当時の日記より102@2010 3/25
姫(母)は退院中。
恐怖の発泡スチロール到着。今回は友人から。加工品ばかりで少しほっとしたが、ホタテの山海漬けやらアワビの粕漬やら高そうな匂いがぷんぷんする。お返しが大変な負担なのだから止めて欲しいんだけど。
「また送ってきてくれたのね。優しいお友達で嬉しいわ。あ!山海漬けが入ってる。食べたいなぁって言ったからだわ」
あなたが買わせてるんです。
夕食はおでん。私はおでんはご飯のおかずじゃないと思っているが、どうせ姫は少ししか食べないし、何より練り物が好きだから文句が出ない。
すると突然
「北海道のオホーツクのイチマサよ!」
と呪文のような発言。
「え、ちょっと待って。何、何の話?」
「さつまあげよ!」
「ごめん、意味分からない」
「だからっ!鈍いわね。東京で売られてるさつまあげを作ってる会社はオホーツクのイチマサだけなのよっ」
「そんな...独禁法に反します」
「そんなこと知らないわよっオホーツクのイチマサだけなのよっ」
「そうなんだ。それはすごいことだね」
聞き流せ、聞き流せ、聞き流すんだ私。
「練り物はイチマサって会社だけなんだ。へぇー」
師長!私、頑張ってるよ。
「練馬にあるかどうかなんて知らないわよっオホーツクにあるのは知ってるけど」
オホーツクは地名じゃないし。
「練馬じゃなくて練り物。練り物が一つの会社で作られているなんて初めて知ったから驚いたんだよ」
「はぁ?卯月は何を言ってるの?これは練り物じゃなくてさつまあげっていう名前よ」
気が狂いそうでーす。
日々の献立に疲れ果てた私はついに提案した。
「ヘルパーさん頼まない?介護サービス使わなきゃ勿体ないでしょ」
するとみるみる顔色が変わり
「どうしたの?疲れてるの?」
いや、疲れてないと思ってたのか!
「デイサービス行けばお友達が増えるだろうし、ヘルパーさんなら私と違って姫が食べたい物を作ってくれるだろうし」
「絶対いや!!」
ま、そう言うだろうとは思ったけど。
私は疲れたままで構わないの?そうか想像出来ないんだったね、アスペルガーは。
私は死にそうです。