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紙媒体は要る宣言(1)

…というわけで、たまきたはPDFでばりばりにオンライン公開することにしたわけなのですが。

PublishOnlineの使用感に問題はあれど、これまでも公開はしていたわけです。

ある意味実験的にやっていたのですが、一番慎重になっていたのは、「紙を持ち帰ってもらえるかどうか」。

設置ご協力店に『たまきた』を置いていただけるのは、『たまきた』をもらいにお客さんが来てくれるという面もあるので、オンライン公開したことで設置協力店への来店が減りはしないか、紙が余りはしないか、という点が一番の懸念でした。

この懸念がどうだったか? 答えは「問題なし」でした。

なぜそう言えるかというと、理由はアンケートの結果です。

6月1日に発行した夏号。それまで、発行からしばらくたってからオンライン公開していたのですが、この夏号は発行日当日からオンライン公開しました。このアンケートでは、『たまきたPAPER』をどうやって入手したか問う設問があります。

この夏号で、『たまきたPAPER』をオンラインで見てアンケートに回答した人はゼロ。しかし、アンケート回答者は前号の1.5倍となりました。

つまり、紙を持ち帰った人は、減っているどころか増えている。増えた理由は、別項目の回答から、表紙のインパクトだと思われます(えっへん)。

クロスワードパズルを解かないとアンケートには答えられないために、オンラインでたまきたを見た人はアンケートに回答していないのでしょう。

オンラインで見た人からの感想もほしいのでここは課題ではありますが、オンライン公開をしたからといって、紙のたまきたを持ち帰る人は減っていない。

むしろ、誌面をブラッシュアップすることで持ち帰る人は増えるということがわかったのです。

誌面のブラッシュアップ、についてはまた次回書くとして、紙媒体は淘汰され市場は小さくなるけれども、現代も必要とされるタイプの紙にしかできないPRはあり、それができる事業者は限られるけれども必要とされる、と確信が持てました。

それで、堂々とPDFにてオープンしよう!ということにして、昨日発行した秋号では、発行当日からPDF公開をしたのです。

まだ発行から二日目ですが、アンケートも二桁届いており、掲載先から「反響が来ている」とのご連絡も入っています。

紙媒体は「もの」があるだけに責任も重いので、「この現代に紙媒体を続けていていいのか…」という思いはどこかにずっとあるのですが、「続けていい」と言えそうです。

オンライン公開をする一方で、発行部数は減らしておりません。発行部数についても、また書くことがあるので後日お話しします。

オンラインにせよ紙にせよ、一生懸命読んでくれる方、アンケートやおたよりをくださる方あってこそ。皆様、本当にありがとうございます。

原田あやめ




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