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「バンドの成長物語」はつまらない

こんにちは。
ロックバンドの裏方をやっています。
くまたけです。

バンド成長過程を見せたら面白いのでは?
ドキュメンタリーとして見てもらえるのでは?
そう思ったこと、ありませんか。
バンドに限らず何かのプロダクトや、ストーリー性を持ったビジネスをする人には当てはまるかも。


そう思ったこと、僕はあります。
なんなら今もそうです。


でも大概おもしろくない。
おもしろくならない。

すでに売れたバンドの成長過程は面白い物もあります。サクセスストーリーは誰だって興味ありますし、ファンならなんでも面白い。

ここで言いたいのは、まだまだ何者でもない段階のバンドが謳う「成長物語」。



間違って伝わってほしくないんですが、
特定のバンドを揶揄したいわけではないです。

ただ僕個人としては、今までその「成長を見てください!」と言われても響いたことはない。

なぜでしょうか。
今回はこの「バンドの成長物語つまらない問題」について掘り下げたいと思います。


「転」がない

よくあるパターン。

起承転結の、「転」の部分。
転換がない。

これは転がってる人です

よくできた物語には必ずある起承転結。
まあ「結」がないの分かります。そこまで行ったら物語終わっちゃうので。

でも「転」は、あるのに見せてない。

失敗や挫折、バンドの方向性を変えるタイミングなどなど…
ダサいから、恥ずかしいからという理由でここを見せないから物語としての骨格が弱いのかも。


進行が遅い

更新頻度が月一の漫画、追ってます?
まとめ読みの方が良くないですか?

売れた後に振り返る方が視聴者はたのしい。
わざわざ進行が遅い漫画を、今見る必要性を感じないんです。

話題の「推しの子」ですが、超ざっくり言えば人間の成長物語です。

でもずっと主人公が3歳で、変わり映えのない日常とか永遠にやってたら、絶対面白くないじゃないですか。


ワクワクがない

いい漫画は最後に必ず「引き」があります。
次の話を読みたくなるような。

バンドの成長物語に「引き」作れてますか。
次は何をしてくれるんだろう?何をしでかすんだろう?みたいな。


こういう投稿は更新頻度も維持できるし、
引きになるのでいいかも。
どこのバンドでしょうか。


まとめ

ここまでの話をまとめると
「バンドの成長物語」を見せるなら

①失敗・転換を見せる
②進行を早める
③引きをつくる

逆説的に以上3つが必要だということになります。これらを高密度で展開しないと、つまらない。もしくは、後でまとめ読みでいいやと思われる。

とは言え、リアリティショーは難しいです。
漫画のように1話先が10年後とかできないので。

そこをどう工夫して上手く見せるか。
これは永遠の課題になりそうです。

最後に初の自主企画を追った「ドキュメンタリー」を貼っておきます…()

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