【D】disney 〜あやめしのA to Z〜
AからZまで。26のアルファベットから始まる単語から語るあやめしの自分史。つまりあやめ史。
【D】disney ディズニー
わたしは、自他ともに認めるいわゆるディズニーオタク。
何が好きなの?どこがいいの?
って色んな人に聞かれるから、少し、書いてみようと思う。
***
今から遡ること23年前。わたしのきっかけは、2歳の頃にあった。
あれは寒い冬の日。
ベビーカーに乗ったわたしは、ディズニーランドで夜のパレードを見ていた。
周りにはお父さんにお母さん、大好きな家族の顔。
断片的に覚えているその情景が、わたしの人生で一番最初の記憶。
わたしの人生は、ディズニーランドでの幸せな時間から、始まった。
ディズニーが好きなお母さんに連れられて、楽しいことが好きなお父さんはまんまとハマったディズニーの世界。
そんな両親に育てられたもんだから、わたしがディズニーを好きになるのに理由なんていらなかった。
大阪に住んでいたけれど、家族旅行は毎年必ずディズニーに行っていた。
幼いころの家族写真には、ミッキーやミニーやドナルドやグーフィーが、必ずと言っていいほど写っていた。
いつ行っても楽しくて、幸せな気持ちになるあの夢の国が本当に大好きで。
わたしもいつかディズニーのお姉さんになりたい!とずっとずっと思っていた。
だから、大学のときは、ディズニーストアで4年間キャストとして働いた。
テーマパークではないものの、ディズニーのお姉さんになるという夢を、わたしは叶えた。
キャストとして働いたあの4年間は、今でもわたしの大切な思い出。
どうすればゲストに楽しい思い出を持って帰ってもらえるのか、どうすればここに来てよかったと思ってもらえるのか。
ディズニーのキャストとして、胸を張ってオンステージに立てるように。わたしにできることをたくさんたくさん考えては行動した。
ディズニーのあの世界観は、魔法がかかっているから。
でも、あの魔法は全部全部、誰かが誰かを想う気持ちだったり、思いやりだったり気遣いだったり、そんなものから生まれているものなんだと思ってる。
***
わたしが大学3年生の頃。12月24日のクリスマスイブの夜。
わたしのレジのもとに、1人の男性のゲストがやってきて、目の前に大きなぬいぐるみを置いて、一言こういった。
「プレゼントでお願いします」
わたしはいつも通りラッピングをしているとき、ふと、あることに気が付いた。
『あ、この人は、サンタさんなんだ!』
きっと、この方のお家には、このお父さんの帰りを待っている小さな娘さんがいて。わたしが今包んでいるこのプレゼントは、きっと今晩その子の枕元に置かれるものなんだろう。明日の朝、このプレゼントがあることに気づいたその子は、わたしが今包んでいるこのラッピングをほどいて、中にある大きなぬいぐるみを見て、きっと喜んでくれるんだろう。
些細なことかもしれない。でも、誰かの幸せに自分が少しでも関わっていることが、本当に本当に幸せに思えた。
だからわたしはこれからも、誰かの幸せに、誰かの笑顔に、少しでも貢献できる自分でありたい。
***
―誰もが笑顔でいられる世の中をつくるー
わたしが人生ビジョンを明確に持ったのは、そんな背景があったから。
わたしにとってディズニーは、切っても切れないもので。無くてはならないもので。
夢見がちだと言われようが、現実味がないと言われようが、わたしの大切にしたい想いだったり、素敵な思い出だったり、そんなものをもたらしてくれたのが、ディズニーだから。
だから、これから先もずっとずっと、好きなんだと思う。
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