【ニューヨーク住み20年】:メトロポリタン美術館 Radical Dance For The People: Martha Graham Dance Companyを見てきた
自称マンハッタンでいちばんNYC フェリー とランドールズ島を愛するアジア人、山本アヤメです。
10月も中盤に入ってきましたね。焦らず行きましょう。
メトロポリタン美術館でマーサ・グラハムのパフォーマンスがあるとのことで観に行って来ました。マーサ・グラハムとの私との出会い、それは80年代の上野の東京文化会館。普段はパリ・オペラ座、ロイヤル・バレエを観ているその場所で見た「四季の祭典」は、生々しくて、正直怖かった。あれから40年の時が流れ、場所も変わり今回はどんな風に感じるのか?
Radical Dance For The People: Martha Graham Dance Company
2023年10月7日、10日の両日、モダンダンスに多くの革命を与えたマーサ・グラハムカンパニーが、開催中の「Art for the Millions: American Culture and Politics in the 1930s」に合わせて、マーサ・グラハムの最も力強い振り付けをしたと言われる1930年代のソロ作品をMETのギャラリーで披露しました。数分間のパフォーマンスですが、4つの場所で1日に10数回、マーサ・グラハムの代表的な作品、Lamentation(1930)、Satyric Festival Song(1932)、Ekstasis(1933)、Spectre-1914(1936)、Immediate Tragedy(1937)、Deep Song(1937)などが含まれた贅沢な企画でした。
パフォーマンスが行われたのは4箇所
Temple of Dendur, Egyptian Art
The Charles Engelhard Court, The American Wing
Leon Levy and Shelby White Court, Greek & Roman Art
Astor Chinese Garden Court, Asian Art
いずれも館内でも指折りの美しい空間です。
私が観たのは、Temple of Dendur, Egyptian Art で行われたSpectre-1914と、
The Charles Engelhard Court, The American Wing で行われたSatyric Festival Song。
舞台とは違う明るく広々した空間に立った1人で登場するダンサー。鍛え抜かれた身体にシンプルな衣装、素足で中央に進み出ると、空間の一瞬で空気が変わりました。ステジオパフォーマンスのようにダンサーと同じ高さにいるので、激しい動きも隅々まで完全にコントロールされているのが視覚はもちろん、肌にまでつわってきました。
常々、踊りは祈りと思っていたのですが、METの至宝中の至宝、エジプトから贈られたデンドゥール神殿前は踊りの最高の舞台でした。激しさの中に一瞬の静けさもあり、深いところから湧き上がる生命の力強さも感じて、惹き込まれました。
Martha Graham Dance Companyとは
アメリカのモダンダンスの。アメリカの舞踏家で振付家であるマーサ・グラハム(Martha Graham)によって1926年に設立されたマーサ・グラハム・ダンス・カンパニー(Martha Graham Dance Company)はアメリカのモダンダンス界に多くの革命を起こし続ける存在です。マーサ・グラハムはモダンダンスのパイオニアであり、彼女の振付作品はダンス史上、今も高い評価を受けています。
彼女は感情や人間の内面の葛藤にせまり、力強い動きとダイナミックなで表現で見るものに強く訴えかける作品を多く残しています。彼女の振り付けは多くのダンサーと振付家に影響を与えています。
マーサ・グラハム・ダンス・カンパニーは、マーサ・グラハムの遺産を継承し、彼女の振り付けを再現し、新たな振り付けを発表するなど、彼女の作品を保護し続けています。アメリカ国内外で公演を行い、マーサ・グラハムの芸術を広めています。
動画はこちらから
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ayame_yamamoto
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