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紙のリバイバル
↑こちらの記事にありますように、常日頃紙で発行する意味を考えていまして、本は紙で読みます。紙とインクという実体を持つことに意味があるもののみ、紙で残っていく…というふうに思っていたのですが。
こう書くと、紙で残っていくものは結構少ないように読めますよね。紙にこだわる人も、この時代わりと少数派のような印象で。
ですけれども、今日新聞を読んでいて、小規模書店に本を卸す仕組みが新しくできて、小さな書店の興隆を促すような記事があって、おお、と思ったのです。
そして、その今日読んだ新聞というのは、紙の新聞です。上でもご紹介した記事で、「新聞は電子版で読みます」と書いたのですが。
最近なんだか、新聞記事が頭に残らないなと思っていて、それはちっとも読んだ気がしていないのですよね。タイトル周りだけしか読んでいないのです。新聞を読む習慣自体が、薄れてきている感じがして、危機感。
これは紙じゃないからかもしれないと、数年ぶりに紙の新聞を申し込んでみました。
そうしたら…
もう、朝ポストに行くのにわくわくが止まりません。クロスワードもやってみたりして全力で楽しんでいます。
あの大きな紙面を広げたときに、ぱっと見るだけで全体の中身がある程度頭に入ります。この一覧性。電子版だと、いくらモニタが大きくても全体は見えないので、気になる記事だけ拡大して見ることになります。すると、インターネットで新聞レイアウトではない記事を探すのと同じで、興味がある記事だけ拾って読んでいる。
でも紙の新聞だと、ぱっと見てまんべんなく、興味が湧いてくる。
「歳だから紙がいいんじゃないの」と言われもしましたが、歳だからこの効率の良さを知っている。若い人にとっても、新聞の本来の価値は、紙が一番享受できると思いました。
電子版で読んでいたのがもったいなかったなと思うくらい。紙がたくさん溜まるのはいやだな、と思ったりもしていたのですが、そんな気持ちを知的好奇心が凌駕します。
また、紙の良さを実感しましたし、私だけではなく小規模書店への本の流通など、社会全体で紙が見直されていると感じた日でした。たまきたPAPERだけではなく、紙での発行をさらに考えていきたいと思います。
原田あやめ