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令和6年9月議会 清水彩子の一般質問②【緑と花いっぱいのまちづくりについて】

【清水彩子の質問】
緑と花は、人にとってのうるおい感や安らぎ感を向上するなど、快適性を高める心理的効果があるとされています。花は人の心を和ませる効果があるため、緑と花いっぱいのまちづくりは住民福祉の向上に繋がります。

園芸は、多くの動作を必要とするため、身体面でも運動機能の向上が期待され、精神面でも、ストレス発散、想像力の向上、記憶力の改善など、あらゆる効果が期待できると言われています。園芸療法、園芸福祉というものもあるほど、園芸には、人を健康にする力があります。

また、「武蔵村山市子育て支援に関するニーズ調査」でも、「子を持つ親にとって、身近な地域にどのような活動があればよいと思いますか。」という問いに、「公園などの花壇や樹木の管理、清掃等の美化活動」が、35.1%と3番目に高く回答され、緑化や美化活動で公園が綺麗になっている事は、子を持つ親への安心、子どもの安全にもつながる事が伺えます。

市民による緑と花いっぱいのまちづくりは、コミュニティの創出となり、人と人との心のつながりをはぐくみ、街も美しくなり、心身の健康も増進できます。そうしたことから、緑化活動を推進できないか伺います。

【市長答弁】
市民との協働による緑化の推進につきましては、「公園・緑地等ボランティア制度」により、市が管理する公園・緑地等における、花壇等の管理、清掃等の美化活動、パトロール等の防犯活動など、また、「グリーンヘルパー制度」により、市が管理する公園・緑地以外の場所における、みどりの保護及び育成に関する活動を行っていただいております。

今後につきましても、公園・緑地等ボランティア運営会議を通して、ボランティアが望む支援方法を検討するなど、緑化活動の一層の推進に向けて制度の充実に努めてまいりたいと考えております。



市内で販売されていたひまわり

(清水彩子の再質問)
第二次環境基本計画によると、現在公園・緑地等のボランティア人数ですが、目標148人のところ、令和4年度は150人となっていましたが、現在は何人の方が登録されていますか。

(市の答弁)
令和5年度末時点の実績で申しますと、団体に所属する方は7団体で124人、個人で登録いただいている方は25人、合計149人でございます。

(清水彩子)
武蔵村山市公園・緑地等ボランティア制度運営要綱によると、武蔵村山市公園・緑地等ボランティア制度の活動場所「公園・緑地等」とは、都市公園、緑地保全地域、親水緑地広場、児童遊園、地域運動場及び運動広場となっていますが、令和4年、5年の活動回数と活動場所の実績を教えてください。

(市の答弁)
令和4年度は、5月27日と11月24日に大南公園、6月7日と8日に三本榎史跡公園で、植樹や花壇への花の植栽などの活動を実施していただいております。

令和5年度は、11月15日に大南公園、11月20日に三ツ藤児童遊園、12月15日に三本榎史跡公園で、花壇への花の植栽や樹木剪定などの活動を実施していただいております。
また、ごみ清掃や低木剪定などの活動を山王森公園、経塚向公園において、随時、実施していただいております。

(清水彩子)
多くの方が、様々な場所で活動されていることがわかりました。ありがとうございます。
ボランティアの活動の場所ですが、市の4つの地域区部で、どの場所にどのくらいのボランティアが活動しているのでしょうか。

(市の答弁)
登録時におけるボランティア活動を行う公園・緑地等から区分した地域で申しますと、北東地域が39人、南東地域が104人、北西地域は0人、南西地域は6人となっております。

(清水彩子)
武蔵村山市はコンパクトなまちなので、徒歩や自転車でも移動はしやすいですが、南東地域が104人、北西地域は0人というのは、やはり偏りがありますので、工夫していただければと思います。この活動費はどのくらいてしょうか。

