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いいものを記録し全国に伝えたい(1)
最近、ニュースに関心がありません。情報誌編集者なのになんということを言うのか自分。
関心がないわけではないのですが、新しい何かよりも古典的なことや歴史に関心があって困っています。
「新しい飲食店ができた」「新しいサービスができた」ことに、多くの人の関心が集まるのは当然です。フリーペーパー、情報サイトは、そういった情報を集めることで購読者、PVが増え、広告を集めていきます。
それなのに、今の私といえば「新しい○○」という情報に、あまり価値を感じていません。
地域情報誌を作っているのに、地域に留まることにも価値を感じていません。
地域にある何かにはもちろん面白さを感じるから伝えているのですが、それが結局はさまざまな地域から流れてきて、垣根はないということが面白い。
この人(自分)、地域情報誌をつくる資格があるのでしょうか。
本当にとんでもない。
長く残っているものが、いいものであるがゆえに残っていること、そのものの何がいいから何十年も百年も受け継がれているのか、ということを伝えたくて仕方がないのです。
いいもの、大事なことは、ずっと受け継がれていく。そのぶれなさが、癒しになっている。
例えば枕草子の「いとおかし」な表現や、クラシック音楽の何度聞いても優美さに感動する旋律は、どんなに時間がたっても人を癒し続けています。
世界にある、そんないいものを、もっと掘り出して伝えていきたいのです。
6月1日に発行した『たまきたPAPER』夏号は、そういう感覚を前面に出した仕上がりになっています。
いいもの、大事なことを、現代の人に役立つために記録して伝えていこう。
『たまきた』は、その表現方法の一つです。
『たまきた』を発行するにあたって最近感じている閉塞感は、紙媒体の不況から来るものと、ちょっと違うようです。
(続く)