が使われているため、川や海に沈めることはなくなり、産業廃棄物として処理されています。

ねぶた祭最終日の翌朝、
まだ薄暗い中ボランティアの人々がねぶた小屋に集まり解体を始めます。
山車の中にある数百個の電球を外したり
外の和紙を剥がします。
昼過ぎには骨組みだけになり
その後一気にクレーターで潰され
大型の産業廃棄物として処分されます。

1年間かけて作られ、
数日間華々しく咲いたものが
たった一瞬で壊される瞬間は
この芸術は役目を終えたのだと諸行無常を感じます。

◼︎100年後の未来
ねぶたにはその土地の物語や神話の名シーンをモチーフにしたものが多く存在します。

100年後、受け継がれている物語のひとつに「かぐや姫のその後の物語」があると想定し
物語を作りました。
約1300年前に月へ帰ったかぐや姫が地球を想うお話です。

【絵本 かぐや姫〜その後の物語〜】


この物語をモチーフにしたねぶた山車のデザイン画
かぐや姫が過去の地球を思い、涙しています。

【かぐや】

これは100年後の五所川原立佞武多祭です。
伝統が受け継がれ、宝物が揃った景色。

月に誓いをたてた人々は
地球にどんな宝物をそろているのでしょうか。

【宝物がそろう時】

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