事実は小説より奇なり



って言うけど…

「奇なり」ってなんか落ち着いてるよね。

サラッとしているというか。


 生成りって!自然派的な生地かよ!!

みたいな。


「奇なり」だとなんかこう字面からヤバさがあんまり伝わらないというか。

 「ふーん奇妙なんだ」

くらいのテンションで受け取ってしまうというか。



もっと現実のクソヤバ感を出して欲しいわ。




現実ってまじ本当意味わかんねーことばっかり起こるんですけど、これって小説より激ヤバじゃないですか??


とかさぁ…(ラノベタイトルみたい)



あ、前置きが長くなってしまいました、この記事は、

少年漫画の主人公の口癖の男とそうとは知らず付き合って
それに気づいてドン引きして別れたいと言ったところに、
その男の親友と言い張る男が家に攻めてくる話

の続きとなっております。


続きとなってはおりますが、別に特に読んでないと困る事は無いのでそのままお読みくださって大丈夫です!


もしお時間ある方はこちらからどうぞ↓(ネタバレしちゃったけども)

お時間のある方は↑の次にこちらも↓



この話に出てくる人物紹介:

わたし:アホ。モテ期到来!?と思って調子に乗っている。

おろろ男:るろ剣の主人公の口癖を頻繁に使う男。いい男友達だった。わたしの別れてくれない彼氏。

親友男:おろろ男の親友。顔が濃い。


あらすじ:

仲良くしている男友達であったおろろ男から「そろそろ付き合おうぜ」と言われたわたし。

まあなんとなくオッケーして付き合い始めた訳であるが、
『やっぱりモテ期だし他の人と付き合いたい!友達としか思えない!別れたい!』
と思い別れ話をすることに。

別れのメッセージのやり取りをしているとそこに親友男からもメッセージが。

『お前マジで調子に乗んなよ!今から家に行くから待っとけ!』



これからわたし、どうなっちゃうの〜??



〜オープニング曲(各自でいい感じの楽曲を脳内で流してください)〜


提供:コストコのルイボスティー、小城羊羹(昔ようかんの方)
(提供の意味が違う)




親友男がわたしの家に来るらしい。

付き合ったばかりなのにおろろ男を振るわたしの不誠実な態度に業を煮やしたようだった。

この時ばかりは大学の近くのマンションに住んでいることを悔やんだ。


その頃のわたしはと言えば、

『これから殴られるんだ…冷やしたらいいのかな、顔に跡は残らないだろうか…』

とすでに殴られたあとの傷を心配していた。


殴るなら殴ればいい。


わたしは開き直っていた。


だって、付き合うっていうのは双方合意の上で成り立つものであって、
片方が冷めたりした場合、それは崩壊して当然じゃないか!

殴られたって何をされたって、もうおろろ男とは付き合っていけないのだ。


あの日、るろうに剣心を読んだ時からそう決めていた。

親友男に何を言われようが、決意は固いのだ。



そうして自宅で待っていると、親友男がマンションまで来た。

ここでオートロック解除しなかったら面白いな、とは思ったけど、
さらなる修羅場になっては怖いので普通に解除した。


 お茶を出した方が良いのだろうか、殴られるなら玄関なんだろうか…。


いろんな心配をしていたが、
親友男は予想より怒りに燃えている感じではなかった。

普通の、ただ顔の濃い男だった。


そのまま玄関で立ったまま話し始めた。


「なんであいつと別れるとか言うんだ」

「好きになろうと思ったけど、好きになれなかった」

「そっか…」


意外と話がすぐ済んでしまった。めっちゃあっさり。


 あれ????

 殴らないの???????


完全に殴られる前提だったわたしは、拍子抜けしてしまった。

 修羅場用に貯めたエネルギーをどうしてくれる!!!

いや別に殴られたかったわけじゃ無いけどさ。



…あれ、じゃあなんで、親友男は家に来たんだろう…?



