自分で納得できる、力を出し切れたと思う走りの方が圧倒的に少ないかもしれない。数々の山を越えて進むトレイルランニング、特にフルマラソン以上の距離を進むロングレースとなると、走力だけではない総合力が試されることになり、ゆえに 上手く走り切れない要因はさまざま。走り終わった直後は、わたしも”失敗”したなぁと一丁前にも思うこともあるが、でもよく考えてみたら いつも その日その時のわたしの精いっぱい、それはわたし自身の実力であり”失敗”ということではないのかもしれないと思うので、わたし
2022年の4月に走ったFUJI 100マイル、わたしはDNFだった。いつの間にか 山を走るようになって15年、気がつけば 経験したレースは100数十を超えていたが、どんなに困難な状況のレースでも それまでDNFだったことは無かった。それは結果論ではあるが、自分にはそれなりには根性と粘り強さがあるのかもしれない。 ・ FUJIのレース中、自分の不注意で眼を怪我した。木の枝が眼球を直撃したのだ。枝が当たった後、眼に石でも入っているのかと思うほどの強い異物感と強い痛みがあり、まず
これまで6本の200マイル超えのトレイルレースを走った。2018年に初めて挑戦し、2022年に3本、今年2023年は2本。 何度走っても(と言ってもまだ6本)慣れることはなく、毎回 人生の縮図のような体験をする 言葉では到底言い尽くすことのできない濃密な とても濃密な数日間になる。 苦しい時間の方が長い。足の爪と皮膚の間には血と水が溜まって膨れ、足底や足指はマメだらけ、足の真皮層の細胞はゲル化(?)してぐにょぐにょになり 末端神経がビリビリ痛む。骨は着地の振動に次第に耐えら