自己理解不足って何なの?
キャリアコンサルタントの論述試験で問われる「キャリアコンサルタントとしてあなたが考える、相談者の「問題」は何か」。
この相談者の「問題」で出てくるのが、自分の興味・関心、能力・適性について理解していないという「自己理解不足」。
自己理解とは、自分自身のあるがままについて知る個人の行為である。と、されます。
その中でも能力、適性、価値観が理解できていないという一般的な自己理解不足と、自分の性格、思考、感情、意思決定基準、生き方、夢などが理解できていないとする解釈を広げた自己理解不足とがあります。
相談者との面談が進み、営業に自分は向いていないのではないかと自信がもてないでいるという問題がある場合があったとします。
「自己理解を深めるための方策支援」を考えます。
営業として契約がとれた場面と、うまくいかなかった場面を分けて考えてもらう。
自分の強みを活かせることを増やしながらも弱みの部分は総合的にカバーできるような支援を目指すことも考えられます。
自己理解は、あっていても間違っていても、現時点のありのままの自分(プラスもマイナスもともに)を受け入れて、自分の能力、適性、興味、価値観について自分自身を納得させること。自分の考えや行動、感情について自己責任を持てている状態であるともいえますね。
簡単なようでいて深いのが「自己理解不足」。
試験であれば試験官にわかりやすく伝えなければならないし、相談者さんとの面談現場においては、相談者さんの「今、ここに」集中していかなければならないわけですから。