疑問が頭をかすめた時、親友男が…






わたしを抱きしめて耳元でこう言った。

「寂しかったんやろ?」



ええええええええええええええええええええええええ


思ってた修羅場じゃないんですけどおおおおおおおおおおおおお


これは注文してませえええええええええええええええん


わたしが注文したのは

「殴られるかも?ハラハラドキドキ修羅場セット」

ですううううううううううううううううううう


謎の恋愛フラグはいらねええええええええええええええ


返品!返品させてくださああああああああああああああい


こんなドキドキはいらないんじゃああああああああああああああ


あと別に寂しかったからおろろ男と付き合ったわけじゃねええええええええええええ


うわああああああああああああああああああ



\(^o^)/



役に入りきった親友男は、なおも耳元で囁き続ける。


「あいつ、子供っぽいもんな…」

「満足できなかったんだろ…?」



うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお



勝手に一人でドラマの世界に入らないでくれえええええええええええええええ


わたしはバラエティしか見てないんだああああああああああああああああああああああああああああああ


この瞬間もドッキリだと思ってしまっているんだあああああああああああああああああああああああ


ほんでなんの満足なんだ下ネタなのかあああああああああああああ



うわああああああああああああああああああああああ


わたしを置いていかないでくれえええええええええ

いや、やっぱ置いていってくれていいからああああああああ

勝手にそっちの世界に連れて行かないでくれえええええええ


ワタシ、ドラマ、ムリ、生キラレナーイ!!!!!!!!




「もう、俺にしておかない?」



うわあああああああああああああああああああああ




〜ここで突然の回想シーン(切なげなBGMを各自の脳内で流して!)〜


おろろ男「こいつが親友男!すごい気が合うんだ!」

親友男「よろしく、おろろ男の彼女さん!」

わたし「よろしく!(うわぁ、おろろ男より親友男の方がタイプだなぁ…)」


おろろ男「こんないいやつと出会ったのは初めてなんだ!」

おろろ男「友達になれて本当に良かったと思ってる!」

おろろ男「一生仲良くしてくれよな!」

親友男「もちろん!」


〜回想シーン終わり(各自の脳内BGMも終了してください)〜




だ、騙されてるぞおろろ男!!!!!!!!


なんだかちょっぴり切ない気持ちになってしまった。

この時点で二人の友情は数日…。



なんでこんなことに?と思ったのだが、

本当になんでこんなことに???




わたしはフリーズしてしまっていたが、まだまだ抱きしめられている。

ドラマ的展開はまだまだ続くようだった。

普段からドラマに慣れていないので、わたしの中に女優が不在で対応ができない。

バラエティ派のわたしの中では出川哲朗が「やばいよやばいよ」しか言わない。



やばすぎて精神が暇になったので(?)今後の対応を考え始めていた。


おろろ男と付き合っているのはまだ全体的にはバレていない。

バレてはいないが、おろろ男が誰かに言っていることもあるだろう。


そんでさすがに親友男と付き合ったらさぁ…。


まず、おろろ男が傷つく。

→そして、おろろ男暴れる

→噂が回る

→わたしと親友男の信用が地に落ちる

→今後がやばいよやばいよ


…まだ大学生活始まったばっかりなんだよ!!!!

俺たちはここで終わるわけにはいかない!!!(テ〇ミュ)



いやぁ、親友男の方が確かに好みだよ!
好みだけど!!


わたしそこまで節操なくないんだけど!!!
(これまでのnoteを読んだ人はここで首を傾げるであろう)



出した結論は…


うーん、ほ、保留で!!!!


付き合ってしまったら立場的にやばいとは思いつつ、
でもやっぱ結構好みなのよ!!

わたしの中のMOTTAINAI精神も、

 『せっかくのチャンスなんだから!!!(なんの?)』

と叫んだので。



つまり、正解はこれだ!!!?


 「わたし、好きな先輩がいるので…」


ごめんと断るでもなく、次の展開がどうなるかに投げてみた。


ちなみに「好きな先輩がいる」というのは嘘ではなかった。

(お時間のある方は↓を参照してください)



すると親友男は自信満々にこう言った。


「じゃあその先輩のことを忘れて、俺と付き合おう?」


は?????

なんでオメーに決めらんなきゃいけねーんだよ!!!!!


よくわからないが、親友男、なんかすごいガツガツくる。


なぜ、なぜこんなことに。



全てが当初の予定にないことばかりである。


彼氏と別れたかっただけなのに、

その親友が家に乗り込んできた。


殴られると思っていたのに、

抱きしめられ、さらになぜか交際を迫られている。



 展開が多い!!


バラエティしか知らないわたしは思った。



 「単発ドラマかと思っていたけど、連ドラだったんだなぁ」


と。


〜エンディング曲(各自でいい感じの楽曲を脳内で流してください)〜


※結局親友男とは付き合ってはいないんだけれども、この人と同一人物です。フェイク入れすぎて辻褄合ってないけどw

※あ、これフィクションなんやったわ。フィクション!!!フィクションだからね!!!!

※親友男のセリフで「寂しかったんやろ?」というところがありますが、実際には福岡の男だったため、「寂しかったっちゃろ?」だったことをお詫びして訂正申し上げ!!!

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アヤメベニカ
本を買って読んで語彙を増やしたり、楽しいことをしようと思っています!それでまたネタを増やして記事を書きますね!!!