情報過多な世の中で、繊細な子を育てる
我が家には、小学生と幼稚園児がいて、テレビやYouTubeなど刺激の強いメディアを遠ざけて生活している。
テレビには、扉をつけてあり、普段は収納されている。
その代わりにリビングに大きな本棚を作って、たくさんの絵本や児童書、図鑑、紙と鉛筆、工作材料などといつでも目が合うようにしてある。
なにも子どものためだけではなく。
私自身も刺激の強いメディアが苦手で情報過多な世の中を家の中では謝絶して、マイペースに暮らして心の平穏を確保するようにしている。SNSも最小限に。
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元々長男も感受性が強い子で、戦隊ものやアニメすら怖がる子。
しかしその長男、好奇心が旺盛でここ数ヶ月で友達の影響かテレビゲームを欲しがってみたり、民放のバラエティクイズ番組を見るようになった。
とくにニュースが大好きで週1回の子ども新聞じゃ足りずに朝6時半に起きて、30分間NHKニュースをみるのを日課とするように。
まあ、もう小学生だから世界を広げた方がいいのかなと思っていたのだけれど。
そんな状況が続いていたら、最近長男がやたらと怖がるようになった。
一人での留守番も、学校の帰り道も、家族がいない場所は全部怖いと。悪い人がどこにいるか分からないから怖いのだと。
今まで平気だったのに、何故急に?
思い当たることは、ひとつ。
恐らく彼にとって、昨今のニュースは刺激が強すぎて情報処理機能が完全にオーバーフローしたようだ。
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うちの子は、繊細過ぎるのかもしれない。
過度の怖がりで、ささいなことも考えすぎるし、色々気にして自分の意見もなかなか言わない。
だけどその分、いい音が好きで、最近では大人向けのクラシックコンサートも1曲30分計1時間半、ずっと前のめりに聴いているくらいのいい耳を持っている。
一見退屈そうな良質な児童書を目を輝かせて夢中で読む。
遊具もない公園でお友達と時間を忘れて遊ぶことも出来る。
情報過多な状態では、そういう本質的なものを感じ取る感性は、育たないように思う。
暇な時間が子どもを育てるのだ。
そういう意味で言えば、我が子はま
あ、きちんと育ってるのではないかと思う。
超情報化社会においては、もう小学生じゃなく、まだ小学生。
過保護にみえるけど、まだまだ親が触れるものを制限して、穏やかな環境の中でじっくり遊ぶ(自分と向き合う)時間を確保してあげたいと改めて思った。
そうやって将来、情報過多で刺激ばかりの海に飛び込んでも、本質的な体験を道標に自分を見失わない強さを育てるしか、子どもの将来を守る術はないのだと思う。
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