煩わしさと保守性
携帯電話の契約の話で保守的だと言われ
15年は軽く超えているドコモユーザー
他社に乗り換えないのは特に不自由がないのと、契約が家族名義なので変えるのが面倒なだけ。昔は家族割という割引制度もあったので、家族名義にしてあるのだけど、プランの見直しこそはしても他社移動などの抜本的な契約変更とかはなし。
手続きの面倒さもあるけど、今どき「090」で始まる番号も珍しくなりつつあるので、なくしてしまうのも忍びない。
電話番号を持ったまま他社に移動する制度もあるにはあるが、「スイッチングコスト」の面もあって今ひとつ他社移動するメリットが見当たらないのもある。
主要キャリア以外の安い通信会社は他社のインフラを借用して投資を抑えているから出せているもので、例えばUQモバイルはauの通信網を借用して成り立っているもの。投資を抑える目的で他人の褌で相撲を取るようなビジネスモデルはあまり好感が持てない。
本来的には「投資をする」というのも社会貢献で、たとえば設備投資をすればその設備に関わる企業や労働者に仕事を回すことによって仕事の循環を生み出しているという社会的貢献になる。こういった貢献をしない企業は社会的には好ましくない。
080も070も空きがなくなって060が追加される時代に突入なんですものね…
実は最初からドコモユーザーだった訳でもなく
実はそれ以前は当時の友達との通話料金の都合で1人でauを契約していた。ただ、あたしのお出かけエリア内の山間部に入ると圏外になることもしばしばあったりして不便極まりないので、当時の通話エリアに強みのあるドコモに乗り換えることに。家族で使っている人がいるので家族割を適用するために家族名義としました。その結果、他社移動が手続きの面で煩わしくなったため、スイッチングコストが高くなることに。
変えないことが保守的と解される昨今
常に変わり続けることが正しいとするのがリベラルの考え方で、変わることから逃げているという頑固で臆病な人が守旧的になり保守になるというような言われようもする。よく言えば現状に甘んじてはいけないという問題意識を常に持っているのではあるが、常に「まだ足りない」という欠乏感に苦しむことにもなる。
変わらないことが臆病だと言われるのは、変わることでアイデンティティを喪失することに怯えているからで、今の自分のアイデンティティに何の価値もないのでさっさと捨てて正しい価値観にアップデートして価値のある人間に「改革して『進化』」しようというのが昨今のリベラルの傾向でもあるから、意識が低いのはIQ軸において低いからだという見方もあることから「D層」が保守の多数派だと認識していそう。
実は上から目線のリベラルがグローバリズム・改革志向であるため、「A層」であったりもする。とにかく「『自分ではない誰か』に変わり続ければ成長する」と勘違いしている「B層」もまぁいるけど。
煩わしさからの逃亡で保守派になっている人
長年自民党に投票している人の多くが実は、「他所の政党を比較検討したことがなかった」りする。なぜならば「比較検討すること自体が煩わしい」からのもの。特に高齢になってくるほど「習慣化」しているため、なおさら改めて検討して見直すという行動自体が習慣に逆行することになり精神的な苦痛にすらなる。
煩わしさからから逃亡したいのは、一つは落ち着いていたいということもあるかと思うし、単に緊急性のないところで闇雲にエネルギーを消費したくないという事もあるかと思うし、背景にあるものは色々あるかとは思う。
あたし自身はせっかちとまでは言わないが、同じ所に長いこと留まっているという事は好まないので、長いこと左派陣営の方にはいたが、45歳を目前にして、ついて行けなくなった。絶え間なく変わり続けようとすることが煩わしくなったのが本音だが、やはり背景にあるのは加齢による体力の低下にあると思う。20代、30代の頃に比べて明らかに無理が利かなくなった。
歳を取ると保守化するとは言うが、単に頭が固くなったり、過去を美化しているからと言われがちではあるが、リベラルをやれるような走り回る体力がなくなってきているのも一因なのかもしれない。
実のこというと左派陣営の方が「進化して他者を打ち砕かないと生き残れない」という生存競争意識が強く、進化しなければ淘汰されてしまうという焦燥感に駆られているため、尚のこと好戦的であったりもする。
本来の保守は漸進主義であって守旧派ではない
急進的なリベラルは急進的な態度をとらなければ直ちに守旧派だと決めつける。小泉純一郎の「構造改革か抵抗勢力か」という言い方はむしろリベラル左翼側の方が明確にあるように思えた。潔癖な所もあり、すぐに結果を出さなければすぐさま見限られてしまうという焦燥感を持っているため、一刻も早く白黒付ける必要性も感じている。
このためハト派路線に立脚していただけでも守旧派のレッテルすら貼られるしまう。
共産党を筆頭に左翼陣営も高齢化してきているため、当世の内に革命を実現しなければという焦燥感から先鋭化しているため、ハト派路線ですら反動保守であるかのよう思い込む節も見受けられる。
あたしは歳のせいで体力が落ちてきてはいるので、今までのように走り回ることはできないかもしれないが、それでも動き続けるつもりではいる。守旧派とは前進することを拒み、その場に留まりたい、あるいはあわよくば「昔は良かった」と言いながら退行したい人ではあるので、そのような人にまでは落ちぶれたくもない。
人生も社会もウォーキングマシンで歩いているようなもので、立ち止まってしまったら後にずり落ちてしまう。何歳になろうとも、ゆっくりでいいので前には進んでいきたい。
余談
これまでスマホの機種変更はバッテリーの劣化具合もあって2年サイクルで行っていましたが、今持っているのは案外長持ちしてくれているので、もう1年は使えそう。もっとも機種変するにしても現行機種で程よいサイズ感の機種がないのも困りもの。あたしは手の指が短いので、大柄な機種は使いづらく、少し小ぶりなサイズの機種出してくれないかなと思う。