東京都同情塔
ネタバレ。
なーにがシンパシータワーだよと思いながら読み進めていたら、終盤に差し掛かった箇所にちゃーんと共感できる言葉が書いてある。
主役であるマキナサラだって本当はそう思ってる。だけど社会的に、特にサラのような影響力の高い人物はそういうことを口にしてはいけないのだ。なんて息苦しい。
すべてが完璧ゆえにやや傲慢で傍若無人なマキナサラにまでこんなことを言わせる始末。
仕事でも日常でも、「弱者」「配慮すべき対象」に苦しめられている人にはおすすめ。
序盤は生ぬるい社会の空気感に本を床に投げつけたくなるが、中盤に登場するマックスの言葉やマキナサラ(の心中)に首がもげるほど頷きたくなる。
追記
これと同様の内容を書いたAmazonレビューは削除されました。
自由な意見を制限する社会は始まってるみたいです。
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