【月齢別】結論!夕方のお昼寝は何時までに起こすべきか
夜泣きからの脱却で人生が激変。
「今だけ」と耐えるママを救いたい。
赤ちゃんねんねの専門家、あやママです。
夜眠れなくなるから、15時にはお昼寝から起こす?
いやいや、17時くらいまではいいでしょ!
など、お昼寝に関しては色んな解釈がありますよね。
ここでは月齢別に、徹底解説してみます。
赤ちゃんねんねの大鉄則
まず、赤ちゃんのねんねについて大鉄則があります。
それは、「疲れすぎると、眠くてもうまく寝つけなくなる」ということ!
大人は疲れるとバタンと寝ることができますが、これは何十年も睡眠をとってきて、寝るスキルが身についているから。
まだそのスキルが未熟な赤ちゃんは、そうはいきません。
疲れすぎ・眠すぎになるとストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールが過剰に分泌されてしまい、興奮状態に。
ママパパなら、一度は経験あるのでは?
明らかに眠いはずなのにギャンギャン大騒ぎで全然寝てくれない。あの状態です。
疲れすぎでハイになり、なかなか自分を落ち着けて眠るに眠れないのです。
しかも、寝つけないだけではありません。
入眠時にストレスホルモンがいっぱいの状態だと、睡眠の質が下がり、夜間の頻回起きや夜泣きにもつながりやすいのです。
そのため、赤ちゃんがぐっすり気持ちよく眠るためには、「疲れすぎになる前、まだご機嫌がもっているうちに寝かしつける」ということが非常に重要になってきます。
何時までお昼寝をとると良いのか
疲れすぎる前、ご機嫌がもっている内に寝かせるために。
何時までお昼寝をとるのが良いかは、就寝時間から逆算して考えます。
例えば。
6ヵ月の赤ちゃんで、2時間半はご機嫌で起きていられる子の場合。
20時に就寝させたいのであれば、その2時間半前、17時半にお昼寝から起こすのがちょうど良いですね。
逆に、例えば17時にお昼寝から目覚めた場合は、19時半には寝かせてしまうのが良いです!
ここで、いつもの就寝時間20時をあえて守る必要はありません。
もちろん、毎日同じくらいの時間に起床・就寝をした方が生活リズムは整います。ですが、眠いのを頑張らせてまでそのサイクルを維持することを優先することはないですね。
とにかく、安眠には眠すぎてハイになることを防ぐのが大切です。
寝かしつけタイミングは「活動時間」を参考に
ここで、うちの子はどれくらいで寝かしつけるべきなのか?という疑問が生じるかと思います。
その目安としてあるのが、下記一覧に示した「活動時間」です。
例えば4ヵ月の子だと、活動時間は1時間20分~1時間30分が目安です。
つまり、20時就寝であれば18時30分~40分までお昼寝をしていた方が良いことになります。
この活動時間はあくまで目安であり、発育や体力、また運動量などで変わってきます。我が子のタイミングが分からなければ、まずはこの活動時間を目安に寝かしつけにトライしてみるのがおすすめですよ!
【月齢別】何時まで昼寝すべき?リスト
※下記、20時就寝のケースです。就寝時間に応じて、前後させてお考えください。
新生児
★活動時間:40分
★推奨タイミング
19:20起きる→20:00就寝
新生児はまだ寝て・起きての1日なので、あまり「〇時までには起こそう」と考える必要はありません。起きてオムツを替え、授乳をしていたらあっという間に40分くらい経ってしまうと思います。
逆に40分を過ぎても、神経質になることはありません!
何度も言いますが、この頃は寝て・起きての1日で、まだ生活リズムがまとまっていない時期です。母子ともに、できる限りリラックスして過ごせただけで100点です。
昼夜の区別がついていないので、お昼寝は明るく、夜は暗いお部屋で寝かせましょう。
1ヶ月
★活動時間:40分~1時間
★推奨タイミング
19:00~19:20起きる→20:00就寝
新生児期よりは少し長く起きていられるようになりますが、まだまだ1時間程度。新生児と同様、寝る・起きるを繰り返す1日です。
昼夜の区別がついていないので、お昼寝は明るく、夜は暗いお部屋で寝かせましょう。
2ヶ月
★活動時間:1時間~1時間20分
★推奨タイミング
18:40~19:00起きる→20:00就寝
まだまだ、1時間程度しか起きていられない時期です。
日中のお昼寝の回数は特に制限はないので、本人が眠そうであれば早め早めに寝かせてあげましょう。
まとまってお昼寝を長くとるのが難しいケースもあります。その場合は、回数で稼げば大丈夫!「またすぐ起きてしまった‥」とがっかりするかもしれませんが、ねんねスキルを上げていけば長く眠れるようになりますよ。
昼夜の区別がついていないので、お昼寝は明るく、夜は暗いお部屋で寝かせましょう。
3ヶ月
★活動時間:1時間~1時間20分
★推奨タイミング
18:40~19:00起きる→20:00就寝
2ヶ月の時に1時間くらいで眠くなっていた子は、少し伸びて1時間20分くらいにはなるかもしれません。
発育や個性に応じて個人差がとても大きいですが、3ヶ月でも1時間ちょっとしかもたないのです。結構短いですよね!
