【片側顔面けいれん】入院日記③ 入院2日目=手術当日(手術室入室から病室に戻るまで)
明るい手術室に入りました。患者番号をシステムに読み込み、部屋の中央にある手術台に向かいます。
「あ、あったかい」
横になった時に思わず口にしました。手術台が「ほんわか」という感じに暖かかったのです。
「温めておきました😉」
表情は見えなかったけれど、看護師さんがウィンクしながら言ったように思いました。
リラックスしていたのか、自分でリラックスさせようとしていたのか、麻酔医さんと看護師さんが点滴やモニター機器などの準備を始めていくのを見ながら私は看護師さんと会話をしていました。
「医療ドラマ好きなんですけど、手術室ってもっとピカピカした銀色のイメージでした。思ったより白っぽいですね」
「そうですかねー。これでも新棟になったとき、天井の色は薄いピンクにしているんですよ」
「あー、確かにそう言われればピンクですね」
なんて。
それなのに血圧を測ったら結構高めだったみたいで、看護師さんに
「あれ、高いですね…緊張してます?」
と聞かれました。まぁ緊張しない方が嘘ですね。
いつの間にか麻酔の準備は出来ていました。麻酔医の先生が
「今、肘ぐらいまで入ってきているのわかりますかー?それがだんだん肩の方まで来ますよ」
と。肘まで来ているのはわかります、と言ったか言わないかで、ストンと麻酔下に落ちていました。
次の瞬間。
あれ、夢見ていたかも、みたいな感覚で目が覚めました。
恐らく感覚チェックとかあったのではと思いますが、この辺の記憶はうやむやです。視線の先に 2:22 というデジタルの赤い数字が見えました。
「ちゃんと終わりましたからね。ご家族にも電話しておきますから」と先生が肩を叩いて言ってくれたのは覚えています。
実際、家族に電話が入ったのは12:40ぐらいだったそうなので、準備1時間+2時間20分ほどの手術だったということなのでしょう。
ちなみに、全身麻酔下では人工呼吸器につながれているので、麻酔から最初に起きた時はまだ呼吸器につながれていて、自発呼吸ができることを確認してから喉に入っている管を抜く…ということらしいですが、この部分の記憶はありません。自分としては口から入っている管もなくなっている状態で初めて目覚めたという記憶です。
ストレッチャーで病室に戻り、ベッド上安静の時間が始まります。
続きは④で。