(市の答弁)
公園緑地ボランティアについてですが、ボランティアということで謝礼などの予算はありませんが、令和6年度予算では公園・緑地等ボランティアの活動用の消耗品費として5万円を計上しており、これとは別に苗木や球根などの原材料を6万円計上してございます。

(清水彩子)
わかりました。グリーンヘルパーは、市が管理する都市公園、緑地保全地域、親水緑地広場、児童遊園、地域運動場及び運動広場以外の場所におけるみどりの保護及び育成に関する活動をしているそうですが、令和5年度の活動実績を教えてください。

(市の答弁)
グリーンヘルパーにつきましては、以前、都市公園での花壇への花の植栽の指導やひまわりガーデン、菜の花ガーデンのガイドなどの活動を実施していただいておりましたが、令和5年度はそのような事案がないことなどから、活動実績を把握できておりませんが、公園や学校の植栽に携わっていただいていると伺っております。

(清水彩子)
せっかく詳しい方々がいるのに、活動の場が減っているのはもったいないと思います。グリーンヘルパーの活動費の内訳を教えてください。

(市の答弁)
ボランティアということで謝礼などの予算はありませんが、令和6年度予算ではグリーンヘルパーの活動用の消耗品費として5万円を計上してございます。

(清水彩子)
グリーンヘルパー1級は、目標が令和9年度30人のところ、令和3年度は20人となっていましたが、令和5年度は何人でしたか。
また、グリーンヘルパーの級はどのように取得するのでしょうか。

(市の答弁)
グリーンヘルパー1級取得者の人数につきましては、コロナ禍への対応などがあったことから、令和5年度においても、20人でございます。
また、グリーンヘルパーについては、樹木コースと園芸コースがあり、また、それぞれ1級、2級、3級がございます。
 
樹木コースについては、3級では、緑の保護育成、救命救護、剪定基本技術、2級ではフィールドリーダー養成、植樹や樹木の手入れ及び枯れ枝処理、1級では、野山北・六道山公園ボランティアへの参加、みどりの共通総括に関する講座を受講等いただくものでございます。
 園芸コースについては、3級では、緑の保護育成、救命救護、園芸基本技術、2級ではガーデナー入門(初級)、協働で行う花壇づくり、1級では、ガーデナー入門(中級)、みどりの共通総括に関する講座を受講等いただくものでございます。

(清水彩子)
何月頃に募集していますか。市報やホームページに講座の詳細やスケジュールが掲載されるのでしょうか。

(市の答弁)
グリーンヘルパー制度につきましては、平成25年度から平成27年度にかけて講座を開催し、1級取得者としては20人を登録させていただいたところですが、「第二次みどりの基本計画」に掲げた「1級取得者:令和4年度8人」の目標を上回って達成できたこと、また、コロナ禍における対応として講座開催の予算を措置してこなかったことなどから、平成28年度以降は講座を開催してきていないところでございます。
この件につきましては、「第三次みどりの基本計画」では「1級取得者:令和9年度30人、令和14年度40人」の目標を掲げておりますので、これを達成できるよう、事業の推進に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。

(清水彩子)
過去に協働提案制度により採択され活動していた花を植えるボランティア団体がありましたが、その活動はどのようなものだったのか、その後活動はどのようになったのか教えてください。

(市の答弁)
当該団体につきましては、平成24年度から平成26年度までの3年間におきまして、協働事業提案制度の「団体育成型事業」として、各年度とも、市内小学校3校に出向き、児童と一緒に花や野菜の苗、球根等を植えることを通じて、花育や花のある環境づくりを行っておりました。
また、平成27年度から平成29年度までの3年間におきましては、協働事業提案制度の「協働型事業」として、市役所本庁舎や村山温泉「かたくりの湯」など、市内6か所の公共施設の植栽等を行ったほか、園芸や植栽に関する市民向けの講習会等を開催したところでございます。
なお、協働事業終了後の当該団体の活動状況につきましては、「協働型事業」で植栽等を行った各公共施設について確認したところ、福祉会館及び緑が丘ふれあいセンターにおいて、年に1回程度、植栽の手入れに来られているとのことでございます。また、その他の自主的な活動については把握しておりませんが、現在、市役所本庁舎南側の植栽の管理業務について市が委託しております。

