当時の日記より112@2010 6/18
昨夜は0時半過ぎ携帯が鳴った。トイレだった。(安定剤を飲んで就寝するので夜中のトイレはふらつきがひどい。そのため毎回付き添うのだ。)
朝、お腹の調子を尋ねると
「うん、大丈夫」
「なら良かった」
「退院してからまだ一度も出てないけど平気。お腹張ってないし、苦しくもない」
時々、発狂しそうになる。筋の通らない主張。的を得ない返答。子供の頃から会話にならない姫(母)との会話が心底嫌でたまらなかった。
「あのさ、病院で何て言われたか覚えてないの?3日出なかったら座薬入れましょうって。入れ方も教わったって言ってたじゃん。平気♪とか言ってるうちにまた倒れて大騒動になって救急車だよ。どうしてもうあんな思いをしたくないから注意しようって思えないの?また倒れたいの?!」
大慌てで座薬入れに行った。学習しない人にする説教ほどつらいものはない。何度となく繰り返しても何故身につかないのか。座薬の管理まで私なのか。もう情けない。辛い。
姫が大好きでたまらない兄が亡くなった件は、マガジンのほうで詳細に書いているため、こちらでは割愛します。
私はその伯父の葬儀に行ってきたが、久しぶりにあった伯母の様子が気になった。認知症が始まっていてまだら呆け状態。時々会話がおかしなことになる。姫にはそれを報告済み。
姪からの電話でその様子を改めて聞き、私にこう言った。
「呆けてないって言ってたわよ!卯月が大げさに言うから心配したじゃないのっ」
「少し会話がちぐはぐになるんだってば」
「言ってたわよ、呆けたんじゃなくてまざり呆けだって!」
うん。それを言うならまだら呆けだね。訂正しないけど。
「私も姫にそう伝えた」
「卯月がお葬式出てから一週間以上たつのよ。そんなこと聞かされたらもう今ごろは完全に呆けたかと思うじゃないのっ!」
「そんなスピードで呆けないし」
すると姫は大爆笑。わからん。本当にこの人の笑いのツボが分からない。嫌味じゃなくて本気で大笑いしている。こういうとこも私を怒らせるポイント。
姫は片づけるのがとにかく苦手だ。物が多すぎる点を差し引いても、定位置を決めるという初歩的な決まりが守れない。
退院してとんでもない量の荷物を持って帰ってきて、それを一旦全て解散させるのだ。てんでばらばらに。4年の間に何度救急車騒動が起こっているか。その時家中に散らばった荷物を瞬時にかき集めるなんて至難の業。だから荷物は常に完成させておく。不測の事態に備えるために。と、この退院中、口を酸っぱくして繰り返した。
姫が入浴。替えのパジャマを出したら
「あ。今度の入院の時これ持って行こう♪」
ここで私の怒りが爆発。
「ねぇ、パジャマはもう詰めてあるよ。そんなに沢山要らないから」
本人に持っていくパジャマを選ばせたのだ。その時「これはいい」と自ら弾いたもの。
すると姫が応戦。
「ねぇ、次の入院まで何日あるか知ってるの?今から荷物だなんて。そんなことは前日にやればいいでしょう!それに詰めてあるパジャマは冬ものよ。なんでそんなもの持って行かなきゃならないのよ」
自分で選んだんだろっ!
殺意を覚える。人生に意味があるのなら、私は何故この母親でなければならなかったのか。そこにどんな意味があるのかを問いたい。
もう限界だよ。