この頃からやっと、昼夜の区別がついてきます。そのため、お昼寝をあえて明るいお部屋でとる必要はないので、ぜひ夜と同じ寝室でお昼寝をさせてみてください。その方が一般的には睡眠の質が上がり、長く安定したねんねにつながりやすいですよ。
4ヶ月
★活動時間:1時間20分~1時間30分
★推奨タイミング
18:30~18:40起きる→20:00就寝
4ヵ月は五感が急激に敏感になるため、不快を強く感じるように。そのため、これまでより寝ぐずりが激しくなることがよくあります。そのため、より一層、疲れすぎてハイになる前に寝かせてあげることが重要になってきます。
5ヶ月
★活動時間:1時間20分~1時間30分
★推奨タイミング
18:30~18:40起きる→20:00就寝
4ヶ月の時と活動時間は変わりませんが、赤ちゃんによっては少し長くなる子も出てくると思います。
寝返りをし始める子も出てくる頃です。(※)夜中に寝返ったものの、寝返り返りができずにうえーんと泣くようなことも。自分で寝返り返りをマスターして、寝るベストポジションが探せるようになれば収まりますので、日中にコロンコロンできるよう練習させてあげましょう。
(※)寝返りをしていなくても、焦ることはないですからね。小児科医から発育順調と言われていれば問題ないはず。参考までに、我が子の寝返りは7ヶ月の時でした。
6ヵ月
★活動時間:2時間~2時間30分
★推奨タイミング
17:30~18:00起きる→20:00就寝
この頃から1日のお昼寝が朝・昼・夕の3回になってくる子が多いです。夜に8時間ほどまとめて眠れるようになる月齢です。
まだ夜中、頻回に授乳している場合は何かが合っていない可能性大。疲れすぎていないか、眠る環境に問題はないかなど、要因を探りたいですね。
7ヶ月
★活動時間:2時間~2時間30分
★推奨タイミング
17:30~18:00起きる→20:00就寝
6ヵ月の時と寝かしつけのタイミングは変わりません。ハーフバースデーを迎えてもなお、2時間半程度しかご機嫌で起きていられません。
まだ朝・昼・夕と3回のお昼寝が必要な子が多いので、しっかり眠って夜に疲れすぎていない状態で就寝できると理想的です。
8ヶ月
★活動時間:2時間~2時間30分
★推奨タイミング
17:30~18:00起きる→20:00就寝
ハイハイをし出したりと、動きがダイナミックになってくる時期です。脳も急成長をするため、脳が興奮状態となり夜泣きが強くなることもあります。
寝ている間に、日中のできごとや学んだことを整理しているため、寝ながらも立ち上がる練習を始める、なんてことも!
夜になかなか眠れなかった日は、翌日のお昼寝をたっぷりとるなど工夫できると良いですよ。
9ヶ月
★活動時間:2時間30分~3時間
★推奨タイミング
17:00~17:30起きる→20:00就寝
活動時間が伸び、この頃からお昼寝が朝・昼の2回へ移行してくる子が多い時期です。
移行期は、お昼寝を2回する日と3回する日が混在していてOK。
その日の疲労具合や夜間の睡眠量などで、お昼寝の回数を調整しましょう。
10ヶ月
★活動時間:3時間30分~4時間
★推奨タイミング
16:00~16:30起きる→20:00就寝
活動時間が伸び、お昼寝が2回で安定してくる子が多い頃です。
分離不安(ママパパと離れたくない!という気持ち)が強く出始める時期でもあります。(強く出る時期は、1歳半頃まで幅がありますが)
日中に、声をかけてママが短時間離れる→戻るという遊びをぜひ取り入れましょう。姿が見えなくなっても、待っていればママは戻ってくることを理解してもらうためです。
11ヶ月
★活動時間:3時間30分~4時間
★推奨タイミング
16:00~16:30起きる→20:00就寝
1歳手前ですが、まだ午前と午後にお昼寝をしていないと、夜までごきげんが持たない時期です。しっかりお昼寝をしていた方が、就寝時の疲れすぎが防げて安眠につながります。
12ヶ月
★活動時間:3時間30分~4時間
★推奨タイミング
16:00~16:30起きる→20:00就寝
10,11ヶ月と寝かしつけのタイミングは同じです。活動時間が6時間ほどに伸びてくるのが1歳3ヶ月以降なので、それまでは午前・午後のお昼寝2回が必要な子が多いです。ただし個人差はとても大きいので、お昼寝1回でもご機嫌で過ごせ、朝までぐっすり眠れているなら何も変える必要はありません。
1年間通じて、寝かしつけ回数は余裕で1000回を超えているでしょう。本当にすごいことです。自分をたたえてくださいね。
我が子のベストタイミングが分からない方へ
いかがでしたか?
意外と月齢があがっても、夕方まで眠っていて大丈夫なものです。焦って早めに昼寝を切り上げる方が、夜のねんねトラブルにつながる可能性もあるのでご注意を!
ここで書いていることはあくまで”一般的には”というお話です。
個人差は当然ありますので、皆さんのお子さんにとってのベストタイミングが探れれば良いなと願っています。
とはいえ、我が子のベストタイミングを探るのはけっこう難しかったりします。そのため私たち専門家は、1人1人のねんねを分析して、その子にとってのベストタイミングを探り、ねんねを最適化してくサポートをしています。
1人で悩む時代では、もうありません!
ねんねトラブルから卒業できますように。
1秒でも多く、ママが眠れますように…
ねんねがしんどいと思ったら。
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【参考文献】
愛波文『ママと赤ちゃんのぐっすり本 「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』(講談社、2018年)
ねんねママ(和氣春花)『すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本』(青春出版社、2021年)