(清水彩子)
そのように繋がっていてよかったです。ありがとうございます。
現在植樹ますはどのように管理されているのか教えてください。

(市の答弁)
街路樹の植樹ますや植樹帯は、主に都市計画道路等の歩道を有する道路において整備しており、その他では野山北公園自転車道の桜等の植栽もございます。
街路樹及び自転車道では年1回、植樹帯は年2回の剪定を行っており、植樹ますや植樹帯の除草は年3回行っておりまして、職員による個別の対応も含め、定期的な維持管理に努めているところでございます。

(清水彩子)
民間との協働はどのような状況ですか。

(市の答弁)
協働と申しますより、民間による緑化推進活動の一環になるかと存じますが、例をあげますと、現在、本市内におきましては、幼稚園及び保育所において、緑化に係る活動を行っていただいております。

活動は様々でございますが、園内の花壇やプランターで花を育てることにとどまらず、園によっては、「家庭から持参した植木鉢に朝顔の種をまき、成長したら家に持ち帰り鑑賞・観察する」、「園舎近くの農園で野菜を栽培・収穫する」、「道路の街路樹の根元の土にチューリップの球根を植え、開花したら観察を行う」などの活動を行っていただいているところでございます。

(清水彩子)
とても素敵な取り組みだと思います。
市内で、植物の盗掘の被害はありますか。
 
(市の答弁)
環境部に寄せられた苦情等において、植物を盗まれたといった事案はございません。

残堀川にいた鷺
残堀川
空掘川

(清水彩子)
よかったです。河川・河川周辺の緑化活動は現在どのようになっていますか。
令和3年12月議会で、河川環境について一般質問しました。その際、河川の遊歩道の市民協働による緑化についても質問しているのですが、いただいたご答弁は、公園・緑地等ボランティアの活動には、残堀川遊歩道沿いの親水緑地広場も範囲に含まれている状況とのことでした。遊歩道に紫陽花や、花の球根を植えて、一年中花が咲く仕組みづくりができないか伺ったところ、「現行の第二次みどりの基本計画が令和4年度で計画期間が満了になるため、現在、第三次みどりの基本計画の原案を策定しているところでございます。緑化、協働による緑のまちづくりは、本計画の大きなテーマともなりますので、次期計画を策定する中で、市民アンケートの結果や緑化審議会委員の意見なども参考としながら、緑化に関わる市民協働の在り方についても検討をしてまいりたいと考えております。」とのことでした。緑化に関わる市民協働の在り方、どのようになりましたか。

(市の答弁)
河川における市民協働による緑化活動につきましては、現在、親水緑地広場がボランティア活動の場所として登録いただいている方もおられるところですが、先程答弁しましたとおり、現在のところ親水緑地広場における緑化活動の実績はないのが実情でございます。
なお、環境部の事業ではなく、また、緑化と申しますより、環境美化・保全の活動の一環になるかと存じますが、毎年、市民の方々に御参加いただき「残堀川クリーンアップ作戦」を実施しているところでございます。

(清水彩子)
河川の緑化の推進ですが、東大和市、東村山市には空堀川の会があり、市民団体と河川に関する部署が協働して河川の緑化についても取り組んでいます。武蔵村山市も空堀川の会が立ち上がるように方向付けていき、空堀川流域の三市で河川の緑化についても取り組めないでしょうか。

(市の答弁)
令和5年3月に策定した「第三次みどりの基本計画」におきましては、空堀川に係る新たな施策として「旧河川敷の親水広場としての活用や改修に伴う管理用通路の散策路化など、東京都と連携して、河川空間の有効活用を図ります。」と掲げております。
つきましては、空堀川につきましては、本市においては今後にかけて改修される段階にございますので、貴重な御意見をいただきながら大変恐縮でございますが、現時点において、本市における空堀川に関する市民団体への対応は今後の検討課題であると認識しておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。

