今どきのPC事情ってどうなのよ? という話。
エッセイ勉強記は基本的に仕事が休みの日に書くことにしたのですが、今週は別の日雇いとかもいれてて5連勤になってしまっているのでリフレッシュ的な意味で趣味的な記事も書いてみようと思います。
さて、現時点でPCを所有していない私ですが暫く仕事のペースを落とすとなるとやはりPCが欲しくなりますね。
執筆などもそうですが、動画編集が趣味の私にとってはやはり何かしらのPCが欲しくなるわけで。
で、この記事のサムネイルにも使用しているものは私が4月頃に自作したマシンです。
私自身を襲った悲運により、僅か2週間程で手放す羽目になってしまいましたが。
まあこれは後でざざっと説明したいと思います。
ぶっちゃけ今のPC事情、かなり複雑になったなあという印象です。
私はIvy Bridge世代までは自作をしていましたが、この頃に比べると性能はもはや比べ物にならないくらい良くなったようです。
ゲームが重くなったとか出来ることが増えてくるにつれ、メモリは最早8GBでも足りないと言われるくらいには進歩した訳で。
何よりもAI技術の進化ぶりは物凄いですよね。 最先端いくところだと要求されるVRAM容量は数百GBにも及ぶそうです。
私がまだ未成年の頃、リースアップ品のジャンクPCを買い漁ってはニコイチして使い回すとかやってましたが、その時に生きているHDDの容量が500GBとかあると喜んだ記憶があります。
当時はまだSATA規格が出回り始めて間もない頃で、HDDとかはまだIDEが主流の頃でした。
かつては保存領域としても500GBすげーって感じが今となってはVRAMとして500GBってえげつないなと感じます。 だってまだ、15年くらいしか経ってないんですよ。
ワークステーションなんかで販売されているものだと普通のRAMですら128GB以上なんてものも普通に見かけるから恐ろしいものです。
所謂コンシューマー向け層に供給されているGPUもミドルレンジでVRAM8GB~16GB、ハイエンドだと24GBとか積んでるわけで本当に凄いなと思います。
おまけにチップの高性能化なども加わっていて消費電力もえげつないことになってますよね。
まもなく登場と噂されるRTX5090に至っては600Wを必要とするとリークが出ているくらいです。ウチの電子レンジが600Wで使用していることを考えると空いた口が塞がりません。
RTX4x世代から標準化しつつある12VHPWR端子の最大容量が600W程度だそうですが、普及から僅か2代目で早々にこの上限に当たってしまうというのがなかなかに恐ろしいです。
値段も驚異的ですよね。 ミドルレンジのちょい上のRTX4070 Ti SUPERですら軽く10万を超えてきます。
昔最後に組んだハイエンド構成における搭載GPUはGTX970ですが、これでも7万前後だったことを考えると今のハイエンドクラスとなるRTX4090は軒並み30万程度しますし、一個下のRTX4080SUPERでも18万円が下限とし平均は20万前後。
恐ろしい世界と化しました。
円安もありますが、競合がいないとこうも高騰が続いてしまうのですね。
私はかつてはAMD派で、自作機は殆どがAthlonやPhenomを使用していました。GPUもRadeonを載せることが多かったです。
何故かと言うと、当時のIntelやNVIDIA製品はなんというか殿様商売感が凄くて当時未成年の子供だった私にとっては手の届く代物ではなかったからです。
一人暮らしするようになってからはCPUにi7 2700Kを入れてみたりして価値観がだいぶ変わりましたね。
それからは割とIntelもAMDもそれぞれの良さがあるとわかってどちらかを贔屓するような目で見ることはなくなりました。
そうして自作から離れてるうちにAMDがどんどんと台頭して来るんですよね。 知らないうちにRyzenがデビューして、今やIntelとタメを張るまで成長していた事にはびっくりしました。
(もっとも、サーバー向けCPUの分野等では昔からAMDも強かったようですが。)
値段もハイエンドだとほぼ変わらないですね。
で、今年の4月には久々に自作熱が出てきて仕事も当初は動画編集などでやってこうかなってことで冒頭にも出てきたマシンを自作したのです。
今現在、円安の影響もあり自作PCは昔ほどコスパに優れた存在とは言えなくなりました。BTOメーカーが多数参戦した今ではコスパ的優位性はかなり薄くなっているようです。
BTOメーカーはパーツを大量に仕入れて個々に販売できるので組み立てや設計にかかるお金が入っても中々良い値段で良いPCを提供できてしまいます。
それでも私が自作に踏み切ったのは、やはりパーツの選択の自由度にかなうものはないと思ったからですね。
