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「名誉男性」とはこれ如何に...
元々以前から存在する語彙ではあるのですが
『ウィキペディア(Wikipedia)』
名誉男性(めいよだんせい、honorary male、honorary man)は、家父長制の現状を乱すことなく、男性並の権力を与えられた女性。
本来は家父長制社会の構造を維持したまま、王権などを得た女性を指す意味で使われていたようです。
現代も男社会で出世した女性に対してその環境に順応したから出世できたのだと嫌味を込めて使われていたりもします。
ただ、現代での使われ方はそれに準じた意味とは別に全く異なった、差別的な意味合いとしても使われているようです。
右からの反日・売国奴、左からのスト破り
大方そんな意味合いでの差別的な言葉として使われるようになったのが現代的な特徴ではないでしょうか。
右(特にネトウヨ)からの罵倒語である「反日」「売国奴」には敵対国に利する姿勢をあげつらい「利敵行為」であるとして指弾を意図した言葉であるように感じます。
左からは「スト破り」のようなニュアンスを持たせています。
利敵行為という意味合いでは右側の反日・売国奴と共通ですが、「結束」を乱すことが重篤な裏切り行為として指弾する面が強いように思えます。
ただ、この「結束」という言葉にはファシズムを思わせるものがあり、少々違和感を覚えます。
(ファシズムの語源にあるのはファッショ=束に由来しているため、ある意味結束させる手法としてファシズムに至るのではないかという所でもあるのではと感じています。)
宥和的な態度は許さない
どうも敵対している相手に対して「宥和的」な態度を示すと、それが男に媚びている裏切り行為と映るようです。
そのような見方をしている時点で、強い対決姿勢を示しているようなもので、平和的解決を望んではおらず、全面戦争で臨むという主戦論に立っているように思えてならないのです。
なお、憲法第9条は内戦の事は想定しておらず、さてどうなる?
先々西南戦争以来の内戦にならないかと漠然的な危機感を覚えます。
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