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贅沢とか優雅とか。

米不足と騒がれていまして、スーパーに行って見たら本当に品切れで。
でも、吉見町の道の駅には新米が出ていまして。

吉見町は、お米の産地でもあり農家さんも沢山いるので、自給自足も割と生活の一部として成り立っている人たちもいます。
とはいえ肉や魚が全てがあるわけではないのでスーパーも必須ですが、お米も野菜も基本的に困らない町というイメージ。

家庭菜園レベルでも季節に合わせて野菜を育てているので、皆同じものを収穫でき、ご近所さんも皆育てているので、配れない&いらない、あるある。
なんという、贅沢。
東京なんて野菜が高くて買えないという悲鳴なのに。

田舎は野菜が余って困っている。
無駄にはしたくはないけれど、そもそも無料みたいなものだから勿体無いけど困ってはいないと言いますか。
その問題についても、いつか解消策を考えたいなとは思っている。
古民家で野菜回収して、販売流通したいなと。

国もJAも、農家の未来を考えてるのかなぁ・・
農家の全てを牛耳っていると思うが。

農家は食っていけない、儲からない、自然との戦いで不作もあれば生活に関わる、大変な仕事だから農家になる人も減っているのも確かだけど、国がちゃんと支援する方法を考えれば国内自給率は確実に上げられると思うよね。
助成金は沢山出ているか。
農家になりたいと、簡単にいえないのもわかりますが。
農家として認められる基準も高いのも確か。。

家の敷地も大きくて田んぼも畑も当然のようについている田舎って都会と比べて断然暮らしやすいとも思ったり。
でも田舎暮らし、自給自足というと、スローライフだ優雅だと思われたりしがちだけれど、それはただただゆっくり暮らしてれば優雅だけれど、皆働いているし、家の周りの草刈りは大変だし、全然優雅じゃないぞと思う。

でも、そもそも人間の原点なんだよね。
季節に合わせて野菜を植えて、自分たちの食べる分の野菜を育てて生活すること。
その季節に出来る野菜は、時期にあった栄養素が入っていたり理にかなっている自然の摂理。

贅沢とか優雅って何なんだろうなと。

自ら野菜を育てて収穫したものをすぐに食べれて、それが一番美味しいものだと知ったんだけど、一番美味しいものがほぼ無料で手に入るのは本当に贅沢だと思う。
高級料理店や美味しい飲食店で家では簡単に作れなくて美味しいものを、お金を払って食べに行くのもとても贅沢で大切なことだとも思う。

でも、そういう日は毎日ではなくて、年に何回か記念日とかお祝いとか自分へのご褒美とかそういう特別な日であって、日常で最高に美味しいものを食べられる生活を継続して送ることが出来るってことが、やはり一番贅沢で幸せな生活なんじゃないかと。
まぁお金を稼いで毎日宅配や外食が最高に贅沢で幸せだと思う人は、それはそれで良し。

忙しい仕事をしているからそんなことが出来ることが贅沢なんだ、というけれど、わかるけれど本当にそういう生き方が当然だと受け入れられるもんなのかな、と。
人は忙しいのが当然で、仕事に追われていて当然で、お金を稼がないと生きていけなくて、子供の教育費や老後資金を稼がないと生きていけないんだ、と思うこと。
そう割り切って、当然と思える人が偉いのかもな。

私は今、地域おこし協力隊という仕事として、東京と吉見町の2拠点生活を体験させてもらっているけれど、来年以降この生活を続けていくかが本当の始まりでどうするのかと思う。

田舎生活は雇用の問題とか車生活になるとか、人によって選べない選択でもあると思う。
リモート仕事の人が今どのくらいいるのかわからないけれど、リモート仕事だからといっても田舎生活に興味がある人ばかりではないし。
コンビニが近くにないと生きていけないとか、ウーバーイーツがない土地では生きていけないという人にも無理だろう。
野菜嫌いや自炊は無理、の人にも魅力的ではないだろう。

都内で仕事をしていて、田舎生活なんて興味ない人も山ほどいるだろう。
2拠点生活もやってみたいけど、週休二日の二日を田舎生活にできるかもわからない。家のローンもあるしもう一軒家を持つなんて無理だし。
とか。

現実はそうですよね。
でもでも、お金を払わなくても出来ることだったらやるのかな?
お試し体験移住だったらやってみたい人いるのかな?
野菜を育てたり、草刈りをしたり、1年田舎生活体験するのも、結構大変さもわかると思うんだけど、やってみたいけど無理だよな、って思う人ってどんな条件が揃ったら、やれると思うんだろうな。

私は、農家になろうとは思ってないけれど、自分で野菜を育てられて、美味しい野菜を食べられて体験したい人に教えたり、野菜をあげたりという生活を人に教えたい。
都内から人を呼んで、農体験を1日何万とかでお金を稼ぎたいんじゃなくて。
都会の遊びで、農体験で稼ぐ人たちもたくさんいるし、それもビジネスだけど。

本当にその生活をしたいと思わせたり、この町での生活が自分の為になるなどを、体験して、身をもって考えるきっかけになったらいいと思ったりする。
お金をアホみたいに疲弊しながら稼ぐことを辞めたいんだ。
究極、お金がなくても幸せで生きていけるくらいの人間になりたいんだ。
必要最低限がどこかにもよるけれど、それは人それぞれの尺度ですが。

私自身もちゃんと、田舎生活をしないといけないとも思う。
都内のNPO団体POSSEさんと話をしていて、家庭環境が良くない10代〜30代の若者や都会で生きづらく会社や社会と馴染めない若者が沢山いるという。
都会で生まれて育った人たちの知らない生活が、都内から電車で1時間ほどの場所にあることを知って欲しい。是非、田舎生活を体験してみて欲しい。

そう思っています。
まだまだ何も出来ていないけれど。

吉見町地域おこし協力隊
あやめ

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