BTOマシンは相性なども考えて組まれていることが大半なので、安定動作という意味では弱点がありません。 とはいえ、やはり選択出来るパーツは限られていますよね。 M.2 SSDにしても比較的コストの安い量産品が基本的には使用されているのでどうしても耐久性や性能の面で少し見劣りします。
ケースファンなどの設置なども考えればやはりBTOだとかなりの制約を受けてしまうのです。
私は安定動作することは勿論ですが、配線の煩雑さや細かいエアフロー、性能、耐久性を諸々鑑みて構成したいと考えているので自由度が低いBTOが候補から外れてしまうのも仕方のないこと。
拘る点は今申し上げた通りで、前回のPC自作には以下の目標を掲げておりました。
・CPU、GPUはハイエンドクラス
・SSDやRAMは妥協せず、高性能かつ高耐久なものを使うこと
・なるべくパーツメーカーは統一すること
こんな目標で結果的に組み上がったのが、
CPU AMD Ryzen9 7950X
メモリ Corsair VENGEANCE RGB DDR5 (PC5-48000) 48GB ×2
GPU MSI RTX4080 SUPER GAMING X SLIM
マザー MSI X670E CARBON WIFI
SSD メイン Seagate FireCuda530 2TB
SSD キャッシュ用 Seagate FireCuda530 1TB
PSU Corsair RM1000X Shift
CPUクーラー Corsair iCUE LINK H150i
ケースファン Corsair iCUE LINK QX120 + QX140
ケース NZXT H7 Flow
このような割とガチの構成になってます。
配線が煩雑になるのが嫌だということや制御がシンプルに行えるという点からiCUE LINK製品群を多用していますが、これを我慢すればRTX4090も買えないことはありません。 ですがそこまでのスペックは要らないと判断したことや制御面での信頼性などを考えれば統一するには越したことはないということでこのような構成になりました。
ケースだけNZXTにしたのは、購入当初出ていたCorsairのiCUEモデルは1世代前のものしかなかった為です。インターフェースもフロントにUSB3.2 Gen2を備えるものはあまり無くて、見た目もH7 FlowのWhite & blackモデルが シックリきたので選択した感じです。
電源もRMx shiftシリーズに最適化されたCorsair純正のスリーブケーブルセットを導入するなどして見た目にもとことん拘りました。
メモリも96GBとかなりの容量を積んでますがこれも拘りがあって、ライティングがiCUEソフトウェアで一括制御できることやかねてからの信頼性などもあるCorsair製のものにしています。 チップメーカーもDDR5メモリでは安定性に定評のあるHynix製でマザーボードの互換リストに載っているものをチョイスしました。
SSDはクリエイター界隈では耐久性No.1として君臨しているFireCuda530を2枚搭載。 ほぼ最高速の読み書き性能は当然のこと、何よりSeagate製品のSSDの凄いところは耐久性が凄まじいこと。 サブSSDはAdobe Premiere Proなどのアプリのキャッシュ用として搭載していますが、大容量の読み書きが頻繁に行われるともあれば耐久性は何よりも大事になるわけです。
先程も言いましたがクーラー類などは徹底的にCorsairのiCUE LINK製品をふんだんに使用していました。 CPUの簡易水冷は標準的な冷却性能で1歩抜けた印象はありませんが、私の動画編集メインといった要素ではさほどCPUはフル回転することもそうそう無いので選択しています。
最新規格ということもありべらぼうに高いのが難点ですが、全てのケースファン+CPUクーラーのポンプを1本のケーブルでデイジーチェーン接続できるというのは本当に素晴らしい発明です。
配線の煩雑さが無くなる上、Corsair iCUEソフトから何でもかんでも設定可能です。 BIOSを開く必要もない上、なんなら(この時はバグで封印されてましたが)MSI Centerとも連携が可能でマザーボードやグラボのライティングもiCUEソフトから弄ることができるという素晴らしさ。
動作も見た目も安定に拘る私にとってはこれ以上のものは無いと断言出来るほどの素晴らしい製品です。
そんな拘り抜いたマシンでしたが冒頭でも述べた通り私の身に降りかかる悲劇のせいでわずか2週間で手放す羽目になるとは……。
かつて何十台と自作してきた中でも間違いなく傑作と呼べる素晴らしい仕上がりだったのですけどね…
というわけでまたPCが無くなって早数ヶ月。
やっぱり、欲しいです。
こんな贅沢なマシンでなくても良いので。
本当は全てこの記事で書くつもりでしたが、長くなりすぎたので今日はこの辺にしておきます。
明日辺り、今度検討をつけている内容について投稿出来ればなと思っています。