正直不動産スペシャル
2024年1月3日にNHKで放送されたドラマ。
ツッコミどころ(というかキレどころ)がたくさんあって面白かった。
山下智久さんの大学の友達、溝端淳平さんの家についての話だ。
数年前に結婚した溝端さんは、山下さんを仲介して5000万で家を買った。
広告業界でブイブイ言わせていた溝端さんにとって、5000万の家は身分相応のものだった。
溝端さんの実家は八王子に広大な土地を持つ農家で、お母さんを病気で亡くしたお父さんが1人で農業を営んでいる。
溝端さんはいずれ家業を継ぐ約束で大学に入学したが、学んでいくうちに都会での生活が楽しくなり(要はパリピ化し)、父との約束を破って東京の広告会社に就職した。
溝端さんの父親はそのことについてずっと不満を持っていて、また、溝端さんは、「母親が死んだのは父親が仕事でこき使ったせいだ」として、2人は絶縁状態にあった。
やがて山下さんのもとに溝端さんから一報が入る。
「お前から買った家、売ることにしたよ」と。
溝端さんは仕事で身体を壊して働けなくなり、住宅ローンの未払いが続き、貸付先の金融機関が抵当権を発動→裁判所による競売に掛けられてしまうという内容だった。
で、山下さんは友人を救うためにあれこれと策を練る。
競売開始が数日後に迫ったある日、1人で自宅の片付けをしている(妻は息子を連れて実家にいる)溝端さん。
競売は避けようと(市場価格より安く買い叩かれてしまい、ローン返済額に届かず、残債を払えなければ自己破産するしかない)、任意売却という方法で家を売るために査定に来た山下さん。
査定を終え、自分の太客などに溝端さんの家の売却話を振ってみるも、すべて空振り。
万策尽き、ついに山下さんは「俺が買い取る」と、自分を買主として作成した売買契約書を持って溝端宅へ。買い値は4300万。無茶だ。
溝端さんはこうなることが分かっていて、山下さんに相談するのをギリギリまで避けていたらしい。
「お前に相談すれば、きっとそう言うだろうと思っていたよ」
溝端さんは山下さんの無茶な策を断る。
「この家は競売に掛けて、自己破産するしかないな」
山Pも諦めモード。万策尽きた。
そこへ別居していた妻と息子登場。
息子さんがどうしても溝端さんに会いたがったらしい。
ムカつきゾーンはここからだ。
山下さんに対し、妻「私達は不仲だから別居してるわけじゃないんです!」
今その話?
さらに
「どうしてこんなことになるんですか?!私達は今まで通り、家族3人でこの家で暮らしたいだけなんです!」
何?
どこの世界にローンの返済義務を果たさずに暮らす家族がいるんだよ。「どうしてこんなことに」って、お前らがローン払わなかったからだろ。
金融機関も裁判所もルール通り動いてるだけだよ。「大企業や国の圧力」みたいな扱いすんな。
この辺りで視聴者は(溝端さんのお父さん、大学費用も全額捻出できたらしいし、八王子に広大な土地を所有…)と思い始めるはずだ。
当然、山Pもまいんちゃんもプロなのでその考えに至っており、最後の手段として八王子の実家へ向かう。
事情を話し、「(自己破産することにより)家族がバラバラになるのは良くない」との考えから、溝端さんの父、柄本明さんが溝端さんの家を購入することになった。
ここで何故か現れるバカ家族。
溝端「勝手なことをするな!俺はこの人(柄本明さん)の世話にだけはならない!売却の話は破棄してくれ!」
今そんなこと言ってる場合?
心底ムカついた。
何度も言うが、柄本さんが買い取ってくれなければ2日後に競売開始→市場価格の1/2程度の額で競売→莫大なローン残債→自己破産→一家離散
このルートしかないのだ。
ここでまいんちゃんもいい加減キレたようで、
「息子さんのことを考えてあげてください」と一喝。
また、風が吹き、お母さんが亡くなったのは柄本さんがこき使ったからではなく、お母さん自身の希望(有機農業でおいしい野菜を作るのが夢だった)であったことを山Pが打ち明ける。
溝端さんの家で柄本さん含めた4人が暮らすことになり、この話は解決した。
全体的にいい話だった。
けどバカ一家、てめーらはダメだ。
身体を壊して働けなくなった時点で家の売却を考えろ。山下さんが「どうしてもっと早く相談してくれなかったんだ」と言ったのは、ローンが滞りまくる前に高値で売っていれば、競売やら自己破産やらの話は最初から避けられたからだ。
それを放置してローンを払わず、とうとう金融機関が腰を上げるタイミングまで「知り合いに金を無心する」という昭和スタイルで解決しようとし、挙げ句の果てに
「どうしてこんなことになるんですか?!私達はただこの家に3人で暮らしたいだけなんです!」
とか言う始末。アホか。
本気でムカついて暴言吐きまくったけど全体的にとても面白かった。
あと泉里香さんマジで可愛い
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