(清水彩子)
クリーンアップ作戦も美化の観点からとても大切なイベントですが、河川の団体ができるということは、河川に深く興味を持つ方も増えます。特に空堀川の場合は流域で情報交換等ができたり、行政ではできないこともできてきますので、こうした力を活かせるまちになっていただきたいと思います。
過去に花いっぱい運動をしていたそうですが、その事業の概要を教えてください。

(市の答弁)
花いっぱい運動につきましては、平成10年度に子供たちの健全な成長と発達を図ることを目的に、第一中学校に教育推進協議会を置き、第一、第九小学校の児童とともに、保護者や地域の方々の協力のもとに、通学路花いっぱい運動のボランティア活動などを行ってきました。
その後、平成11年度から残りの4つの中学校区に教育推進協議会を設置し、その学校の特色を生かしながら、第一中学校区の状況を参考にして、同様の活動を行ってきたものでございます。
また、この心の教育の推進を目的として、学校と地域の方々との交流と連携をより深めるとともに、学校が地域の人材を生かしながら、子供たちが地域の中で体験学習ができるようにしてきたものでございます。

(清水彩子)
そのプランターがまだあるそうで処分についてどうするのかわからないという声があるようですが、自分たちで燃えないゴミとして処分するのでしょうか。

(市の答弁)
ゴミの処分につながるご質問かと存じますので、環境部からお答えいたします。
ご質問の花いっぱい運動のプランターにつきましては、特に学校では回収していないとのことであり、通常のプランターと同様に長さが50㎝未満であれば不燃ごみ、50㎝以上であれば粗大ごみとして搬出いただくものでございます。

雨が降ると大きな水たまりができる多摩開墾

(清水彩子)
わかりました。しゃがめない方、車椅子でも作業が可能なバリアフリーのプランターがあります。
こうしたものの活用をして、車椅子の方も園芸活動ができるようにしていけないでしょうか。

(市の答弁)
車椅子に座ったままでも園芸作業のできるプランターがあることは承知しておりますが、これらは公園等における緑化推進の手段というより、身体の不自由な方が家庭でも園芸作業ができるための手段の一つであり、また、「園芸療法」として医療や福祉に係る方から注目されているところと認識しておりますので、環境部の施策においての答弁としましては、現在は近隣市での活用例などを注視する状況と考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。

(清水彩子)
近年、インクルーシブ遊具等もですが、障がいがある方が参加できる取り組みというのは、各自治体スピードを持って取り入れられてきているように感じています。他がやっていないからこそ、武蔵村山市がまずはやってみて、そこから他のまちに広がれば、多くの身体が不自由な方も園芸活動ができるようになると思いますので、新たな取り組みとしてお考えいただきたいと思います。

自宅の庭を開放するオープンガーデンを取り組む自治体もあります。庭の草花が好きな人同士の交流になりますが、そうした取り組みをしていけないでしょうか。

(市の答弁)
多摩26市において、オープンガーデンに係る事業を実施している例が数市あることは承知しておりますが、事業を所管する部署は様々であり、仮に本市で実施する場合、どの部署が所管するかに加えて、市民の防犯上の支障はないかなども庁内全体で丁寧に検討する必要があると考えており、現時点の環境部長からの答弁としましては、貴重な御意見をいただきながら大変恐縮でございますが、今後の検討課題であると認識しておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。

(清水彩子)
オープンガーデンで危険な目に遭った事例があるかわかりませんが、確かに敷地に人が入るという面では、市として市民の安全について大丈夫かお考えになることもわかります。心配にならない地域づくりがしていけて、市民も心配なくオープンガーデンができたら一番だと思いました。私も防犯対策等、オープンガーデンの色々な事例を見ていきたいと思います。

花が好きな方は、たくさんいます。
緑と花いっぱいのまちは、市民の福祉の向上にも繋がりますので、今後もより推進していただければと思います。以上で2項目めの質問を終わります。

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